超回復など考えずに毎日鍛えろ!「筋トレ虎の巻」- 杉田茂 [格闘技]
今回は、筋トレに関する本の紹介です。
私は大学時代に空手をやっていたので、その当時はベンチプレスやスクワットなど筋トレをかなり頑張ってやりました。空手を止めてからはほとんどやっていませんでしたが、最近ボルダリングをやるようになり、自重中心ですが、また筋肉を鍛えることをやるようになりました。
そして、トレーニングする時にいつも考えていたのが「超回復」に関してです。
しかし、以前このブログで書いた史上最強の柔道家であった木村政彦のトレーニングを知ってから大きな疑問を持ちました。(大山倍達の実像は? 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか 増田俊也著 を読む:http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2013-08-15)
さて、前置きが長くなってしまいましたが、その疑問に答えてくれるのがこの本です。
著者の杉田茂氏は、1947年大阪生まれ、16歳からボディビルを始め、1972年JBBFミスター日本優勝、1974年に渡米し、1976年NABBAミスター・ユニバース優勝など輝かしい実績を残している方です。
この本で、杉田氏は「超回復」に関して以下のように書いています。
「『論より証拠』と考えて、一度、翌朝あごも上がらなくなるほどトレーニングをしてみたらいい」
と喝破しています。
この杉田氏の本を読むと、「超回復」や「オーバートレーニング」理論というのは、誰かが自分のライバル達に自分よりも練習させないように広めたガセネタではないか、と思えてきます。(^^)
さあ皆さん、何も心配しないで毎日ハードなトレーニングを続けましょう!(笑)
このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
ブログランキングに参加しています。記事が気にいったらクリックをお願いします。
私は大学時代に空手をやっていたので、その当時はベンチプレスやスクワットなど筋トレをかなり頑張ってやりました。空手を止めてからはほとんどやっていませんでしたが、最近ボルダリングをやるようになり、自重中心ですが、また筋肉を鍛えることをやるようになりました。
そして、トレーニングする時にいつも考えていたのが「超回復」に関してです。
「超回復」:筋力トレーニング後に24~48時間くらいの休息をとることによって起こる現象。休息の間に筋力がトレーニング前よりも増加することをいう。超回復の原理を有効に利用することによってはじめて、トレーニング効果が現れると考えられている。(「トレーニングをする前に読む本」石井直方著)石井氏は東京大学大学院教授で理学博士で、1981年ボディビルミスター日本優勝・世界選手権3位にもなった方ですので、私はずっとこの説を信じていましたし、筋トレをやる人の間ではほぼ常識になっていると思います。要は、2日~3日の休息を取ることによって筋力が大きくなる、筋トレは毎日やってはダメという理論です。
しかし、以前このブログで書いた史上最強の柔道家であった木村政彦のトレーニングを知ってから大きな疑問を持ちました。(大山倍達の実像は? 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか 増田俊也著 を読む:http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2013-08-15)
・100数十Kg、200Kgを超える重量で数百回、数千回という単位で延々とベンチプレスを行う。
・寝る前には腕立て伏せ1,000回を日課としていた。
⇒ その結果、ベンチプレス250Kg、ストレートアームプルオーバー90Kg、握力は200Kgを超えていたと言われています。
現在の理論で言えば、毎日ウエイトトレーニングをやるのは逆効果、1日筋トレをやったら2日は休息が必要と言われていますが、上記のような、どう考えてもオーバーワークの木村のトレーニングでどうして鋼のような肉体ができたのでしょうか? もしかすると、現在の筋トレの理論が何か間違っているのではないか、と疑問を感じてしまいますね。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、その疑問に答えてくれるのがこの本です。
著者の杉田茂氏は、1947年大阪生まれ、16歳からボディビルを始め、1972年JBBFミスター日本優勝、1974年に渡米し、1976年NABBAミスター・ユニバース優勝など輝かしい実績を残している方です。
この本で、杉田氏は「超回復」に関して以下のように書いています。
トレーニング関係者を迷わせている元凶が、誰が唱えたのか、「超回復」という理論である。トレーニングによって疲労した筋肉が、48~72時間休息させた後に前よりも強くなっている状態を「超回復」というらしく、この48~72時間の休養を取らずにトレーニングを行っていると、筋肉は大きくならず、やせ細ってしまうというのだ。そして、もう一つ同じような話ですが、最近いろいろなスポーツのトレーニングでよく言われる「オーバートレーニング」に関しての話です。
私はボディビルを始めた16歳から、現役を引退した42歳までの26年間を振り返って見ると、72時間はおろか48時間も筋肉を休めた覚えがない。
これを超回復理論に当てはめると、私は16歳の頃の58キロの身体のままだということになる。こんな考えがまかり通って、もっともらしく語られていれば、初心者ならずとも、トレーニング・プログラムを作る段になるとナーバスになってしまうのも無理はない。
オーバートレーニングという言葉はトレーニングの専門誌でよく目にするし、陸上競技の長距離などでオーバートレーニングが元でスランプに陥り、低迷を続けている選手の話を聞いたことがあるが、ボディビルダーで実際にオーバートレーニングになった人などいるのだろうか--という疑問だった。つまり、われわれのレベルで少しくらいハードなトレーニングを続けたってオーバートレーニングになんかならないよ、と言う事です。そして、オーバートレーニングを心配する人に対しては、
というのも、我々の時代のボディビルダーのトレーニング量は、今のボディビルダーからは考えられないほどのものをこなしていた。
私の前年のミスター日本である末光健一さんは、1日100セット以上やることで知られていたし、ライバル関係にあった私も、末光さんに勝つためにはそれ以上のセット数をやらねば、と思っていた。事実、それを実行していた。(中略)
それによって我々がオーバートレーニングに陥ったかというと、答えはNOである。
「『論より証拠』と考えて、一度、翌朝あごも上がらなくなるほどトレーニングをしてみたらいい」
と喝破しています。
この杉田氏の本を読むと、「超回復」や「オーバートレーニング」理論というのは、誰かが自分のライバル達に自分よりも練習させないように広めたガセネタではないか、と思えてきます。(^^)
さあ皆さん、何も心配しないで毎日ハードなトレーニングを続けましょう!(笑)
このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
ブログランキングに参加しています。記事が気にいったらクリックをお願いします。
2015-08-16 22:35
nice!(20)
コメント(2)
トラックバック(0)
大変興味深いです
by 井関 太郎 (2015-08-23 22:08)
井関 太郎さん
コメントありがとうございます。
私も安心して筋トレができます。(笑)
by Simple (2015-08-23 23:04)