ユージ ザ・クライマー―世界最強のクライマー平山ユージのライフストーリー [クライミング]
日本が世界に誇るクライマーである、平山ユージさんの高校時代から2003年の米国ヨセミテの大岩壁エルニーニョへの挑戦までを追った本です。
一般の人は、クライミングに関してあまりなじみが無いと思いますので、まずはこの動画を見て下さい。クライミングと平山ユージさんのすごさが分かると思います。
平山ユージさんは、15歳でクライミング初めてから高校生の17歳からアメリカに渡り、さらに修行を重ねヨーロッパに渡って当時の最先端のクライミング技術を学びました。その頃からコンペ(試合)に参加して各国の強豪達と戦い好成績を収めてきました。
平山さんがやっているクライミングは、フリークライミングと言われているもので、安全確保用のロープなどは使いますが、登る時には何も使いません。(安全確保用のロープさえも使わない人たちもいますが、これはちょっと別世界の話でしょう)
最近、日本でも加速度的にジムが増えているボルダリングは、そのフリークライミングの一種です。最初の頃は、ボルダリングは実際の山のクライミングの訓練用という捉え方だったようですが、最近は一つの独立したジャンルになっています。
私はボルダリングを初めて2年になりますが、まだまだ初心者なので偉そうなことは何も言えませんが、平山さんのヨセミテのエルキャピタンの動画を見て、信じられないと言うのが正直な感想です。ご存じのようにボルダリングは、ロープを使わずに3~4m程度の高さまでの課題を登りますが、それでも一番上で落ちそうになると怖いし(笑)、前腕はすぐにパンパンにパンプアップしてしまいます。どうやったら、3時間近くもあのような難課題をスピートを落とさずに登り続けられるのか全く分かりません。本当に別世界の人としか思えません。(^^)
この本は、平山さんが高校生の時代から、米国、ヨーロッパに渡り世界のトップクライマーになるまでを追っているのですが、いろいろな人たちとの出会いやかかわりを書いています。そして、順調にトップクライマーとなった平山さんがスランプに陥った状況やその克服までも丹念に書かれており、全然次元は違いますが、とても参考になりました。
フリークライミングに興味がある方にはお勧めの一冊です。
クライミングに関しては、こちらもどうぞ。
・K2の東壁に挑む 「孤高の人」 坂本眞一著 を読む
・凄過ぎる山との戦い 垂直の記憶 山野井泰史著 を読む
このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
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2013-11-03 00:45
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