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幸せなお金持ちになる「確実な法則」 ウォレスD.ワトルズ 佐藤富雄監訳 は素晴らしい!(Ⅱ) [佐藤富雄(Dr.佐藤)]

この本は「The Science of Getting Rich」の訳本で、約100年前に書かれた本です。すでに著作権が切れているため、多くの出版社からいろいろな人の訳本が書かれています。

特にそれらの訳本の一つである「富を「引き寄せる」科学的法則 」(角川文庫) は、2008年のトンデモ本大賞を獲得したことで有名になりました。これに関しては、後で述べることにしましょう。

ここでは、医学博士、農学博士である佐藤富雄氏の訳本を紹介します。私は他の本を通じた佐藤氏のフアンですし、それよりも何よりも同郷(北海道の北見)の大先輩ですから...。(^^)

幸せなお金持ちになる「確実な法則」―「思い」と「実現」の法則〈2〉 (East Press Business)








オーディオブックで毎日聞きたい方は、こちらをお勧めします。(お勧めです)

(原文は http://en.wikisource.org/wiki/The_Science_of_Getting_Rich から引用しています)


さて、いよいよこの本の本題に入ります。

「お金持ちになる科学」は存在します。これは算数や代数学と同じような純粋な科学です。
富を手に入れるプロセスを支配する一定の法則が存在するので、誰でもこういった法則を知り、これに従えば、数学的な確かさでお金持ちになることができます。(中略)
同じ原因は同じ結果を生む、というのは自然の摂理です。ですからこの<確実な方法>を覚えた人は、例外なくお金持ちになれます。
【原文】THERE is a Science of getting rich, and it is an exact science, like algebra or arithmetic. There are certain laws which govern the process of acquiring riches; once these laws are learned and obeyed by any man, he will get rich with mathematical certainty….
It is a natural law that like causes always produce like effects; and, therefore, any man or woman who learns to do things in this certain way will infallibly get rich.
この本を「トンデモ本」と考えている人は、この「科学」という言葉が気に入らないのでしょうね。ワトルズは、この法則に従えば、誰でも「お金持ち」になれると言っています。それは1+1=2になるのと同じ確かさで例外なくそうなる、同じ原因は同じ結果を産む、と断言しています。それをワトルズは「科学」と書いているのです。
この本の評価は、これを受け入れられるかどうかで変わると思います。そして、その後の人生も...。

ワトルズはお金持ちになる第一歩として「三つの基本原則」を信じる必要があると述べています。

1.すべてのものを構成している<形成素子>が存在し、その「物質」は、その基本の形態で、宇宙のあらゆる隙間の隅々まで浸透し、満たしている。

2.この「物質」のもつ思考が、その思考によって創造されたものを生み出す。

3.人は自分の頭のなかでものを創りだすことができる。そして、その思考を<形成素子>に焼き付けることで、自分が考えたものを生み出させることがきる。
【原文】There is a thinking stuff from which all things are made, and which, in its original state, permeates, penetrates, and fills the interspaces of the universe.
A thought, in this substance, Produces the thing that is imaged by the thought.
Man can form things in his thought, and, by impressing his thought upon formless substance, can cause the thing he thinks about to be created.
つまり、宇宙を構成している<形成素子>に自分の考えを焼きつけることでその考えたものを生み出すことができる、と言っているのです。「思考は現実化する」ということですね。まあ、普通に考えれば「そんなことありえないだろう」ということになりますが、ワトルズは、

なぜそれが真実なのかを尋ねたり、どうして真実でありうるのかを、あれこれ考えたりしてはいけません。ただ信用して受け入れてください。「お金持ちになる科学」は、これを絶対的に受け入れることからはじまるのです。
【原文】Do not ask why these things are true, nor speculate as to how they can be true; simply take them on trust.
The science of getting rich begins with the absolute acceptance of this faith.
なんだよ、「科学」と言いながら「宗教」かよ! という声が聞こえてきそうですが、私はこれを「なぜそれが真実なのかあれこれ考えたりする暇があれば、信じて実践しなさい」と言っていると解釈しています。(笑)
例えば、物理の運動の第一法則、第二法則について、普通の人はそれが真実なのかあれこれ考えたりしませんよね? 自分で法則の検証をしたわけではなく、学校で習ったから「信じて受け入れている」のですよね?(自分ですべて検証されている方は読まなくて結構です(笑)) 科学には検証実験が必要ですが、人生については実験室で実験することはできませんから、先人の言うことを信じない人は自分で一生かけて自分で考えた仮説を検証するしかありません。
ちなみに、私は、どうして科学技術がこんなに発達しているのに人間の思考、行動は数千年の間変わっていないのだろうといつも考えています。現代でも2,500年前の孔子の教えに感銘を受けたり、孫子の兵法を参考にして戦略を練ったりしています。先人の知恵の大きさ、深さには最大限の敬意をはらうべきだと思いますが、現在の私たちが2,500年前の人が考えたことがあまり役に立たないレベルまで進歩、発展していないのは情けないことだと感じています。
という訳で、このワトルズの「三つの基本原則」を受け入れられるかどうかが、「お金持ちになる」かどうかの分かれ道になるのです。みなさんはどうしますか?
もちろん、そんなことは自分の人生ですから誰にも強制はできません。

