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人殺し医療 ―― マフィアが支配する現代メディカル・システム ベンジャミン・フルフォード [歴史の真実・陰謀論]


人殺し医療 マフィアが支配する現代メディカル・システム


最近は、ロスチャイルドやロックフェラーなどのいわゆる「陰謀論」関係の本が多かったフルフォード氏ですが、今回の本は医療に関する実情を書いた本です。
「陰謀論」的には、医療はウィルスを撒き散らせてワクチンを売って儲けるマッチポンプ業界だという内容なのかと思いましたが、ちょっと違いました。医療行為そのものが人々を死に追いやっているという書き出しです。
全米第1位の死因は何か?
そう問われたら、たいていの人は、すぐさま「がん」を挙げるだろう。あとは心臓疾患、脳梗塞のいずれか。アメリカに限らず先進国では、疫病死や自然死が減って、がん、心臓疾患、脳梗塞が三大死因となる。それが一般的な「常識」であろう。そうして、私たちは騙されてきた。
なぜなら全米1位の死因は「医原病」だからである。

2004年米国のデータによる年間の死者数は、以下の通りです。
①医原病:783,936人
②心臓疾患:699,697人
③がん:553,251人
その「医原病」というのは、医療行為が原因で生じる疾患だそうです。つまり、医療行為による死亡が一番多いという恐ろしい事実なんです。もっと詳しく書くと、
医療過誤:院内感染、投薬ミス
医療ミス:診断や処置の間違い
医療事故:医療関係者の技術的な落ち度からくる医療事故
その他:薬害、医薬品の副作用、医療器具の不具合

フルフォード氏は米国の医療が「金を毟り取る医療」へと変質させたのが、1970年以降の米国の医療訴訟が原因だと指摘します。ご存じのように米国は訴訟社会で、何でもないことでもすぐに訴訟を起こし、負けると莫大な金額の支払いが生じます。また、例え裁判に勝ったとしても、日本の訴訟に比べて裁判費用が異常に高く、数億円以上かかると言われています。その費用のほとんどは弁護士費用で、ある韓国の弁護士の方は「米国訴訟は原告も被告も被害者、儲かるのは弁護士だけ」と語っておられました。この米国の訴訟社会に対応するために、
ともあれ、いち早く処置が必要な時でも、裁判対策で無駄な検査をしつこく繰り返し、時間をかけて何度も何度も治療方針を患者と家族に伝え、水も漏らさぬ何十枚の書類で細かく同意を取る。(中略)
当の患者は、どんどん病状を悪化させていく。病状が悪化すれば完治の見込みも下がるわけで、治りが悪くなれば、さらに過剰医療を続ける。ちゃっちゃと処理していれば、すぐに完治する病気を、わざわざ悪化させた挙句、本来、必要のなかった医療品が大量消費されるのだ。
クスリは基本的に毒の一種である。たとえ安全性が高い薬でも使い過ぎれば酷い副作用が出る。何より、無意味に病状を悪化させているのだから体力だって落ちている。副作用だけでなく肺炎などの合併症のリスクも跳ね上がり、治療期間だって無意味に長引く。そうすれば再び防衛医療と過剰医療が延々と続く。

米国は契約社会なので、米国の会社と契約された方はご存じだと思いますが、何ページにも及ぶ契約書を取り交わす必要があります。ここで、自分が不利になるような文言が一つでも書いてあると、訴訟の勝敗に関わりますので、お互いに文言の一つ一つを吟味して契約を結ぶことになります。一般の方には、例えばソフトウエアをダウンロードした時に最初に出てくる契約書の内容(ほとんどの人は読まないでクリックすると思いますが)をイメージすると分かりやすいかと思います。医療の場合も同様に裁判になった時に自分が不利にならないような駆け引きを患者と行いながら治療をしているようです。

フルフォード氏は日本も同様であると書いています。日本の医療の薬漬けは有名ですが、
本当ならペニシリン1日1錠3日分でいいところに「念のため」と1週間分を出す。薬を飲み過ぎると胃が荒れるからと胃薬、さらに便秘になるかもと便秘薬、あとはメーカーの赤字分を補うために不必要なビタミン剤などもガンガン出してやる。

ということは良く聞く話ですね。日本の場合、薬を売れば売るほど医者が儲かるシステムになっているそうなので、必要以上の薬が出されるそうです。「一度に3種類以上の薬を出す医者は信用するな」と主張する人もいます。
そして、いよいよ予防接種です。天然痘やポリオなどのワクチンで多くの人が助かった例も多いと思いますが、フルフォード氏が指摘するような一面は否定できません。
開業医にとって予防接種は、さほど旨味のある商売ではなかった。保険で義務化されている通常の予防接種は1回やれば終わってしまう。一度ワクチンを打てば、抗体ができるからだ。(中略)
逆に言えば、医者にとって最高の予防接種とは、毎年、確実にできる、学校などで集団相手に義務化できる、任意で保険対象外、そして、ここが重要なのだが、ワクチンの効果がなく、病気に感染してきちんと病院に来ること、この4点が揃うことなのだ。
もうお分かりだろう。それがインフルエンザの予防接種なのである。
インフルエンザは毎年、変異するので、毎年、新規にワクチンが製造される。しかもワクチンは、基本的には効果はない。

