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陰謀論とは何か 権力者共同謀議のすべて 副島隆彦著 を読む [歴史の真実・陰謀論]

陰謀論とは何か (幻冬舎新書)


この本は、いわゆる「陰謀論」に関して日本での提唱者と言われている副島隆彦氏がその解説を行っているものです。私は「陰謀論」には肯定的なので、興味深く読みました。

この本の「はじめに」からこの本の企画の意図に関して引用します。
ソエジマは陰謀論者なのか?
編集部 ― ネット百科事典のウィキペディアの「陰謀論」の各項目に、「主唱者」として先生のお名前が散見されます。ですからそろそろ、「陰謀論者」と呼ばれることに対して、先生ご自身がどう思われているのか、そして「陰謀論」とは一体何なのか。「陰謀論者」に入れられている先生に、ズバリとおうかがいすべく、この企画を立てました。
副島 ふーん。ああ、そうですか。なかなかいい企画ですね。なるほど、私はいわゆる陰謀論者、というふうに日本の読書人の一部から見られているわけですね。

ただし、副島氏は言葉の使い方としてコンスピラシーは、「陰謀論」ではなくて、権力者の「共同謀議」というべきだと主張します。
まず、金融ユダヤ人という言葉でいいと思うのですが、世界の金融・経済の一番大きなお金、資金を握っている人々が、おそらく今の世界を公職の人事面から操っている人々だと私は思います。このことを私は否定しません。むしろ肯定します。

その意味で、「陰謀論者」と「権力者の共同謀議は有る論者」も違うという主張を行っています。
副島 自慢ではないですが、私の努力で「アポロ陰謀論」は「月面着陸(は有ったか無かったか)論」となりつつあります。私はベンジャミン・フルフォードさんが使っている「闇の支配者」という言葉も嫌いです。本当にその「闇の支配者」なる者たちがいるなら、それらの人々の名前を具体的に挙げるべきです。そして彼らの組織団体名のことをはっきりとかくべきだ。それができないのだったら、不明瞭で不確かな情報は社会に対して害毒をまき散らすだけである。私ははっきりと彼を批判します。

これに関しては、よく意味が分かりません。フルフォード氏は確かに「闇の支配者」という言葉を使っていますが、それらの人たちの名前を具体的に上げていると思います。もちろん、副島氏の主張するようなロスチャイルドやロックフェラーの名前も出ています。
また、日本でユダヤ陰謀論と言えば、宇野正美氏と太田龍氏(この本では、太田竜と記述しています)が有名ですが、この二人に関してもその主張は間違っていると批判しています。