ちなみに訳者のDr.佐藤氏は、<形成素子>は存在するとして、
ただし、私たちの外の世界にあるわけではありません。それは私たちの頭のなかに存在しています。まさに脳内の自律神経系(大脳辺縁系)こそ、<形成素子>の正体にほかならないのです。
私は大脳生理学者として、長年かけて人間の自律神経系のメカニズムを研究しています。すでに私の本をお読みの方にはおなじみだと思いますが、ここにプログラムされているのは、Dr.佐藤理論でいう「自動目的達成装置」です。
大脳で「お金持ちになりたい」という夢を思い描けば、大脳辺縁系を中心とした自律神経系は、私たちの行動をとおしてその夢を実現しようとします。
と述べています。こう書くと「それでは結局<形成素子>が宇宙の中の隅々まで浸透して満たされている、というのは間違いじゃないか!」と思われそうですが、ワトルズは、以下のようにも書いています。
私たちは思考によって創られた世界に住んでいて、それは思考によって創られた宇宙の一部なのです。
【原文】We live in a thought world, which is part of a thought universe.
これは、今流行の脳科学的にいえば、「内部表現」のことだと思います。つまり自分の内部表現の中にある宇宙が<形成素子>で満たされているのですから、上記の法則に矛盾はないと思います。

お金持ちになりたいのであれば、貧困の研究をしてはいけません。物事はちょうど正反対のものを思考したからといって生まれてくるわけではありません。病気を研究し、病気について考えたからといって健康にはなりません。罪について研究し、罪について考えたからといって正義は広がりません。(中略)
病の科学としての医学は病を増やしてきました。罪の科学としての宗教は罪を増やしてきました。そして、貧困の科学としての経済は惨めさと欲望で世界を満たすことになります。
【原文】If you want to become rich, you must not make a study of poverty. 
Things are not brought into being by thinking about their opposites. Health is never to be attained by studying disease and thinking about disease; righteousness is not to be promoted by studying sin and thinking about sin; …
Medicine as a science of disease has increased disease; religion as a science of sin has promoted sin, and economics as a study of poverty will fill the world with wretchedness and want.
最近読んだ「医学・健康常識を疑え」石原 結實著 に医学が進歩しているのにガンの死亡者数は増えている(13万人:35年前 ⇒ 34万人:現在)ということが書いてありました。医学が進歩しているにも関らず、病気の数も病気で死亡する人の数も減らないということは何故なのでしょうか? ワトルズの説いていることの意味を考えさせられます。

医学・健康常識を疑え (健康人新書)








さらにワトルズは言います、
目に見える世界におけるあらゆる見た目の姿は、それを見る人の頭にそっくりな形で創りだしてしまいます。それを防ぐ唯一の方法は、真実を心に思い描くことです。
【原文】Every appearance in the visible world tends to produce a corresponding form in the mind which observes it; and this can only be prevented by holding the thought of the TRUTH.

すなわち、貧困を目にすれば、その同じ形が見る人の頭の中にインプットされて創りだされてしまうというのです。これは、神経科学におけるこの10年で最も重要な発見の一つと考えられているミラーニューロン(霊長類などの動物が自ら行動する時と、その行動と同じ行動を他の同種の個体が行っているのを観察している時の両方で活動電位を発生させる神経細胞である。From Wikipedia)の存在を示唆しているように思えます。

みなさんもぜひ一読されることをお勧めします!


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Dr.佐藤のその他の本は、
・若々しい人 老ける人
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