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「明治天皇“すり替え”説の真相: 近代史最大の謎にして、最大の禁忌」 落合莞爾、斎藤充功著を読む [落合莞爾]


明治天皇“すり替え”説の真相: 近代史最大の謎にして、最大の禁忌
最近、矢継ぎ早に出版されている落合莞爾先生の落合秘史の本に関する本です。
この本は、落合先生と斎藤充功氏がそれぞれの考えを書かれた文章の合間にお二人の対談が入っており、落合先生の著作を理解する上で非常にためになる本です。

斎藤充功氏は、1941年、東京生まれで東北大学工学部中退。ノンフィクション作家で、この落合先生との対談は、「フルベッキ写真」(明治維新の英傑たちが集まって極秘に撮影された写真との”伝説”がある)の解明を行ったことがきっかけのようです。

まず、落合秘史の内容を簡単に説明します。これは、以前このブログで紹介した、「孝明天皇、大室天皇の真実! 明治維新の極秘計画」(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2013-05-06)に書いた内容です。
(1)孝明天皇が崩御を装い、皇位を南朝皇統の大室寅之祐(おおむろとらのすけ)に譲る。
(2)睦仁親王及び、妹の皇女理宮も薨去を装い、隠れ家に隠棲する。
(3)隠れ家として、水戸(徳川)斉昭(慶喜の実父)が堀川通六条の本圀寺に「堀川御所」を造営する。
(4)大室寅之祐は睦仁親王と入れ替わり、孝明の偽装崩御後に践祚して政体天皇に就く。
(5)堀川御所に隠棲した孝明は國體天皇となり、政体に代わり皇室外交と国際金融を担当する。
これに加えて、最近の著書では、さらに「現在北朝と言われている現在の皇統は、実はもともと南朝系統であった」というDeepな内容も加わっており、なかなか普通に理解することは難しい内容となっています。

この本では、その難解な落合史観を、読者代表として斎藤充功氏が対談で質問して、切り込んでいくという形をとっており、落合先生の著作群の理解を深める参考書として非常にためになる本です。
今回の斎藤さんとの対談が、私にとって有意義だったのは、現状の教科書史観からすると荒唐無稽と謗られても仕方がない「落合洞察史観」に対し、「常人」の視点から数多くの質問をして戴いたことです。
質問がなければ答えようもなく、言い放しでは手応えもなくひたすら空しい思いをしていた私に、斎藤さんとの対談は、まさに「渡りに船」でした。(落合先生)
また、斎藤氏は、以下のように述べています。
落合秘史は”正史”をいくら読み解いても、常人では到達できない世界観 -- これこそが”落合秘史”の真髄であると言える。
情報ソースは「京都皇統代」であると落合さんは一連のシリーズで記しているが、残念ながら私を含めた一般読者はその実態を知ることもできなければ、知る術すらないのが現実である。
落合先生の裏の情報ソースは、「京都皇統代」ですが、そのベースの知識として「吉薗周蔵手記」があります。この手記を書いた吉薗周蔵氏について、先生は以下のように述べます。
-- 吉薗明子(周蔵氏の長女)の保護者が大徳寺と笹川良一ですよ。佐伯の真贋事件のときも、吉薗周蔵は”架空の人物”などと言われましたが、知る人ぞ知る人物ですよ、彼は。首相経験者のある大物政治家は、吉薗について、「笹川が怖れた唯一の男が吉薗周蔵だった」と取材に来た新聞記者に言ったそうです。以降、大手メディアは騒動から手を引いたんです。
また、落合先生の情報ソースに関しては、以下のように発言しています。
斎藤-- 改めて聞きますが、「さる筋」といのは具体的にどのような素性の方ですか。
落合--本にも書きましたが、高松宮様に仕えていた舎人で、高松宮様が亡くなられた後は「京都皇統代」の舎人と私は呼んでいます。
「落合史観」の特徴は「洞察」であり、文献は嘘を残す、文献主義は破綻するという考え方です。
私も落合先生の考え方に、基本的に同意します。例えば、日本でもどこかの国でも極秘事項や陰謀をきちんと正確に文章に残すでしょうか? そのような危ない証拠は残さない、というのが一般的な考え方だと思います。先生の指摘するように、後世の人たちをミスリードするためにきちんとした文書(偽書)を残すということの方があり得る話だと、私は考えます。

明治天皇の孫として、一部で有名な中丸薫氏に関しても興味深い発言があります。
斎藤 ―― つまり、堀川は睦仁親王と入れ替わった明治天皇の子どもではなく、京都皇統の睦仁親王の子どもという意味ですか。
落合 ―― そうです。だから、自らを明治天皇の孫と称する中丸薫女史の言説も厳密には間違いです。中丸女史が辰吉郎の子どもであることは間違いないと私はみている。しかし、明治天皇の孫を称することは違います。つまり、こういうことです。
辰吉郎は孝明天皇の皇子・睦仁親王の王子であって、大室寅之祐(すり替わった明治天皇)は辰吉郎の父親ではないのです。

落合史観に興味がある方にはお勧めの一冊です。

【落合先生の本に関してはこちらもどうぞ】
・「吉薗周蔵手記」が暴く日本の極秘事項」 落合莞爾著 を読む
・落合秘史はここから始まった! 『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』 落合莞爾著 を読む
・「天皇とワンワールド」 京都皇統の解禁秘史 落合莞爾著 を読む
・「欧州王家となった南朝皇統」 落合莞爾著 を読む
・現皇室は南朝の末裔だ「南北朝こそ日本の機密」 落合莞爾著 を読む
・「日本教の聖者・西郷隆盛と天皇制社会主義」 - 版籍奉還から満鮮経略への道 落合莞爾著 を読む
・「明治天皇“すり替え”説の真相: 近代史最大の謎にして、最大の禁忌」 落合莞爾、斎藤充功著を読む
・孝明天皇、大室天皇の真実! 明治維新の極秘計画 ――落合秘史Ⅰ 落合莞爾著 を読む
・ユダヤとは何か? 落合先生の最新刊、 金融ワンワールド 落合莞爾著を読む
・甘粕正彦もユダヤ? 上原勇作の特務、吉薗周蔵の手記にみるユダヤ 落合莞爾著
・「と学会」の本としてどうなの? トンデモ ニセ天皇の世界 と学会 原田実著
・乾隆帝の秘宝と『奉天古陶磁図経』の研究 落合莞爾著 を読む
・マスコミの報道は疑ってかかれ! 「ドキュメント真贋」 落合莞爾著 を読む

このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
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