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光の天使たちよ! 「心の発見」 高橋信次著 を読む [宗教について]


心の発見 (神理篇)さて、このブログでは初めて宗教に関する本の紹介です。
まずは、著者のGLAの創設者である高橋信次氏について説明しなければなりません。

高橋信次(1927~1976年)氏は、長野県生まれ、日大工学部に学び高電工業(株)というエレクトロニクス系の会社の経営者という顔がありました。今だったら「IT企業家」と言われていたかも知れません。高橋氏は40歳の頃から霊的現象が現れ、「ワン・ツー・スリー」や「フワン・シン・フワイ・シンフォー」と名乗る守護霊に教えを受けることになります。(後にそれぞれイエス・キリストとモーゼであるとしていました) 氏は講演を通して、人々の霊視や除霊を行ったり、古代の人物を人の憑依させて霊言を話させたりしました。そして、GLAという宗教法人を作り、「正法(しょうほう)・神理」(神が定めた自然の法則)と人々に説いていましたが、高橋氏が若い頃から予言していたように、48歳という若さで亡くなります。

氏の教えは魂の輪廻転生を基礎としており、自身も釈迦の生まれ変わりであると考えていたようですが、晩年には自分はエル・ランティ(九次元霊の一人、ヤハウェ、アラーと言われた)だとの発言があったようです。また、その頃の講演では、娘の佳子氏に「大天使ミカエル」が入ってもらい霊言を語らせていました。これにより、高橋氏は「佳子が大天使ミカエルなのでは?」と思うようになっていたようです。これが氏の死後の大混乱を招くことになります。

高橋氏の霊視や霊能力に対する評価は非常に高く、氏の霊能力に対する疑問は聞いたことがありません。それによって多くの熱狂的な信者が集まり、他の宗教からも帰依する人たちが多くいました。しかし、氏の48歳という若過ぎる死によって、GLA教団はバラバラになってしまいます。教団がこれまで高橋氏に深く帰依していた古くからの信者ではなく、娘の佳子氏を「大天使ミカエル」として後継者に決めたことで、多くの信者が教団を離れていきました。当時、佳子氏が書いた「真創世記」という本はベストセラーになり、私たちの世代にとっては思い出深い本になっています。ただし、この本はSF作家である平井和正氏が書記となって書いたと言われています。(今はやりのゴーストライターですね) また、当時のGLAの内部の話をモデルとして書いたのが、(マンガの方ではない)小説の「幻魔大戦」だと言われています。角川文庫から出ており、私も夢中になって読んだものです...。ああ、懐かしい!(笑)

さて、「心の発見」ですが、平易でありながら読む人の心をつかむ文章で書かれています。私は、氏が亡くなってから5、6年経った20代の半ばの頃に初めて読んだのですが、すぐに高橋氏の考えに引き込まれてしまい、氏のほとんどの本を貪るように読みました。一時は、GLAに入団しようと本気で考えて、本部に電話をした事もあります。いろいろな事情で入会はしなかったのですが、その当時のGLAは上記のような混乱した状況だったようですから、入会しなくて正解でしたね。(^^)
6年ほど前に、仙台に単身赴任することになったのですが、泉中央の駅の近くにあったアパートのすぐそばにGALの東北本部を見つけて本当に驚きました。今のGLAは、高橋佳子氏が中心となって宗教というよりはセミナーなどで啓蒙活動などを行っているようですね。

この高橋信次氏の本で宗教に目覚めた私は、その後も高橋氏に関連した本を読む事になりました。高橋氏の死後、沢山の後継者と自称する人たちが現れました。

天国の扉―未来への幸せをめざしてその頃、国分寺の北口にある大きな本屋によく通っていたのですが、そこでこの本を見つけました。著者は千乃裕子という人で、大天使ミカエルは、高橋佳子氏ではなく自分だと主張し、本や機関誌を通して天上界のメッセージを伝えていました。
私もその頃は、その本や機関誌をずいぶんと買っていました。(^^) その千乃裕子氏が、2003年に白装束集団(パナウェーブ)としてTVやマスコミで連日報道されて有名になった時は本当にビックリしました。
俺は何を信じていたんだ! って...。 人生いろいろですね。(笑)

でも、私は高橋信次氏は本物だったと今でも信じています。

このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
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