「逆説の明治維新」 落合莞爾監修 を読む [落合莞爾]
こんな本も出ていたのですね。気が付きませんでした。
監修が落合先生となっているので思わず買ってしまいました。
ムック版ですので、落合先生の”落合史観”の取っ掛かりの本としてはとても良いと思います。
内容は、明治維新の全体像を書いていますが、【巻頭特集2】として「明治維新の”陰謀”」と題され、落合先生が主張されている「堀川政略」について書かれています。
知られざる歴史の真実① 明治維新を断行させた「堀川政略」の秘密に迫る
知られざる歴史の真実② 幕府の終焉・大政奉還は徳川慶喜が計画した!?
知られざる歴史の真実③ 明治天皇は奇兵隊出身!?
知られざる歴史の真実④ 明治政府が発令した身分制度はインチキ!?
知られざる歴史の真実⑤ 龍馬を操った黒幕・尾崎三良って何者?
『落合秘史』シリーズ著者文筆家・落合莞爾が語る ”これぞ逆説”
これぞ逆説① 「ペリー来航」 外交を行っていたのは幕府ではなく國體天皇!
これぞ逆説② 「池田屋事件」 池田屋事件は予定のイベントだった
これぞ逆説③ 「長州征討」 長州征討を収束させるために将軍家茂の死去を偽装!
これぞ逆説④ 「八月十八日の政変」 マルクスの「共産党宣言」が政変の火種!?
これぞ逆説⑤ 「安政大獄」 安政の大獄は反発によるテロの誘因だった!
これぞ逆説⑥ 「薩長同盟」 みずからの正当性のため土佐を排除した薩長
これぞ逆説⑦ 「戊辰戦争」 孝明天皇から会津に支払われた義捐金
これぞ逆説⑧ 「廃仏毀釈」 土佐・佐賀の成果を盗用した薩長が維新の理念と精神を歪曲
これぞ逆説⑨ 「西南戦争」 土佐を士族反乱から救った陸奥宗光のリーク
これぞ逆説⑩ 「王政復古」 現存する「密勅」はただの下書きだった!
「堀川政策」に関する記載を紹介します。
当時から世界でも有数の経済規模を誇った日本の経済制度の近代性、社会における科学水準、道徳水準の高さなどを目の当りにした欧州諸国は、植民地化は困難と判断、幕府に貿易自由化とキリスト教布教解除を要求する。落合先生によると、江戸時代の経済は世界に先駆けて「先物取引」を行っており、欧州の富豪の財力をしのぐほどの長者が何人も存在したほどの規模であったそうです。そのような豊富な日本の資金を国際金融社会が放っておくことはありません。
その一方で、欧州諸国からの皇室国際化の要請を予測していた皇室は、開国に備えて政治・外交j・社会体制まで包含した大規模な国家戦略群をあらかじめ建てていた。それが「堀川政略」で、・・・
「世界は一つ」、「金は天下の回りもの」、「ボーダレス経済」などと言ったかどうかは不明ですが(笑)、とにかく日本を開国させて、そのお金を世界経済(国際金融)に取り込もうとしたのでしょうね。
以上のように落合史観のポイントを知るには良い本だと思います。
【落合先生の本に関してはこちらもどうぞ】
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2015-04-12 17:27
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