「糖質ダウン」であなたは一生病気にならない 米井嘉一著 を読む [ダイエット]
最近、TVのCMでもよく聞く言葉が、「糖質オフ」ですね。カロリーを気にしている人が多いのでしょうが、その「糖質オフ」だと何が良いのでしょうね。その答えがこの本を読むと分かります。
著者の米井嘉一先生は、1958年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒で2005年に日本初の抗加齢医学の研究講座である同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授に就任。
「最近老けたんじゃない?」と言われる、その原因は「糖質」にあります
私たちの体は、その大部分がたんぱく質でできています。体の筋肉や血管、肌などの「たんぱく質」をいい状態に保つことが、若々しさと健康を維持する秘訣です。そんなアンチエイジングの要となる「体のたんぱく質」を、じわじわと劣化させている犯人が、実は「糖質」なのです。糖質と結びついたたんぱく質はAGEs(エージーイーズ:たんぱく質糖化反応最終生成物)という老化物質になります。
コンビニなどで食糧を買うと、よく目にするのが「糖質ゼロ」と「糖類ゼロ」です。どちらが体に良いのでしょうか? みなさんご存じですか?
三大栄養素である、炭水化物、たんぱく質、脂質ですが、その炭水化物の中に糖質が含まれます。
炭水化物 = 糖質 + 食物繊維
そして、糖質の中に糖類が含まれています。
糖質 = 糖類(単糖類 + 二糖類)+ 多糖類(オリゴ糖、でんぷんなど)+ 糖アルコール(キシリトール、マルチトールなど) + その他(甘味料など)
ここで、単糖類とは「ブドウ糖、果糖など」 、二糖類とは「砂糖、乳糖、麦芽糖など」のことをいいます。
つまり、答えは「糖質ゼロ」となります。
ただし、「糖質ゼロ」と言っても、完全にゼロなわけではありません。0.5%以下であれば、「無」、「ゼロ」、「ノン」、「レス」、「フリー」などの言葉を使ってもよいそうです。
私たちはお米やお菓子を食べた場合、以下の処理でエネルギーに変換されます。
⇒食べたものに含まれている「砂糖」や「炭水化物」を胃腸の消化酵素で「ブドウ糖」に変える
⇒ブドウ糖は血液中に入りすい臓から出るインスリンによってミトコンドリアに送られてエネルギーとして燃やされてエネルギーとなる。
果糖という果物の糖分を抽出した甘味料が飲料や食品に入っていますが、この果糖はブドウ糖のように消化酵素で分解されることなく、胃腸から吸収されてしまいます。さらに体温に反応して糖質の10倍以上の速さでたんぱく質と結びついて多くのAGEsを生成するそうです。果物を食べて果糖を取る場合は、食物繊維も一緒に取るので、果糖の吸収はゆっくりとなりますが、果糖だけ抽出したものを使用すると体に悪いということです。
食品に含まれる糖質の量を測るGI値というものがあります。これはGlycemic Indexの略称で、食後2時間までの間にどのくらいのスピードで血糖値があがるかを数値化したものです。日本語では「血糖上昇指数」とも呼ばれています。グルコース(ブドウ糖)が基準値の100としているので、100に近いほど食後の血糖値が急上昇しやすいということになります。
一般的には、白米、食パン、うどんなど精白された白い食品はGI値が高いということを覚えておきましょう。基本的には白米や食パンよりは色のついた玄米や全粒パンの方がGI値が低いので、健康に良いということです。
その他にも参考になることがいろいろと書かれています。
・体がヘロヘロに疲れている時は、「何も食べない」のが良い。
⇒ 体が疲れている時は消化器官も疲れている。
・食事をする時は、「野菜」⇒ 「肉、魚」⇒ 「ご飯」の順で食べる。
⇒ 野菜の食物繊維が糖質の吸収をゆるやかにする。
・「ネバネバ食材」と「お酢」が糖質の吸収をゆるやかにする。
アンチエイジング、糖質オフに興味がある方にはお勧めの一冊です。
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2013-06-30 23:22
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