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テレビばかり見ているとボケる! ラジオは脳にきく 板倉徹著 [脳に関して]

さまざまな電化製品で、私たちの生活はとても便利になりました。しかし、板倉先生は、それが脳には非常によくないと指摘します。

ラジオは脳にきく―頭脳を鍛える生活習慣術

これだけ世の中が便利になったのだから、人間は皆、時間を有効に使えるはずだし、能率よく勉強を進めて頭が良くなってもいいはずだ。コンピュータ世代の人間は、それ以前の人間たちに比べて、脳もそれなりに進化していてもおかしくない。
ところが現実を見まわしてみると、果たしてどうだろう。
テレビや新聞などが伝えるニュースを見る限り、人間たちは少しも利口にはなっていないように思えてならない。
私は、いつも「人間はいつから今のような人間になったのだろう?」と考えています。少なくとも、2,000年以上前の孔子や孫子の教えが非常に参考になる程度の進化しかしていないことは明白です。もしかすると何十万年前のネアンデルタール人からほとんど進化していないのかもしれません。
それどころか、最近は生活が便利になったおかげで脳が楽をしているため、退化している可能性もあります。

犯罪を犯す側の人間の脳では何が起こっているのか。
自分で考えることをせずに想像力をなくした結果、他人に対して何をすれば相手が嫌な思いをするのか、心に痛みを感じるのかがわからなくなっている。他人に対する思いやりや人の気持ちを理解するという行為は、主として脳の前頭前野という部分が司っているが、想像力を失い、他人の痛みがわかなくなってしまった人間は、この部分の働きが低下しているとしか私には思えないのだ。
「電車の中で化粧する女性」にも同じことがいえる。他人がその行為を見たときに不快な思いをするかどうかが判断できなくなっている。
「電車の中で化粧する女性」、多いですよね。本人たちはどう考えてやっているのでしょうね。服装などはいろいろと考えてオシャレしているにもかかわらず、みんなが見ている中でお化粧をするというのはまったく理解できません。また、最近よく、若い女性が大口を開けてあくびしながら歩いているのを見ます。(先日はTVの通勤風景のニュースでも見ました) あれも本人は恥ずかしくないのでしょうか? 自分が気にしている男性や彼氏以外の男の目は気にならないのかも知れませんね。

私はよく、人間の脳にとっていちばん悪いのはどんなことかを話す機会がある。
それは、一日中テレビをつけたままにして何も考えずに画面を見続けていることだ。ときどき居眠りをするのは脳力低下にはうってつけの効果を持つ。とどめは勧善懲悪型のステレオタイプの時代劇を一生懸命にみるようになること。
うちの妻は時代劇こそ見ないですが、これに近いです。私より先にボケられては困るので、急いで注意しました。(笑) TVを見ていると脳の視覚野に具体的な画像が入ってきますので、想像力を働かせる必要がありません。TVを見ていると結構頭を使っているようで、ほとんど脳は働いていないそうです。筋肉は使わないと衰えていくように、脳も使わないとどんどん衰えていくとのことです。
テレビを知らず、まだ前頭前野を活発に使っていた世代にしておよそ四パーセントの人が認知症になる。
とすると、テレビ世代でどっぷりと垂れ流される番組の「面白さ」に浸かってきた人々である団塊世代が六五歳以上を迎えると、いったいどれほどの人々が認知症になるのだろう。
板倉氏は、これからどんどん定年退職するようになる「団塊の世代」の人たちの認知症になる比率が大幅に増えるのではないか、と懸念しています。特に「会社が人生」と感じて生きてきた企業戦士たちが定年で仕事がなくなった場合のダメージが大きいでしょうから確かに心配ですね。

それでは脳を鍛えるには何をすれば良いのでしょうか? 板倉さんは、ラジオを聞くのが良いと主張します。
ラジオは映像による情報がないため音声情報しか脳に届かず、そのため脳は得られない情報を補うように働くからです。ラジオの音声はまず耳から脳幹と呼ばれるところを通って、側頭葉に入って音として認識されます。さらに言語として認識されるには側頭葉の言語野で処理され、それからさまざまなことを想像するときに脳のあらゆる場所を使っていると考えられるとのことです。

最後に、この本に書かれている脳を活性化するための方法を書いておきます。
①ラジオを聴く習慣をもつことが脳を活性化する
②ラジオは脳の一部ではなく、脳全体の部位を鍛える
③ラジオを聴くことで集中力を高めることができる
④とくにラジオの「ながら聴き」は脳を鍛えるのに最適である、認知症の防止にもなる
⑤音声による情報は想像力を使わせることで、脳の前頭前野の働きを活発にする
⑥音楽を聴いたり、楽器を演奏したりすることで、右脳が鍛えられる
⑦左脳の使いすぎといわれる日本人も音楽により左右の脳のバランスをとることができる
⑧演奏することは、音楽を聴くこと以上に、脳を鍛えながらボケを防ぐのに効果的である

みなさんもTVの見すぎには注意しましょう!
板倉さんの別の本はこちら。 「同時に2つのことをやりなさい!」

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このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1


「冬のソナタ」から学ぶ脳の不思議―主人公の脳に何が起こったのか脳の病気の救急箱―続 脳を守る脳を守る―脳の病気119番すこやかな老後をおくろう―痴呆症(アルツハイマー病・血管障害性痴呆)にならないために



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コメント 8

TBM

テレビはNGと思っていましたが、ラジオですか。
そういった視点はこれまでなかったです。
by TBM (2011-01-08 23:58) 

Simple

TBM さん

Nice! & コメントありがとうございます。
私もラジオは聞いていませんが、オーディオブックは
いつも聞いています。
by Simple (2011-01-09 10:16) 

RONRON

Simpleさん こんにちは^^
偶然にも、先日iPhonのe有効活用を狙い、
PanasonicのD-dockを購入し音楽と
ラジオ生活を始めてました。
いや~ラジオ生活は脳に良いんですね~。
確証を頂いたので、ラジオ生活続けてみます^^
by RONRON (2011-01-09 15:13) 

Simple

RONRON さん

Nice! & コメントありがとうございます。
D-Dockって知らなかったのですが、PanasonicがiPone、ipodをターゲットにした機器を作っているのですね。「おいでipod、おいで iphone」のコピーにはビックリしました。
by Simple (2011-01-09 17:21) 

mo_co

ここ数年、TVよりラジオ派です。
子供たちに不要なTVを見せないようにと見るのを控えるようになりました。
子供たちがいないから、ちょっとTVつけてみてみたら・・・
なんかつまらない。
昔はよく見ていられたな〜と自分にビックリしました。
TVの前に座ってるくらいなら、他にやりたいことがたくさんあるんですよね〜
欠かさず見るのは、名探偵コナンだけ(笑)
by mo_co (2011-01-10 21:43) 

Simple

mo_co さん

Nice! & コメントありがとうございます。
mo_coさんは、すでにラジオ派なんですね。
私も年末年始はよくTVを見ましたが、嵐とAKBとお笑い芸人ばかりですね。(笑) デジタル化によってTV局もこれから大変なのに、こんな番組ばかりで大丈夫なのか?と思いました。
子供たちにTVを見せないのは良いことですね。
by Simple (2011-01-10 21:57) 

しょうじ

光トポグラフィ写真でみると、ラジオの脳活性化効果は一目瞭然です。
http://toyokeizai.net/articles/-/62984
by しょうじ (2015-03-24 14:44) 

Simple

しょうじさん

ご紹介ありがとうございます。
自分でリアルタイムで脳の活性化が分かれば面白いのですけどね。
by Simple (2015-03-25 20:20) 

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