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「真実の日米開戦 隠蔽された近衛文麿の戦争責任」 倉山満著 を読む [歴史の真実・陰謀論]


真実の日米開戦 隠蔽された近衛文麿の戦争責任
倉山先生の近衛文麿に関する本です。


近衛文麿に関しては、以前「大日本帝国を滅ぼしたのは、近衛文麿だ! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その3」(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2016-07-16)を紹介しましたので、こちらも読んで欲しいのですが、その内容を簡単にいうと、

近衛文麿とその側近が、日本を支那事変の泥沼に引きずり込み、さらに対米開戦へと導いた

という事です。
ただし、近衛がソ連のスパイであったか否かは、状況証拠しかないので倉山先生は断言していません。

この本は倉山先生の本のいつものスタイルで、単に近衛文麿の言動を書いているだけではなく、時系列で日本及び各国との関係、日本国内の状況に関しても分かりやすく書かれています。これによって、どのような国内情勢、対外情勢の時に、近衛文麿が何を言っていたか、何を行ったかを理解することができます。

ちなみに、倉山先生は、「ファシズム」とは一国一党の事で、近衛文麿の進めた大政翼賛会は、一国ゼロ党なのでファシズムではない、と書いています。現在の中国こそ共産党の一党独裁で典型的なファシズム国家ですね。後は旧ソ連。しかし、日本の歴史学会では、「大人の事情」でこの定義は使えないそうです。(-_-;

●対米戦争について
なぜ戦前の日本はアメリカを相手に、負けるに決まっている戦いをしてしまったのか。
戦後に生れて強い軍事大国アメリカしか知らない私たちは、普通にそう思います。倉山先生もそうだったようです。しかし、米国が軍事大国になったのは日米の戦争が始まってからです。開戦当時は、国力の差はありましたがアジアの戦力で見れば日本の方が強かったのではないかと思います。
また、戦争は国力だけで決まるものではありません。日本から見ても小国であるベトナムはアメリカに勝っています。その理由を倉山先生は、以下の2つだと書いています。

①米国と対抗していた大国ソ連の後ろ盾があった。
②インテリジェンスの勝利。プロパガンダによって、世界中に「残虐なアメリカ」を印象付けて、アメリカへの非難声を上げて国内の厭戦感を高めた。


①に関して、大東亜戦争で日本はアジアでは単独で大国である米国、英国、ソ連の3国すべてを敵にまわしました。
②に関しても、ソ連のスパイの暗躍を許し、中国にはプロパガンダされまくっていました。このソ連のスパイによって近衛の側近も米国のルーズベルトの側近も真っ赤っかになっていたようです。
日本も日露戦争の時には、インテリジェンスの分野で陸軍の明石元二郎が活躍して勝利に導いた過去があるのにどうなってしまったのでしょうね。
そして、現在も韓国、中国に「南京大虐殺」だの「従軍慰安婦」だのプロパガンダされまくっています。インテリジェンス戦も戦争です。戦前のように「分かる人は言わなくても分かってくれる」などという日本的な考えは世界には通用しません。きちんと大規模な予算付けて、全世界に向けて正しい情報を継続的に発信しなければダメです。安倍さんよろしくお願いします!

ソ連の活動に関して言うと、その赤化の波は陸軍や官僚にも押し寄せていたようです。陸軍の中では、石原莞爾、武藤章、梅津美次郎や統制派のメンバーが統制経済を唱えていて、証拠は無いものの疑惑を持たれていたそうです。この当時、表面上は天皇陛下バンザイを叫んでいるけれど赤化していた軍人が多くいたようです。

*悪いのはルーズベルト
これまで、日米開戦は日本が一方的に悪かったと言われていますが、本当の悪者は米国大統領のルーズベルトでした。
開戦前のアメリカは、フィリピンに植民地を持ってはいましたが、中国に関してはまったく無関係です。米国としては、海の向こうの日本に対して戦争を行う理由はないはずです。その当時、米国は日本には石油を売り、中国には武器を売る死の商人をやっていました。それにもかかわらずルーズベルトは、日本の中国での戦いにちょっかいを出してきました。

