海馬 脳は疲れない 池谷裕二 糸井重里著 を読む [脳に関して]
池谷裕二さんと糸井重里さんの対談の本です。
例によって、糸井さんを相手に池谷さんのとても分かりやすい脳に関する解説が沢山出てきます。この本のテーマとなっている「海馬」というのは、記憶の制御を司る器官です。パソコンのメモリーに例えて言えば、メモリーの読み書きを制御するメモリーコントローラのようなものだと思います。つまり、海馬がなければ脳に記憶することもできないし、記憶したことも思い出すことができなくなるのです。
脳細胞は、1個/秒単位で減少しますが、海馬の神経細胞は成人を過ぎても鍛えれば増えることが実験によって分かっています。その海馬を鍛えるためには、
また、②は、「デキる社員は「朝食抜き!」」
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2009-11-03
に書いた事の裏付けになると思います。
脳は、私たちが寝ている間も働き続けています。心臓を動かしたり、内臓を動かしたり、呼吸をしたり...。つまり、脳は働き続けないと人間は死んでしまうということです。何だか、このことを知っただけでも、仕事のやり方や勉強のやり方に使えそうですね。
そして、脳の学習曲線は、リニアではなく勉強量のべき乗で成長するとのことです。
つまり、勉強を続けると脳は、
2 4 8 16 32 64 128 256 512 1,024 2,048 4,096 8,192 16,384...
というように成長します。勉強を続けていて「32」の段階の人が「1,000」の人を見ると、絶対量は30倍以上ありますので、「あいつは天才だ!絶対にかなわない!」と思ってしまいがちです。しかし、「32」段階の人もさらに勉強して5段階上がれば「1,024」になれるのです。そして、凡人と天才との差よりも天才同士の方が差が大きいというのは、これが原因だそうです。とても興味深い話ですね。
その他にも面白そうなことが沢山書かれています。
◆明日につなげる今日のアクション◆
眼が疲れた時は、オーディオブックを聞く
池谷裕二さんの他の本です。
・脳はなにかと言い訳する
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このブログの目次です。
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例によって、糸井さんを相手に池谷さんのとても分かりやすい脳に関する解説が沢山出てきます。この本のテーマとなっている「海馬」というのは、記憶の制御を司る器官です。パソコンのメモリーに例えて言えば、メモリーの読み書きを制御するメモリーコントローラのようなものだと思います。つまり、海馬がなければ脳に記憶することもできないし、記憶したことも思い出すことができなくなるのです。
脳細胞は、1個/秒単位で減少しますが、海馬の神経細胞は成人を過ぎても鍛えれば増えることが実験によって分かっています。その海馬を鍛えるためには、
①旅は脳を鍛える:海馬にとって一番刺激になるのは空間の情報である海外や日本の旅先で出会うおじいちゃん、おばあちゃん達がとっても元気で若々しいという印象があるのは、このような脳のメカニズムがあったのですね。
②生命の危機が海馬を活性化させる:部屋を寒くする、お腹を空かせるなどで扁桃体や海馬を活性させることができる
「旅が好き」 ⇒ 「旅に行って脳が鍛えられる」 ⇒ 「活動的になる」 ⇒ 「旅に出る」という元気になるスパイラルが回っているのでしょうね。
また、②は、「デキる社員は「朝食抜き!」」
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2009-11-03
に書いた事の裏付けになると思います。
よく言われる、朝食を食べないと脳に栄養が行かないので頭が働かない、という主張ですが私は懐疑的です。一日3食になったのは人類史でいえばごくごく最近のことのようです。狩猟を主としていたような大昔、人間が一番頭を使っていた時はどのような時だったでしょうか? やはり獲物を捕える時ですよね? どこに獲物がいるか、どうやって仕留めるか、などなど最高に頭を回転させていたでしょう。 では、その時のお腹は満腹だったでしょうか? そんなことはないでしょう。野生動物と同じように、お腹が空いたら獲物を探しに猟に行くというものだったと思います。 そして、お腹が空いている時に、獲物を捕るために頭が働かない種族は長い歴史の中で淘汰されて滅びていったことでしょう。ですから、私たちはお腹が空いている時に一番頭が働くはずなのです。(^^)そして、この本のテーマにもなっている、「脳は疲れない」です。
・脳はいつも元気いっぱいで全然疲れないということです。つまり、私たちが勉強や仕事で「あ~あ、疲れた」と感じるのは、目が疲れた、同じ姿勢をして腰が疲れた、字を書きすぎて指が疲れた、というように脳が疲れているわけではなく、感覚器や身体が疲れているだけだそうです。ですので、目が疲れた時には、耳から聞いて勉強するのは理に適っていることなのです。
・寝てる間も脳は働き続ける
・脳は一生使い続けても疲れない ⇒ 疲れたと感じるのは目の方である
脳は、私たちが寝ている間も働き続けています。心臓を動かしたり、内臓を動かしたり、呼吸をしたり...。つまり、脳は働き続けないと人間は死んでしまうということです。何だか、このことを知っただけでも、仕事のやり方や勉強のやり方に使えそうですね。
そして、脳の学習曲線は、リニアではなく勉強量のべき乗で成長するとのことです。
つまり、勉強を続けると脳は、
2 4 8 16 32 64 128 256 512 1,024 2,048 4,096 8,192 16,384...
というように成長します。勉強を続けていて「32」の段階の人が「1,000」の人を見ると、絶対量は30倍以上ありますので、「あいつは天才だ!絶対にかなわない!」と思ってしまいがちです。しかし、「32」段階の人もさらに勉強して5段階上がれば「1,024」になれるのです。そして、凡人と天才との差よりも天才同士の方が差が大きいというのは、これが原因だそうです。とても興味深い話ですね。
その他にも面白そうなことが沢山書かれています。
・脳は見たいものしか見ない
⇒ 脳は自分が混乱しないように解釈してものを見たがる
・脳は刺激がないことに耐えられない
⇒ 何の刺激もない部屋に2~3日間放置されると脳は幻覚や幻聴を生み出す
固定した見方で同じことを見ることに耐えられない
・やりはじめないとやる気が出ない
⇒ やる気を生み出すのは脳の側坐核にあり神経細胞が活動すればやる気が出る
・寝ることで記憶が整理される
⇒ 寝ている間に昼間の出来事をつなぎ合わせて新しい組み合わせを作り出す
・失恋や失敗が人を賢くする
⇒ 間違えた時ほど記憶の定着が強い脳にとっては飛躍のチャンス
・脳は分からないことがあるとウソをつく
⇒ 脳は理不尽なことが起こると合理的な方法で決断する
◆明日につなげる今日のアクション◆
眼が疲れた時は、オーディオブックを聞く
池谷裕二さんの他の本です。
・脳はなにかと言い訳する
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2009-11-25
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このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
2010-04-15 23:20
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