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「見えない力」で健康になる 川嶋 朗 著 [健康]

川嶋先生の統合医療に関する本です。
「見えない力」で健康になる








川嶋先生は、1957年生まれで東京女子医科大学付属青山自然医療研究所クリニック所長。北海道大学医学部卒業後、ハーバード大学医学部マサチュセッツ総合病院に留学も経験されています。

前書きの部分から衝撃的な内容です。
医者には、あなたの病気を治すことはできません。

病気を治すのが仕事ではないのか、医者のくせに何を言っているんだ、と思われた方もいるかもしれません。しかし、これが医者の本当の姿なのです。

なぜ医者は病気を治すことができないのでしょうか。その答えはとても簡単です。病気は、あなた自身の体や心から発せられるメッセージだからです。(中略)

要するに、病気の原因はあなた自身の生活や心の中にあるのです。風邪などの軽い病気から、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、ガンなどの重篤な病気に至るまで、その根本的な原因はその人自身にあると私は考えています。
体と心からのメッセージに気づき、根本的な原因を取り除かない限り、病気は去っていきません。

川嶋先生は、西洋医学を学んだ医者ですが東洋医学、気功、ホメオパシー、フラワー・エッセンスなどを使用する統合医療を提唱されています。統合医療とは、西洋医学に限らないありとあらゆる医療から患者に一番あった医療を提供する治療方法で、先生は、「人を幸せにする医療」と言います。
しかし先生は、、東洋医学が西洋医学よりすぐれているわけではない、すべての薬を否定するのは考えものということも言っており、それぞれ得意分野を生かすことが大切なようです。



医者や西洋医学はほとんどの病気を治すことができない病気を根本から治せるのは患者自身だけ
・腎臓病の治療方法は30年間ほとんど変わっていない
  ⇒ ステロイドホルモンを飲み続け、透析になるのを待つばかり
・高血圧も薬を使ってコントロールするのが精いっぱい
・原因不明の病気には対処療法しかできない

確かに、西洋医学では、ガンなど悪いところがあれば手術で削除したり、薬を処方したりすることがメインだと思いますが、再発するということも良くききます。これは根本原因に対して治療しているからではなく、対処療法をしているからだと思います。

ずいぶんと前になりますが、私は放送用カメラの設計をしていたことがあります。回路設計や製品開発をしていると、必ず不具合が生じます。例えば、よく発生するのがヒューズ切れですが、これは、やっかいです。
というのは、同じ容量のヒューズを取り替えてもいずれまた必ず切れるからです。何故なら、原因をつきとめてそれに対する対策をしていないからです。
ヒューズ切れの原因は、電源を入れた状態で必ず切れるような場合は別ですが、ある特定のモードの時に切れる、使っていると知らないうちに切れるなど、発生頻度が低いものは原因が分からないことが多いので、結局ヒューズの容量を増やす(つまりヒューズが切れにくいものにする)という情けない対処療法をすることになります。

また、不具合の原因を調査していて、実験結果を総合して考えると、どう考えてもこのICが原因だ!ということで、苦労して何十ピンもあるICを交換しても、症状は変わらずハズレの場合がほとんどでした。(‐‐;
「お前がヘボな設計者だったからだろう?」という突っ込みは当然あると思いますが、ほとんどは当たっていますが、そのようなレベルの設計者が多いのも事実です。不具合対策でパニックになっている時、原因のように思える要因が少しでもあれば、どうしてもそこにすがりつきたくなってしまうものです。
私は、お医者さんも優秀な人たち ばかりではないと思っていますので、私が経験したような事を経験しているお医者さんも多いのでは、と懸念しています。(^^) 笑いごとではありませんが...。

川嶋先生の、病気になるのには自分に原因がある、病気を治すことは自分にしかできない、という主張はとても共感できます。みなさんにも是非読んでほしい一冊です。


川嶋先生は、ホメオパシーに関しても詳しく書かれています。

ホメオパシー
・約200年以上前にドイツの医師であるハーマネンによって確立された
・病気の症状を、病気を克服しようとする身体の努力の現れであると考え、同様の症状を誘発する物質を体内に投入し病気であることを認識させ自己治癒力を発揮させる
・メカニズムは分かっていないが高い治療効果が認められている
・自己治癒力のない人に治療効果はない
  ⇒西洋医学による薬物療法と併用してホメオパシー治療を行うことも多い
・心の問題も治療できる