さて、日本を日中戦争の泥沼に引きずり込んだ近衛文麿ですが、なぜか最後の最後になって、日米開戦の回避に動きだしました。
昭和16年の日米交渉の流れです。
・第三次近衛内閣で近衛文麿は突然、日米開戦回避に動き外相の松岡洋右が必死に奔走する。
・ルーズベルトは、「松岡が外相である内は交渉できない」と松岡の罷免を要求。
・7月16日:それを受け、近衛は松岡外相を罷免する。
・7月25日:それにもかかわらず米国は在米日本人資産を凍結する。さらに戦争当時者でもないのに日本の南部仏印進駐を止めるように要求。(日本としては、日支事変の解決を阻んでいる蒋介石の外国からの援助ルートを絶ち切る事が重要だった)
・7月28日:南部仏印に進駐。(交渉の駆け引き上やむを得ない)
・8月1日:米国は石油を禁輸する。
・8月7日:近衛首相がルーズベルトと直接交渉を行いたい旨をハル国務長官に伝える。ハルの反応は肯定的。
・9月3日:米国から日本軍が中国大陸から引き揚げたら会うとの回答。
・9月6日:御前会議開催。10月で交渉を打ち切って対米開戦の結論。
・10月2日:グル―駐日大使が日米会談拒否を通告。
・10月14日:ソルゲ事件が発覚して内閣総辞職。東條英機が後継となる。
支那事変勃発当初から隔離演説で日本を病原体呼ばわりし、数々の挑発的言辞と経済制裁。そして最終局面での不真面目な態度。以上から判断できることは、ルーズベルトは日本と戦争をやりたがっていました。その理由は、ルーズベルトが狂人だったからです。ルーズベルトがソ連のスパイだと断定できない以上、狂人だったからと断ずるほかありません。
もちろん、狂人とは医学的な意味ではありません。政治的な狂人です。
米国の主張する「日本は中国から出て行け」という主張は米国に対して「ハワイをカメハメハ王朝に返せ」あるいは、「奪った土地をインデアンに返せ」というくらい承服できない要求です。日本としては飲む事はできません。

日本は、アメリカから石油を止められたから戦争を行ったと言われています。しかし、アメリカ領のフィリピンには石油はありません。あるのは、オランダ領のインドネシアとイギリス領ブルネイです。後知恵で考えれば、英、蘭とだけ戦争をして米国を無視していれば良かったのです。
実際の大東亜戦争で日本はオランダを九週間で負かしていますし、イギリスにしても、たったの二ヶ月で片付けてしまいました。アメリカさえ相手にしなければ、アジア、イギリス、オランダなど大日本帝国の前には、ものの数ではなかったのです。
日本には米国と戦争する理由はありませんが、893のような米国が執拗に因縁を付けてきます。彼らの常套手段で、いろいろと挑発して最初に殴らせるという方法です。米国の国民は、第一次大戦で懲りているので、戦争には反対ですし、ルーズベルトは若者を戦地に送らないという公約で当選しているので、日本が米国本土であるハワイを爆撃でもしなければ自らは参戦できない状況です。(植民地のフィリピン攻撃では無理でしょう)

