まずは親を超えなさい! 苫米地英人著 を読む [苫米地英人]
苫米地先生のコーチングの本です。
苫米地先生が40年のキャリアを持つ米国のコーチングの大家であるルー・タイス(フォーチュン500企業の62%がコーチングを受けている)と共同で開発したTPIE(タイス・プリシプルズ・イン・エクセレンス)という新しいコーチングのプログラムだそうです。
この本を読むと、これまで先生の本で書かれた多くのことがちりばめられていることが分かります。ルー・タイスのコーチングのポイントは、「ゴールの設定」だそうです。
●ゴールの設定がすべて
・ゴールの世界に臨場感を持つことが重要
・ゴールは臨場感が高くて初めて選ばれる
⇒臨場感の高いゲシュタルトが選ばれる
⇒ゴールのイメージの臨場感が高ければ現実になる
そして、この本のタイトルですが、
●あなたの最大の洗脳者は「親」である
・無意識に下す判断の8~9割が親のモノマネ、親の刷り込みである。
⇒ 「これをやってはいけない」、「これをやりなさい」、「こっちのほうがいい」
⇒ 子供の夢を壊すドリームキラーになりやすい
これは納得できます。私は高校生くらいから毎朝必ずシャワーを浴びていますが、なぜこんな習慣がついたかというと、考えてみると父親が毎朝シャワーを浴びていたからだと思いいたります。しかも、私の二人の息子もいつの間にか中学くらいから毎朝シャワーを浴びるようになっていました。ちなみに私の妻は全く洗脳されておらず、たまにしかシャワーを浴びません。(笑)
●脳の情報処理能力は大したことない
・大した働きを持っているように見せかけるのが非常にうまい
(脳が本気で動くと莫大なエネルギーを消費する⇒RASによる手抜き)
・私たちの世界は過去の記憶によって成り立っている
1.今見ているものは本当に見ているわけではなく見たつもりになっている
2.見たつもりの世界は視覚、聴覚などすべての感覚の記憶を利用することで
成り立っている
3.何を見るかは昨日までの自分の判断で決められている
脳の情報能力は大したことがないということですが、本気で脳をフル回転させる時に必要な電力は原子力発電所1個分(約135万kW)という試算があるそうです。そんなに大食いの脳をできるだけ省エネで働かせるものが、RAS(模様体賦活系)フィルターによる情報の遮断です。つまり人間は、自分が興味を持ったものしかRASフィルターを通らず、その限られた情報で自分の世界を構築しているということです。はたから見ると「指向性マイクと狭画角のビデオによる映像」を見ているにも関わらず、自分はすべてを見て、すべてを知っているような気になっているということです。したがって、自分の興味範囲外のものには必ずスコトーマ(心理的盲点)ができるということのようです。
また、脳の画像情報処理は、一度メモリーに入った過去の画像を使って脳の中で現在の情景を創り出しているということです。過去の画像を見ているにも関わらず、自分は現在の情景を見ていると思い込んでいるのです。
●人間は過去の中に生きている
・現実世界は記憶によって成り立っている
⇒マインドを変えれば違う物理的現実世界が見えてくる
そして、Dr.佐藤の「口ぐせ理論」と同じことを述べています。やはり、脳科学的には口ぐせが非常に重要だということを改めて認識しました。
●セルフイメージ(自我)
・セルフトークがセルフイメージを創る
⇒ささいに思えるセルフトークが強烈なインパクトを持つ
⇒効果的なセルフトークで新しいセルフイメージが作られる
・他人の意見でもセルフトークと同じ効果がある
⇒誰の意見を聞くかが重要
以前は、Dr.佐藤の「口ぐせ理論」や「アファーメーション」なんていかがわしと思っていましたが(笑)、このように解説されると脳にとっては非常に重要なことであることが分かりますね。
苫米地先生のその他の本は、
・洗脳原論
・頭の回転が50倍速くなる脳の作り方
・ビジネス成功脳 スピード構築
・まずは親を超えなさい!
・苫米地英人 宇宙を語る
・夢をかなえる洗脳力
・IQ200になる習慣
・年収が10倍アップする超金持ち脳の作り方
・スピリチュアリズム
・自伝ドクター苫米地 「脳の履歴書」
・自伝 ドクター苫米地「脳の履歴書」 を読む その2
・脳と心の洗い方
・営業は「洗脳」―一瞬でお客様を支配する禁断の営業術
・苫米地先生の「洗脳護身術」はトンデモ本か? それとも山本氏がドンデモか?
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このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
りぼんさん、
Nice! ありがとうございます。
苫米地先生の本はいろいろと紹介していますが、この本が一番アクセスが多かったです。今後ともよろしくお願いします。
by Simple (2010-01-26 23:45)
この書籍は後に『夢をかなえる方程式』と改名されて出されたものだと思います。私はそちらを読みましたが、恐らくほぼ同内容。
ところで、この苫米地氏の考案した手法を実践して、それで設定した「目的」である「大成功」をした実例を、身近でご存知ですか?
ロジックについてはこの手法は完璧に近いので、全くもって苫米地氏に賛同するしかないと思ってはいるのですが・・・。
「五輪選手などにも活用されて非常に良い結果を・・・」なども紹介されてるようですが、実際に身近な例であり得るのかな?とつい思ってしまうわけです。
もしご存知でしたら、このブログ内でエッセイ風に紹介してくださると嬉しいです。
苫米地氏の著書は10冊以上読んでますので、苫米地氏に対して強く反感を持ってるというような訳ではありません。
またここには苫米地本の優れた要約・感想があって重宝させて頂いております。これからもブログでの御活躍を。
by 突然ですが質問です・・・・ (2016-01-05 00:15)