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中国五千年のプロパガンダを暴く!「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その1 [歴史の真実・陰謀論]

嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書)


最近、精力的に正しい歴史を啓蒙している、倉山満先生の本です。
私も歴史は好きですが、大正―昭和の時代に関しては今一つ理解できないことが多かったのですが、倉山氏の本を読むとすっきりと腹に落ちてきました。



今回は、困ったお隣の国、中国の話です。

倉山先生は、最初に断言します。
まず、中国に「近代」などありません。あるのは、独裁の古代と殺戮の中世だけです。中国大陸では古代と中世が繰り返されてきただけで、中国はいまだに近代国家ではないのです。
そう言われると納得できる部分が多いです。(^^)
中国の歴史は、以下のパターンの繰り返しが続いているだけだとのことです。
①新王朝、成立

②功臣の粛清

③対外侵略戦争

④漢字の一斉改変と改竄歴史書の作成

⑤閨閥、宦官、官僚など皇帝側近の跳梁

⑥秘密結社の乱立と農民反乱の全国化

⑦地方軍閥の中央侵入

⑧①へ戻る
このパターンは、20世紀の毛沢東以降も続いているとのことです。

この中で、日本人と一番違うのは、②功臣の粛清ではないでしょうか?
新しい王朝を打ち建てた皇帝がまっ先にすることは、功臣の粛清です。それまでの功労者を殺すのです。しかも一族皆殺しです。なぜならば、自分の地位を脅かす能力があるからです。
日本だと、自分が偉くなったら、自分に尽くしてくれた腹心の部下を重用して大事にしますが、中国ではまったく思想が違います。
「これまで一緒に苦労してきた仲ではないか」といった人情をあてにしたら、中国大陸では生き残れません。
恐ろしい世界ですね。日本人は、どうしても「同じ人間なのだからいつかは分かりあえる」と考えてしまいますが、中国人には(韓国人もか?)、まったくあてはまらないようですね。そのような自分勝手な理屈を考えの違う国民に期待してはいけないということでしょうね。

特に、毛沢東は究極の中華皇帝だということです。彼は、①中華人民共和国という帝国を起こすと、順調に②中国共産党、紅軍の歴戦の闘士を粛清し、③朝鮮戦争で対外侵略を行いました。そして、④漢字を簡体字に変更しました。改竄歴史書は今作っているようです。(^^) この流れを見て行くと今後中国がどうなるか興味深いですね。
1957年11月、恐怖政治をしている独裁者がモスクワに集まった共産主義国サミットで「核戦争を起こそう! 人類の三分の一か半分が死ぬことは世界にとっていいことなのだ!」などと嬉々として提案し、出席者全員を唖然とさせという世界最“恐”の独裁者が毛沢東です。ソ連のフルシチョフは「絶対に中国に核武装させてはならない」と決意しました。
彼の言った「自分は始皇帝より多くの人を殺しているから偉い」、「一億死んでもまだ十億」という名言は有名ですよね。

そして、よく言われる「中国五千年の歴史」に関してです。
一九四九年に成立したこの国は、たかだか建国六十年です。よく「中国何千年の歴史」などと言われますが、それは「支那(チャイナ)大陸」という土地に人が住んでいたという記録が何千年か残っている、くらいの意味でしかありません。
ある程度馴染みのある中国の王朝を書いてみます。この中で、青字+太字で示したのが、いわゆる漢民族の王朝です。それ以外の王朝は、北方民族などに征服された王朝や一つの王朝としてまとまっていない国です。

夏(紀元前2070年頃 - 紀元前1600年頃)

|(略)

前漢(西漢、紀元前206年 - 8年)
|(略)
後漢(東漢、25年 - 220年

|(略)

隋(581年 - 618年)
唐(618年 - 907年)
五代十国時代(907年 - 960年)
北宋(960年 - 1127年)
南宋(1127年 - 1279年)
元(1271年 - 1368年)
(1368年 - 1644年)
清(1616年 - 1912年)

つまり、明以前の漢民族による王朝は、1,000年以上前の後漢まで遡る必要があるわけです。これでは、漢民族の王朝である中国という国の連続性があるとは思えません。私は遣隋使や遣唐使で知られている随や唐は漢民族の王朝だと思っていましたが、北方の鮮卑族の王朝だそうです。いかに中国に関する知識が無かったかが分かりますね。まあ、学校ではそのよう事は教えてくれないのでしょうがありませんが...。
これを見るだけで「中国五千年の歴史の嘘」が分かりますね。

くれぐれも中国のプロパガンダに騙されないようにしましょう。

「嘘だらけの日中近現代史」に関しては、以下もご覧ください。
・満洲事変は侵略ではない! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その2
・大日本帝国を滅ぼしたのは、近衛文麿だ! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その3

このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
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