それでは、何故日本はアメリカとの開戦に踏み込んだのでしょうか?
倉山先生は、当時の日本政府、官僚がみんなポジショントークしていたからだと書いています。

陸軍:支那事変を解決したいが、英国が蒋介石を援助しているので長引いている。英国との戦いは不可避だ。
海軍:米英は一体なので、イギリスを敵に回したらアメリカが出てくる。
陸軍:だったら、アメリカと戦うまでだ!
実際には、米英は全然一体ではないのですが、その正論が通らなくなっています。
たまには良識派がいて、宇垣一成はアメリカなど無視してイギリスと話をつければいいのだと頑張ったのですが、そういう正しいことを言う人は葬り去られます。
陸軍と海軍はそれぞれ陸軍省、海軍省という省の官僚です。大蔵省から予算を付けてもらえなければ装備も補充できません。ですので、お互いに予算を取り合う敵なのです。
中国(北支)、ソ連は陸軍の縄張りです。しかし、蒋介石を支援している英・米は海軍の縄張りです。陸軍が蒋介石への支援を切るために英・米と戦う事になれば、海軍としては陸軍に予算を取られてしまいます。海軍としては、長年米国を仮想敵国として予算を取ってきましたので、いまさら米国とは戦えないとは言えません。
しかし、海軍としては、ここで戦えないことを理由に対米開戦不可を押しきれば、嘘つき且つ無能者の烙印を押されます。今後、予算を削られるのは必定です。だったら、アメリカと戦って勝つことに活路を見出す。こうした組織防衛の論理で、対米開戦に踏み切ったのです。
何と、日米開戦は、海軍省というお役所のメンツのために行われたという事になります。しかも、フィリピンで艦隊決戦というこれまでの海軍の方針を変えて、米国の望み通りに米国の領土であるハワイの真珠湾を奇襲します。
山本五十六はスパイだろ! と思いますが、倉山先生は学者なので決定的な証拠がないので保留という立場をとっています。
東京裁判で、陸軍だけ悪者で海軍の戦犯が少ない事の説明ができてしまいますね。

何故、倉山先生はこの本を書いたのだろうと考えました。
近衛文麿と安倍首相を重ね合わせて見ているのか、あるいはトランプとルーズベルトをオーバーラップさせているのか、大日本帝国と北朝鮮を重ねているのか...。
みなさんも是非読んでみて下さい。

倉山先生の本に関しては、以下もご覧ください。
・中国五千年のプロパガンダを暴く!「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その1
・満洲事変は侵略ではない! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その2
・日本は朝鮮人のために世界を敵に回した! 「嘘だらけの日韓近現代史」 倉山満著 を読む
・織田信長はスティーブ・ジョブズだ! 「大間違いの織田信長」 倉山満著 を読む

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倉山満が読み解く 太平記の時代―最強の日本人論・逞しい室町の人々嘘だらけの日英近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日露近現代史 (SPA!BOOKS新書)

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日本は朝鮮人のために世界を敵に回した! 「嘘だらけの日韓近現代史」 倉山満著 を読む [歴史の真実・陰謀論]


嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書)



倉山先生の「嘘だらけの~」シリーズの日韓の近現代史に関する本です。
韓国に関して論じる時には必読の書だと思います。

この本の「はじめに」の冒頭に、
一昔前に〝日韓〟などと銘打った本を書けば、「韓国のイヌ、手先」「右翼」「軍国主義者」「ファシスト」「アジアのヒトラー」「人類の敵」などと石を投げられ、(後略)
と書いてあり、そう言えば韓国は1987年まで独裁政権であった事を思い出しました。その当時、韓国と言えば「クーデター」、「戒厳令」というような言葉が連想された時代です。韓国は、平成が始まる頃までそのような政治状況だった事は押さえておかなければなりませんね。

さて、倉山先生は朝鮮半島史に関する文献を渉猟することで韓国人の思考回路を調べて以下の法則を見出しました。
1.頭の中がファンタジー
2.軍国主義でないと正気を保てない
3.反日を言っていないと親日になってしまう
この3つを押さえておきましょう。詳しくは本書を読んでみて下さい。

