飛行機内での放射線量は? 北海道に帰省しました... [震災・原発]
7月の末に北海道に飛行機で帰省してきました。
以下のURLに東京電力が出している「日常生活と放射線」という資料があります。
http://www.tepco.co.jp/nu/knowledge/radiation/radia1-j.html
これを見ると、東京―ニューヨークの往復で、0.19ミリシーベルト=190マイクロシーベルトの被曝をすることになります。宇宙から降り注ぐ放射線のほとんどは地球の空気が遮ってくれていますので、地上ではわずかな量となっています。しかし、国際線の飛行機は10,000m以上の高度を飛行しますので、空気の層も薄くなっており空気抵抗が減るため燃費は良くなりますが、放射線の被曝量も増えるということになります。
東京-ニューヨークの飛行時間は、風向きや風速によって変わると思いますが、以下の通りです。
出発便 [東京 → ニューヨーク] 約 12時間30分~13時間
帰国便 [ニューヨーク → 東京] 約 13時間40分~14時間20分
(フライトタイム.JP:http://www.flighttime.jp/us/new_york.html より)
簡単のために、 [東京 → ニューヨーク] :13時間、 [ニューヨーク → 東京] :14時間として計算すると、往復で27時間となります。これより、190(マイクロシーベルト) ÷ 27(時間) = 7.0(マイクロシーベルト/h) ということになります。 かなり前ですが、デジカメなどに使用する撮像素子(CCD)を航空機で輸送すると強い放射線の影響で白キズ(画素欠陥)が増えるという問題が出ると聞いたことがありますが、確かに強い放射線量ですね。
これに対して、国内線はどうかを計算してみます。放射線は、「1,500mごとに約2倍になる」と言われています。えいやと国際線の飛行高度を12,000m、国内線を9,000mと仮定すると、その差は3,000mですから国際線は、国内線の約4倍の放射線量を被爆することになります。これより、国内線の被爆量は、7.0 ÷ 4 = 1.75(マイクロシーベルト/h)となり、だいたい2(マイクロシーベルト/h)くらいということになります。
さて、実際に飛行機内での放射線量をRD-1503 で測定してみました。
(あくまでも参考値として理解して下さい)
行きは、お昼前に羽田から旭川まで飛びました。羽田を離陸してシートベルト解除のサインが出てから測定を開始しましたが、通常の0.1(マイクロシーベルト/h)前後に対して、高度が上がるにつれてどんどん数値も上がります。福島上空辺りで最高値の1.36(マイクロシーベルト/h)となりました。ところが、北海道が近くなると数値は下がり始め、1(マイクロシーベルト/h)前後となりました。もしかすると宇宙からの放射線だけでなく、福島原発からの放射線もあるのか? とちょっと懸念しました。
帰りは、夜の20:30発で女満別から羽田に飛びました。この時の数値は、離陸後30分で2(マイクロシーベルト/h)を超え、最高値で2.42(マイクロシーベルト/h)までになりました。この時は、福島の近くでもこれ以上の数値は出ませんでした。たしかに2.42(マイクロシーベルト/h)は高い数値ですが、上の概算値である2(マイクロシーベルト/h)から大きくは外れていないようです。行きと帰りで、数値がかなり違うのは、昼と夜の差があるのか?あるいは機体が違うと被曝量が違うのか? などなどいろいろ考えましたが詳しくは分かりません。
まあ、国内線の場合飛行時間は北海道でも1時間~1時間半程度ですから、積算した被曝量自体は気にするレベルではないと思います。
それよりも気になったのが、北海道では放射線量がかなり低く出ると思っていたのですが、数値的には0.1(マイクロシーベルト/h)前後と埼玉とほとんど変わりませんでした。やはりRD-1503 は数値が低い場合は精度が出ないのかも知れませんね。
ブログランキングに参加しています。記事が気にいったらクリックをお願いします。
このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1<br>
以下のURLに東京電力が出している「日常生活と放射線」という資料があります。
http://www.tepco.co.jp/nu/knowledge/radiation/radia1-j.html
これを見ると、東京―ニューヨークの往復で、0.19ミリシーベルト=190マイクロシーベルトの被曝をすることになります。宇宙から降り注ぐ放射線のほとんどは地球の空気が遮ってくれていますので、地上ではわずかな量となっています。しかし、国際線の飛行機は10,000m以上の高度を飛行しますので、空気の層も薄くなっており空気抵抗が減るため燃費は良くなりますが、放射線の被曝量も増えるということになります。