インフルエンザと言えば、豚インフルエンザが流行した(と言われた)時、その特効薬として「タミフル」が大量に売れました。その「タミフル」の製薬会社のかつての会長で、その当時もその会社の株を持っていたのが、前・米国防長官ドナルド・ラムズフェルドだということで米国では大きな問題になりました。たとえ、単なる偶然であったとしても(その可能性は低いと思いますが)国の中で大きな力を持っている人が、自分が株を保有している一企業の利益になるのでは、と疑念を抱かせるような立場にいるべきではないと思います。
現在、中国で鳥インフルエンザの流行が報道されていますが、これもどうなのでしょうか? 日本もそうですが、中国の場合も政権が変わると大地震が起きたり、インフルエンザが流行したりと偶然は重なるものですね。(笑)

そして、「健康診断」です。このブログでも「健康診断は受けるな」と主張するお医者さんの本を何冊か紹介しています。それらは、健康診断を受けても死亡率は変わらないというものでしたが、フルフォード氏は医療被曝によってガンが増えるという主張です。
この「健康診断」によって、日本人の健康は脅かされることになる。
―― 医療被曝、である。
医療被ばく量、世界最多」(『毎日新聞』東京朝刊 2011年11月20日)
そんな新聞の見出しが出るくらい、日本人は医療被曝を受けている。その最大の原因がエックス線によるレントゲン撮影であろう。そのレントゲンを受ける機会となっているのが義務化された会社や自治体の定期健康診断なのだ。国民1人当たりの平均医療被曝量は年4ミリシーベルトにのぼる。

福島原発事故の時に東北や関東の人たちは、放射線量の数値にかなり神経質になったと思います。千葉や東京の一部の地域でのホットスポットが話題になりました。現在は、東京や埼玉の放射性量は、0.05μS/h くらいだと思いますが、例えばそれが10倍の0.5μS/hになったとすると、これを1年間の被曝量で計算すると、0.5μ×24時間×365日=4.38mS(ミリシーベルト)となります。フルフォード氏が指摘する平均医療被曝量はだいたいこの程度の数値と同じということです。この0.5μS/hという値は、柏や三郷のホットスポットで話題になった数値よりも大きな値です。
その現実を私たちは知らされていないというのは、恐ろしいことです。実際にこの本で出されているデータでは、健康診断が実施された1970年代以降、肺がん、肝臓がん、すい臓がんが急増しているとのことです。
肺がんと言えば、極真会館の大山倍達館長の死因が肺がんだと知って、当時はかなり違和感がありました。館長は、若い頃からタバコを吸っていないし、毎年人間ドックに行くなど、かなり健康に留意されていたと聞いていたからです。しかし、館長の評伝で、戦後まもなく渡米した時に、肺のレントゲン写真を撮影したが、胸板が厚くて普通のレントゲンでは撮影できずにかなり強力なレントゲンを使って健康であることが証明された、という内容のことが書かれていました。この本では、当時の館長の胸板の厚さを強調するエピソードとして書かれていましたが、今考えるとその時の医療被曝が原因で肺がんになったのでは? と個人的には思っています。(私の単なる思い込みですが…。)

さて、最後にフルフォード氏のお得意のロックフェラー関係の話を書きます。
麻薬のお話です。氏の書いてあることを要約すると、ロックフェラーは石油科学産業による「医薬品」の独占を図った。例えば、アヘンからヘロインを作り、利益を得たということです。
①アヘンはケシの樹脂を固めたもので、人類史の始まりとともにあった。
②アヘンから薬効成分を「モルヒネ」の分離できたことで、化学薬品となった。アヘンはいくら吸ってもさほど危険はなく、強めの酒と同じ程度。水溶性なので脳には直接入らない。ただし、アヘンの鎮静作用は空腹の苦痛まで取り除くので吸い過ぎると食事をしなくなり痩せこけてしまう。
③ヘロインはモルヒネに無水酢酸を入れて加熱して生成したもので、脂溶性物質となり脳に直接作用するため、快楽と禁断症状がすさまじく、「ドラッグの王様」と呼ばれ、麻薬中毒となる。
そしてアヘンの時と同じように、非常に多くの病気に対して薬効を持つ大麻(米国では抗がん剤としても使用されている)を禁止することで、石油関連製品や医薬品業界を守ったということです。
大麻禁止が不当であることは、武田先生の本で紹介しましたので、興味ある方はご覧ください。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2012-12-12

医療業界に興味がある方にはお勧めの一冊です。

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http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1




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コメント 3

mo_co

薬は病気を治してくれるに違いないとか、「陰謀論」に違いないとか・・・
いずれの側も、ガチガチですよね。
どちらも「かもしれない」なら話し合う余地があるのにな〜と思います。
by mo_co (2013-05-12 07:15) 

Simple

mo_co さん

Nice & コメントありがとうございます。
基本的には、病気は自分の体が治すというのが基本でしょうね。
この本では、西洋医学による金儲けのシステムを構築するために、漢方や鍼灸、整体などの東洋医学や他の民間治療(ホメオパシーもか?)を排除したことが問題だと指摘しています。その意味で、江戸時代が民間医療と西洋医学(蘭学)のバランスが良かったと書いています。
by Simple (2013-05-12 07:55) 

mo_co

そうですよね、「これだけ」それ以外は邪道っていう二択になっちゃってるのが問題ですよね〜。
西洋医学も万能ではないし、もちろんホメオパシーも万能ではない。
それをわかっていない、「正統」の人がおおいですよね。
邪な方はわかっている人が一握りかな?
二択にしちゃった方が、「楽」って人が多いんでしょうね。考えなくていいから。
by mo_co (2013-05-12 19:15) 

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