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韓国人が書いた 韓国が「反日国家」である本当の理由 崔碩栄(チェ・ソギョン)著 [社会]

韓国人が書いた 韓国が「反日国家」である本当の理由

筆者は1972年ソウル生れ、韓国の大学で日本学を専攻し、1999年に来日。関東地方の国立大学で教育学修士号を取得、ミュージカル劇団、IT会社などで日韓の橋渡しをする業務に従事しているそうです。2009年に韓国に帰国、著作活動を開始し、2010年に韓国で韓国メディアの反日扇動を告発した「キムチ愛国主義- 韓国言論の理由なき反日」を書いたそうです。

崔氏は、日本に来た時の事をこう書いています。この本のコアの部分ですので、少し長いですが引用します。
私は日本に約10年間滞在した。その間、日本の小説、音楽、書籍、映画など、韓国ではめったに接することができない情報に触れてきた。それらの情報の中には当時の私の常識に反する内容のものが少なくなかった。
私は混乱を起こした。長年持っていた「常識」が、一夜で「非常識」になるような内容すらあったからだ。当時、日本でそれらの情報に触れるまで私の持っていた常識は、韓国で普通に生活していた若者が持つ、ごく普通の常識だったはずだ。(中略)
私はそこでより多くの資料と情報を自分の眼で確かめることにした。その結果は驚くべきものだった。私が「当たり前」だと思っていたことの中に、数多くの間違いと矛盾が見つかったのだ。韓国の教科書、新聞、TV、政府の発表から次々と出てくる間違いと矛盾に当惑した。
そして崔氏は、この韓国の過激な反日は、仕組まれたシステムであると気づきます。
韓国社会で生れ、育った人は自然に「反日型人間」になるように仕組まれた社会構造、つまり、「反日システム」が形成されているということである。限られた情報だけを提供する人々、そして、それを利用する人々が構築、運営する「反日システム」の中では、日本は「悪い国」にほかならない。(中略)
韓国の過激な反日感情を見て驚く日本人もいる。しかし、それらは自然に発生した感情ではないことを本書で説明したい。「反日型人間」として成長せざるを得ないシステムに作り上げられた「人工的な」感情が暴走しているのである。
また、サッカーの応援などで旭日旗を使うと韓国では大騒ぎになりますが、興味深い記述がありました。
旭日旗を連想させる朝日新聞社の社旗や統一教会のロゴについては何の文句も言わない。その理由はおそらく、マスコミは最初から旭日旗とその文様には特別な意味がないことを知っているからか、あるいは強者には物を言えない体質であるのかどちらかであろう。
個人的には、旭日旗の社旗を持っている会社や協会は韓国の力で潰して欲しいと思いますが...。(笑)

韓国では、「日帝の残滓」と言って、日本の統治時代に入った言葉を排除しようという動きがあるそうです。国民学校や野菜、除夜の鐘、花見、修学旅行など沢山の言葉が対象のようです。ただし、自分たちが楽しむ除夜の鐘や花見、修学旅行などは無くそうという話は出てこないようです。この辺りも面白いですね。
また、日本との歴史問題が起こるたびに日本商品の不買運動が起こるそうですが、実際の消費者の思惑とはかなりの温度差があるようです。日産のキューブが外国販売ランキングで1位になったり、ソウルの中心地にオープンしたユニクロに3日間で12万人(すごい!)訪問したそうです。

また、この本で朝鮮通信使が残した日本に関する記述を紹介していますが、これがとても面白いです。長年中国の属国として日本を野蛮人として見下していた朝鮮人の眼から見て、日本の農業、経済システム、清潔さなどを驚きを持って書いています。特に興味深いのが、「名古屋の女性が最高に美人だ!」という部分です。
昔から名古屋、仙台、水戸は「日本三大○○」(伏字)の都市として有名ですが、韓国人の美意識は日本人と違ったのでしょうか?
1761年に通信使として日本を訪れた金仁謙の記載を抜粋して紹介します。
【大阪】
・大したものよ倭人らは 千間もある邸を建て 中でも富豪の輩は 銅をもって屋根を葺き 黄金をもって家を飾りたてている その奢侈は異常なほどだ
・北京を見たという訳官が 一行に加わっているがかの中原(中国)の壮麗さも この地には及ばないという
【名古屋】
・その豪華壮麗なこと 大阪城(大阪)とかわりない
・田地の肥沃 家々の贅沢なつくり 沿路随一といえる 中原にも見当たらないであろう 朝鮮の三京も 大層立派であるがこの地に比べれば 寂しい限りである
・人々の容姿のすぐれていることも 沿路随一である わけても女人が 皆とびぬけて美しい
【江戸】
・楼閣屋敷の贅沢な造り 人々の賑わい男女の華やかさ 城壁の整然たる様 橋や舟にいたるまで 大阪城(大阪)、西京(京都)より 三倍は勝って見える
・女人のあでやかなること 名古屋に匹敵する
【名古屋】(帰路)
・女人の眉目の麗しさ 倭国第一といえる 若い名武軍官らは道の左右で見物している美人を 一人も見落とすまいとあっちきょろきょろ こっちきょろきょろ 頭を振るのに忙しい

最近はネット時代ですから、Webからの情報を通じて崔氏のように韓国で受けた教育に疑問を抱いている人も増えていると思いますが、公の場でそのような事を発言すると結局は周りの人たちから土下座させられるようなこともあると聞いています。

その事をもって、韓国人は程度が低いと言うのは簡単です。しかし、程度の差はあるにしても、私たち日本人もその昔は、旭日旗を掲げた新聞などに煽られて国民は戦争への道を走り、冷静にそれに反対する人たちは「非国民」であると非難されました。
昔の話だって? いえいえ昔の話ではありません。現在でも大手マスコミの洗脳によって、原発の安全性に疑問を持ったり(福島原発事故前)、CO2の地球温暖化に疑問を持ったりして発言すると、白眼視されたことは記憶に新しいではありませんか。

そういう意味で、現在の韓国、日本を見直すにはとても面白い本です。

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