東京-ニューヨークの飛行時間は、風向きや風速によって変わると思いますが、以下の通りです。
出発便 [東京 → ニューヨーク] 約 12時間30分~13時間
帰国便 [ニューヨーク → 東京] 約 13時間40分~14時間20分
(フライトタイム.JP:http://www.flighttime.jp/us/new_york.html より)
簡単のために、 [東京 → ニューヨーク] :13時間、 [ニューヨーク → 東京] :14時間として計算すると、往復で27時間となります。これより、190(マイクロシーベルト) ÷ 27(時間) = 7.0(マイクロシーベルト/h) ということになります。 かなり前ですが、デジカメなどに使用する撮像素子(CCD)を航空機で輸送すると強い放射線の影響で白キズ(画素欠陥)が増えるという問題が出ると聞いたことがありますが、確かに強い放射線量ですね。
これに対して、国内線はどうかを計算してみます。放射線は、「1,500mごとに約2倍になる」と言われています。えいやと国際線の飛行高度を12,000m、国内線を9,000mと仮定すると、その差は3,000mですから国際線は、国内線の約4倍の放射線量を被爆することになります。これより、国内線の被爆量は、7.0 ÷ 4 = 1.75(マイクロシーベルト/h)となり、だいたい2(マイクロシーベルト/h)くらいということになります。
さて、実際に飛行機内での放射線量をRD-1503 で測定してみました。
(あくまでも参考値として理解して下さい)
行きは、お昼前に羽田から旭川まで飛びました。羽田を離陸してシートベルト解除のサインが出てから測定を開始しましたが、通常の0.1(マイクロシーベルト/h)前後に対して、高度が上がるにつれてどんどん数値も上がります。福島上空辺りで最高値の1.36(マイクロシーベルト/h)となりました。ところが、北海道が近くなると数値は下がり始め、1(マイクロシーベルト/h)前後となりました。もしかすると宇宙からの放射線だけでなく、福島原発からの放射線もあるのか? とちょっと懸念しました。
帰りは、夜の20:30発で女満別から羽田に飛びました。この時の数値は、離陸後30分で2(マイクロシーベルト/h)を超え、最高値で2.42(マイクロシーベルト/h)までになりました。この時は、福島の近くでもこれ以上の数値は出ませんでした。たしかに2.42(マイクロシーベルト/h)は高い数値ですが、上の概算値である2(マイクロシーベルト/h)から大きくは外れていないようです。行きと帰りで、数値がかなり違うのは、昼と夜の差があるのか?あるいは機体が違うと被曝量が違うのか? などなどいろいろ考えましたが詳しくは分かりません。
まあ、国内線の場合飛行時間は北海道でも1時間~1時間半程度ですから、積算した被曝量自体は気にするレベルではないと思います。
それよりも気になったのが、北海道では放射線量がかなり低く出ると思っていたのですが、数値的には0.1(マイクロシーベルト/h)前後と埼玉とほとんど変わりませんでした。やはりRD-1503 は数値が低い場合は精度が出ないのかも知れませんね。
ブログランキングに参加しています。記事が気にいったらクリックをお願いします。
このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1<br>
2011-08-06 10:22
nice!(4)
コメント(4)
トラックバック(0)
tomuyamu9n さん
Nice! ありがとうございます。
私はよくスタバでコーヒーとケーキを注文します。
でも最近のスタバのコーヒーは、ストレートでは苦すぎると思うのは私だけでしょうか?
by Simple (2011-08-06 22:15)
tsworking さん
いつもNice! ありがとうございます。
一万歩チャレンジ、すごいですね。
私も近くの駅まで歩くようにしていますが、1万歩は厳しいですよね。
by Simple (2011-08-06 22:20)
こっちゃん さん
Nice! ありがとうございます。
私も西原さんのマンガは好きですが、本は読んだことはありません。
面白そうですね。
by Simple (2011-08-08 21:40)
mo_co さん
Nice! ありがとうございます。
癒しフェア、そそられますね。(笑)
学生の身分って...?
by Simple (2011-08-09 22:41)