そして、現在「陰謀論」と言われているものに関して副島氏の考えを以下に示します。
1.ユダヤ陰謀論:ユダヤ系の特権的な世界規模でのコンスピラシー「権力者共同謀議」は当然ある。
2.新世界秩序陰謀論:新世界秩序という言葉はアメリカの陰謀論者が使っており、私も認める。その頂点に立つのはデイビッド・ロックフェラーである。「300人委員会」は否定するが、イルミナティー=フリーメンソンは肯定する。
3.財閥陰謀論、王室陰謀論:ロスチャイルド、ロックフェラーがなどの巨大財閥が世界の政治や経済、金融を操ってきたのは肯定する。しかし、「諸悪の根源はイギリス王室(女王陛下)だ」というのは、ロックフェラーの巨悪を撹乱するための策略だと判断する。
4.アポロ計画陰謀論:副島氏は人類の月着陸などなかったと徹底的に批判している。
5.地震兵器説:認めない。現在の技術力では無理。
6.中央銀行陰謀説:肯定する。FRBはアメリカ国民の反対を押し切って作られたものである。
7.ノーベル賞陰謀説:認めない。
8.冷戦やらせ説:ソ連とアメリカの核保有の均衡によって生じていた「冷戦」はやらせであったという説を支持する。
9.日露戦争陰謀輪:これは陰謀説でも何でもない事実である。日露戦争の資金を出したのは、ロスチャイルドであり、日本海海戦でバルチック艦隊を破った時もイギリス海軍の大佐たちが観戦将校として、東郷平八郎らを指揮していたのは事実。
10.ホロコースト捏造陰謀説:肯定する。ポーランドの強制収容所でユダヤ人が15万人死んだが、ほとんどが腸チフスが原因。300万人とか600万人というユダヤ人が収容所で死ん事実はない。毒ガスの使用もない。
11.真珠湾攻撃についての陰謀説:肯定する。中国でドロ沼の闘いを続けている日本に対して、アメリカが重光外相や米内光政海軍大臣、井上成美次官などを操ってやらせたもの。
12.イラク戦争陰謀説:肯定する。9.11を自作自演して実行した国家犯罪である。アフガニスタン爆撃、イラク戦争などアメリカは戦争をしないと経済がもたない。
13.ジョン・F・ケネディ暗殺についての陰謀説:肯定する。ロックフェラーとCIAが組んだ事件。
14.ダイアナ元英国皇太子妃暗殺疑惑:肯定する。ダイアナ妃は再婚しようとしていたエジプト人富豪の息子の子を身ごもっていた。イギリスの植民地であったエジプトにイギリス王家の血筋が分かれて存在することを認めない人たちがいた。
15.エイズウィルス陰謀説:肯定する。エイズウィルスはアメリカの陸軍基地の細菌研究所で製造された。
16.新型肺炎SARS、鳥インフルエンザ陰謀説:肯定する。狂牛病も同様。

そして、最後に副島氏が2005年に出版し、「日本トンデモ本大賞」を受賞した「人類の月面着陸は無かったろう論」で書いているように、アポロ計画での月面着陸に関しては徹底的に否定しています。
人間を乗せたロケットは実際には月には到達しておらず、当時の映像はMGM社のネバダ州の米空軍施設で撮影されたものであるとの主張です。私も当時の映像、写真に関しては、疑問が多いのは事実だと思います。放射線量の高い月面で、放射線対策をしていない通常のカメラで影響を受けないとは考えられません。また、アポロ計画での月面着陸は、実際に行ったのかも知れませんがNASAの発表をそのまま信用している状況です。(大本営発表と一緒) 科学的に証明するには、第三者が追実験をして確かめる必要があると思いますが、それもNASAは否定するつもりのようです。次に示す記事は副島氏が本で引用している朝日新聞の記事です。
月面着陸地点は「立ち入り禁止」 NASAが指針
米航空宇宙局(NASA)が24日、月面で米アポロ計画の着陸地点などを「歴史的遺産」として立ち入り禁止にする指針を初めて公表した。「法的拘束力はない」としているが、月面探査の賞金コンテストを実施している米非営利団体「X賞財団」とは指針内容を尊重することで合意したという。
指針は、アポロ計画など過去の探査の活動拠点や残してきた機器類を「歴史的・科学的にかけがえのない遺産」と位置付け、保護を求めている。なかでも、人類が初めて月に降り立ったアポロ11号(1969年)と最後の17号(1972年)の着陸地点は価値が高いと判断。半径2キロ以内の上空を飛行禁止とし、着陸地点から半径75メートル(11号)と225メートル(17号)以内の立ち入りを禁じている。
さらにNASAと事前協議した場合を除き、月面に残してきた機器類との接触を禁じる。対象には月探査車などの大型機器から米国旗、衣類、飛行士の足跡までが含まれる。
(2012年5月25日朝日新聞)

Webで調べて見ましたが、この件は日本では朝日関係しか報道していないようです。これも不思議ですね。こんなに重要なことをなぜ他の報道機関が報道しないのでしょうか?
このNASAの発表は、アポロ計画の月面着陸に関して第三者の検証を拒否するものであり、(実際に行ったかどうか不明だが)「月のその地域は最初に着陸した米国のものだから立ち入り禁止」と言っているようなものです。帝国主義時代の早いもの勝ちという理論になりかねません。

副島氏がお好きな人にはお勧めの一冊です。

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