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達人の神技は誰にでもできる? 「重心力を極める武術のコツ」 長野峻也著 を読む [格闘技]


重心力を極める武術のコツ (アスペクトムック)
武道研究家の長野峻也氏の本です。
長野氏は、長年にわたっていろいろな武術を研究しており、その成果を「武術」シリーズとして本に書いています。私も長野氏の本は好きで、本屋で見かけると必ず買っています。

この本は、その「武術」シリーズの集大成とも言える本です。
この本にはDVDが付いており、これまで長野氏が文章で書いていた秘技を素人の女性が実際にやって、大の男が吹き飛ばされてしまうという内容が収録されています。

これまで「達人の神技」と言われていた技を、長野氏は長年に渡って試行錯誤して体得しました。しかし、その技のコツを教えると誰でも簡単にできるということも分かったしまったのです。(笑)(DVDに出演している女性もぶっつけ本番でやったそうです。)

DVDに収録されている内容は、以下の内容です。
1.発勁 ・ 合気 ・ 化勁 : 合気揚げ、指合気、三人合気揚げ、ウナギ抜け、呼吸投げ
2.応用技法 : 沈身の打撃練習、沈身の応用(下段払い、ローキック・前蹴り)
3.武器術 : やり、居合、無刀捕り、ナイフ捕り
4.補足 : 演武会より

長野氏は、「神技は見世物芸」だと書いています。確かに空手でも、瓦割やブロック割りなど、普段普通の人は絶対やらない(実際にどの程度難しいか分からない)演武を行い、アピールしていますよね。私もブロック割りは何回かやったことがありますが、実際には、割れやすいように乾燥させたりいろいろな苦労がありました。(笑)
一般的に神技と言われている技も、この本のDVDを見ると、コツが分かればできそうな気がします。

天下無敵と言われた武術家にも、実は負けた話はいくらでも伝わってきます。
名人、達人と称賛されていても、「生涯に一度も遅れを取ったことはない」という道理はありません。宮本武蔵にさえも、負けた話、対戦を避けて逃げた話はあります。
「最後の合気の名人」と武道界の一部で言われていた佐川幸義先生は、自らの技をビデオ撮影させることを決して許さなかったそうです。
その理由は、「気の利いた人間がビデオを分析すれば合気の秘密に気づいてしまうだろう。そうすると、通じなくなってしまう」ということでした。

そう言われると夢が無くなってしまいますが、そんなものかも知れませんね。そのため、昔の武道家達は、対戦まで自分の得意手を絶対に明かさなかったと言われています。
この本の宣伝動画を追加します。

おまけとして、日野晃氏の動画も。


このブログの目次です。
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