SSブログ

改めてPK戦でのアジア杯の敗戦を考える [サッカー]

サッカー日本代表のアジアカップ、残念でしたね。
アジアカップでベスト8にも行けないようであれば、本田選手が言うようなワールドカップで優勝というのは夢のまた夢ですね。(^^)

それにしても、今回のPK戦での敗戦にはあらためて考えるべき事が多かったです。以前、このブログで、2010年のワールドカップでPK戦で負けた時に「「PKはしょうがない!」に異論あり! ごめんなさい! 岡田J!!」(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-07-01)を書きました。

この時書いたのは、「(PKは強いものが勝つ!)PK戦は点を入れるか、失敗するかしかありませんので、各選手のPKの成功確率の高い方が勝ちます。つまり、強い方が勝つのです。」と書きました。この時は、3人目の駒野選手がPKを外して負けてしまったのですが、1人目遠藤選手、2人目長谷部選手、四人目本田選手は確実に決めていました。

ところが、今回は1人目のエース本田選手がゴール枠どころかとんでもない大ホームランを蹴り、もう一人のエースである香川選手も6人目に蹴り、ゴールポストに当てて外しました。ヨーロッパの一流クラブで何年もプレーし、代表経験も豊富な二人がなぜPKを外したのでしょうか?
特に、本田選手は代表はもちろんですが、所属しているミランでもチームメイトからボールを奪い取って自分でFKを蹴っており、プレッシャーがかかる状況でのプレースキックには慣れているはずです。

話は変わりますが、昨日(2015年1月24日)、同じオーストラリアで全豪オープンを戦っている錦織選手が3回戦を無難に勝ち上がりました。錦織選手は昨年の全米オープンで準優勝となり世界ランキングで5位に入っているトッププレーヤーですので、サッカーの日本代表とは立場がまったく違いますが、メンタルタフネスという意味では、参考になると思います。(追記:まだ試合を見ていませんが、4回戦もストレートで勝ちベスト8になったそうです)

UAEとの試合で日本代表は35本のシュートを打ちましたが、1得点しか取れていません。これでは、勝てるわけがありません。(それがPK戦までもつれこんだ理由です) サッカーは、どんなにシュートミスをしても最終的な得点が相手を上回れば勝つことができます。まあ、これがサッカーの面白さでもありますが...。

一方、テニスの場合は、サッカーと違って相手とポイントを取りあうスポーツですから、錦織選手がチャンスボールを35本ミスすれば、それは全部相手のポイントになってしまいます。ですので、テニスの場合はチャンスボールを確実に決めることが勝利への必須条件となります。(錦織選手もチャンコーチのもとで、チャンスボールを確実に決める練習を「部活」のように徹底して行っているそうです。(^^))

さて、PK戦の話です。これまで、どんなにミスしても決める時に決めればよかったサッカーの試合ですが、PK戦になると一転して、テニス方式のゲームに変わってしまいます。テニスのように、ミスをした時に相手のポイントになるわけではありませんが、確実に取るべきチームの得点が無くなり、直接負けにつながります。 これがPK戦でのプレッシャーが大きい理由です。
つまり、サッカー選手は、「絶対にシュートを決めなければならない、というプレッシャーには慣れていない」のです。

「でも、本田選手は同じアジアカップでPKを蹴って成功しているし、FKにも慣れているのでは?」との疑問もわいてくるでしょうが、考えて見てください。通常のPKやFKでは、ミスキックしても自チームのチャンスは無くなりますが、直接相手の勝利につながるようなことはないのです。FKはそうそう決まるものではないので、決まればラッキーという感じでしょうし、PKは確実に決めることを要求されると思いますが、それでもミスしても「しょうがない」という感じでしょう。

これは、PK戦の時の「ミスしたら負けてしまう」というプレッシャーとはまったく異なるもので、これが今回、本田選手がミスをした原因だと私は思っています。以前も書きましたが、日本代表クラスであればPKなどプレッシャーがなければ目をつぶっていても入るでしょうから、普通にPKの練習をしてもムダだと思います。
やるのであれば、キックターゲットのように決めるポイントを絞って狙うとか、以前書いたように「埼玉スタジアムを貸し切って、5万人を集めてPKの練習をする」などのように、ものすごくプレッシャーがかかる状況でPK練習をしないと意味がないと思います。(^^)

いろいろと偉そうに書いてしまいましたが、強豪相手にミスしたらダメというプレッシャーの中でウィナーを決めている錦織選手のメンタルタフネスに対して改めて尊敬の念を強くしました。ぜひとも優勝して欲しいです。

サッカー日本代表も、ぜひ見習って欲しいものですね。

このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
ブログランキングに参加しています。記事が気にいったらクリックをお願いします。
人気ブログランキングへ

nice!(11)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 11

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0