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デキる社員は「朝食抜き!」 堤裕子著 を読む [健康]

住友スリーエムで産業医として、活躍されてきた著者の経験から書かれた本です。

デキる社員は「朝食抜き!」―「病気にさせない医師」がすすめる4つの知恵、教えます








この本の主題は、体のことを考えると「朝食は食べるな!」ということです。
TVのCMなどでは朝食を食べないと頭が働かないようなことを言っているものもありますが、著者の主張は次のようなものです。
・朝は前夜食べたものが寝ている間に消化吸収されてブドウ糖は筋肉と肝臓にグリコーゲンとして蓄積されており、あまったエネルギーは脂肪として蓄えられている。
⇒ 朝は何も食べなくてもエネルギー満タン状態である
・朝食を食べると午前中のエネルギーが賄われてしまい蓄えた脂肪が消費されないので肥満の原因になる。
逆に朝食を抜くと、
・からだが軽くなる
・頭が冴える
・集中できる
という声が多いとのことです。
人間は、ものを食べると眠くなりますが、これは
・胃腸が動き、消化吸収が始まる
・血液は筋肉や脳からも去って胃腸に集まる
・食べるという行為は休息であり、副交感神経が支配する
⇒ 瞳孔は閉じぎみとなり、心臓の鼓動はゆっくりとなる
ということなので、そのような状態で運動したり、頭を使ったりすると胃腸で働くべき血液が足りなくなって胃腸に悪い影響を与えるとのことです。
私もこの本を読んでから朝食抜きを2年間続けていますが、とても快調です。この本にあるように、朝食抜きで朝のウォーキングを続けていたら、2カ月くらいで体重が5キロくらい簡単に減ったので、驚きました。
私の場合、敬愛するDr佐藤が何十年も朝食抜き+ウォーキングを続けていて、77歳の現在でも健康な頭と体を維持してることを知っていたので、すんなりと受け入れることができました。Dr佐藤に言わせると、朝食を食べると胃腸は休む暇なく活動をすることになり、朝食を抜いて胃腸を休める時間を作る必要があるとのことです。最近、断食がブームになっているようですが、これも胃腸を休めることと、それによって体内の毒素を排出することが目的とのことです。

とは言え、まだまだ朝食抜きは少数派でしょう。先に書いたようにTVなどでも朝食をしっかり食べましょう!というような洗脳(笑)が毎日繰り返されています。なんでも、朝食を食べない生徒と朝食を食べる生徒の成績を調査した結果、朝食を食べる生徒の方が何割か成績が良かったような結果がでているとのことです。でも、これは私に言わせれば生活が乱れている生徒の方が成績が悪かったという意味でしかないように思えます。正確にやろうとすれば、これまで朝食をきちんと食べていた生徒何十人かに対して試験を行い、その後、2週間~1カ月朝食を抜いた状態で同様な試験を行うようなことをしなければならないと思いますが、そこまでやったのでしょうか?(調べていないので、何とも言えませんが...)

よく言われる、朝食を食べないと脳に栄養が行かないので頭が働かない、という主張ですが私は懐疑的です。一日3食になったのは人類史でいえばごくごく最近のことのようです。狩猟を主としていたような大昔、人間が一番頭を使っていた時はどのような時だったでしょうか? やはり獲物を捕える時ですよね? どこに獲物がいるか、どうやって仕留めるか、などなど最高に頭を回転させていたでしょう。 では、その時のお腹は満腹だったでしょうか? そんなことはないでしょう。野生動物と同じように、お腹が空いたら獲物を探しに猟に行くというものだったと思います。
そして、お腹が空いている時に、獲物を捕るために頭が働かない種族は長い歴史の中で淘汰されて滅びていったことでしょう。ですから、私たちはお腹が空いている時に一番頭が働くはずなのです。(^^)

自分の健康ですからみなさんに無理強いはできませんが、この「朝食抜き」健康法は試してみる価値はあると思いますよ。

著者の主張は、予防医学の小山内先生の理論によっています。
①朝食抜き :活動⇒食事⇒睡眠の順序で胃腸を守り、肥満を防止する
②体幹筋のトレーニング:肩こり、腰痛を予防する
③水かぶり:ふろ上がりに水をかぶって、アレルギーに強くなる(副腎皮質ホルモンの分泌の活性化)
④ゆっくりランニング:空腹時にゆっくり走って、血液循環をよくし、生活習慣を改善

私は、①、③、④(ウォーキングですが)をやっていましたが、③の水かぶりは挫折しました。(^^)

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