このホメオパシーですが、治療で使われる薬はレメディと呼ばれ12,000以上あるそうですが、レメディは物質を薄めて使うので成分そのものは入っていないことが多いため、日本では、医療として認められていません
そのため、 民間人が気軽にレメディを処方することが多く問題が生じているそうです。
レメディを使いこなすには長年の研究と経験が必要だそうです。

ホメオパシーと言えば、最近新聞で話題になりましたね。

ホメオパシー療法:分娩施設の1割実施 ビタミンK与えず--助産師会

山口県で昨年10月、助産師から頭蓋(ずがい)内出血を予防するビタミンK2の代わりにホメオパシー療法の特殊な錠剤を投与された乳児がビタミンK欠乏性出血症で死亡した問題で、日本助産師会(加藤尚美会長)は7日、分娩(ぶんべん)を扱う会員の全開業助産所414カ所のうち、約9%の36カ所で過去2年以内に同様の行為があったことを明らかにした。乳児に被害が出た例は山口県のケース以外にはなかったという。 ホメオパシー療法では一般に、通常の薬の代わりに有効成分を含まない「レメディー」と呼ばれる錠剤を服用させる。同会によると、新生児にビタミンK2を与えなかった助産院は「ビタミンK2とレメディーの両方を説明し、妊婦が選択した」「薬剤を拒否する妊婦にどうしてもと頼まれた」などと説明したという。36カ所の中には同会の理事が開業する助産所も含まれていたが、理事が「今後は一切ホメオパシーを使用しない」と話したため、処分などは検討していないという。岡本喜代子専務理事は「一人一人の助産師に指導を徹底したい」と話している。
【斎藤広子】 毎日新聞 2010年9月8日 東京朝刊

これは、あきらかにミスリードを狙った記事ですね。
助産師のやったことがホメオパシーのやり方として適切だったのかどうかに関しては何も書かずに、ホメオパシー療法は危険だという印象を与えるように書いています。通常の医療行為でも医療事故は発生しますが、医療行為は危険だという論議は起こらないと思います。
私もホメオパシーに詳しいわけではありませんが、今回の事故は、ビタミンK2の代わりにレメディを与えたことが原因であり、ビタミンK2との併用をしなかったことの是非を問うべき話なのでは? と思います。
このようにマスコミの記事は何気なく読まないで、突っ込みをいれながら読まないといけませんね。

以前紹介した、「ほんとうに頭のよくなる「速読脳」のつくり方」で苫米地先生も次のように書いています。

「メディアは常に正しいわけではない」
「メディアは情報を必ず加工する」
「その加工の仕方は負のイメージを好む」

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Simple

AKB48画像箱さん

Nice! ありがとうございます。
AKBの画像、良いですね。
by Simple (2010-09-25 23:16) 

Simple

TBMさん

いつもNiceありがとうございます。
うちは埼玉なので、家族でRedsファンですよ!

by Simple (2010-09-26 20:48) 

mo_co

今回も、素敵な本をご紹介いただきありがとうございます。

病気を治せるのは自分だけであり、お医者さんでも薬でもホメオパシーのレメディでもありません。ですよね〜

メディアの加工の仕方、それはそれは、驚きのものです。
一方的な情報しか出てきておらず、シナリオがしっかりとあるようです。

ホメオパシーは選択肢の一つであり、どの療法にも得手不得手があります。
代替療法ではなく、統合医療として、相互に補完し合う選択肢として、日本国民がホメオパシーを選ぶことができる環境が必要です。

by mo_co (2010-09-27 15:34) 

Simple

mo_co さん

Nice! & コメントありがとうございます。
薬だけに頼るのではなく、自分の治癒力で病気を治したいですね。
by Simple (2010-09-27 21:58) 

TBM

Redsファンですか!
今年、長居でセレッソ VS Reds を見ましたが、
アウェーでありながら、Redsファンの多さ、そして
盛り上がりのすごさには圧倒されました。
by TBM (2010-09-27 23:29) 

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