2010年、当時の仙谷官房長官が韓国に謝罪しようとした時に、倉山先生は以下のような倉山談話をブログで発表しました。
満洲事変で、私達日本人は拉致された朝鮮人の人権を守るために、世界中を敵に回し、最後は国を焦土としても戦い抜きました。両国友情の証に褒めてください。 支那事変では、韓国人の皆様は本当によく協力してくれましたね。あなたたちがそこまで中華帝国を大嫌いだとは知りませんでした。忘れないよう、感謝いたします。
大東亜戦争中は、日本人の名前を名乗らせないのは差別だとか、兵役の義務を与えないのは差別だとか、同じ帝国臣民としての権利を認めないのは差別だとの声に、こたえるのが遅すぎたようです。しかも改革の速度が遅すぎました。心より謝罪いたします。(後略)
この本の中で、この談話の内容を詳しく説明しています。

朝鮮は、白村江の戦の時代から(それ以前からか?)現在まで基本的に中国の属国で、反日国家でした。その中で唯一、日本統治時代だけ親日になっていました。統治時代は、日本人として大東亜戦争を一緒に戦いました。しかし、日本が敗戦になった途端、第三国人として傍若無人の振る舞いを始め、日本人の土地を奪い取り、強奪、強姦の限りを尽くしたのでした。
(これに関しては、http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2016-08-03)も参考にして下さい。

戦時中まで日本人として同化していた韓国人は、敗戦後に独立国として立ち上がるためには、反日を国是とするしかなかったという事です。しかし、戦時中は日本人と戦争を戦い、戦勝を一緒に喜んでいた人たちです。朝鮮人で実際に、反日活動を行っていたのは、北朝鮮の金日成です。韓国人が反日を叫ぶほど北朝鮮の金日成を称え、持ちあげる事になります。倉山先生は、それで良いんですか? と問うています。

●満洲事変について
満洲は清朝の父祖の地ですが、中国にとっては化外の地で清国滅亡後は、現地の匪賊が暴れ回る無法地帯でした。その地で日本人居留民(その多くが朝鮮人)が生命の危機にされされていました。その度に現地の関東軍が出動して対処していましたが、親中派の日本政府は何の根本対策も打ちません。その打開策として石原莞爾が中心となって、満洲事変を起こして満洲の治安の維持を図り対ロシアの緩衝地帯としました。

●安重根の伊藤博文暗殺
伊藤博文は親韓派で政府内の即時併合派を押さえていましたが、安重根に暗殺されました。
伊藤は自分を撃ったのが朝鮮人だと知り、「俺を撃ったりして、馬鹿な奴だ」と呟いたそうです。これが引き金となって大韓帝国は日本に併合されました。
安重根の高潔な人柄を褒めたたえる人が多いですが、
後先を考えない善意は、何の意味もないどころか、しょせん愚行にすぎません。
という事になります。
朝鮮半島に莫大な投資を行い、インフラ整備を行い、学校(帝国大学まで作った)を作ってハングルを普及させて教育を行いました。しかし、その結果が感謝もされず1,000年先まで恨まれるとは、一体何をやっていたのか?と問わざるを得ない事です。
台湾のようにやった事を感謝されるような民族にだけ誠意を持った対応を行うべきでした。

●明成皇后の虐殺
李朝の明成皇后は王宮で日本人浪人に暗殺されました。倉山先生は、
「お褒めいただきありがとう、礼には及ばん」と言ってあげるのが正しい返答です。(中略) 韓国人民を弾圧し続け、搾取の限りで私利私欲を貪り、事あるごとに国を売るようなことばかりしていたのですから。明成皇后こと閔妃こそ、日韓人民共通の敵です。「人を殺すのは良くない!」というような、当時の李氏朝鮮にはまったく存在しない価値観でも持ち出さなければ、閔妃殺害を指弾することは不可能でしょう。韓国人の立場に立てば、閔妃はドイツ人におけるヒトラーのようなものです。
と書かれています。この時宮殿を襲撃したのは、日本軍守備隊、朝鮮親衛隊、朝鮮訓練隊、朝鮮警務使で、日本人単独ではありません。本当に誰が殺したかは分かっていないようです。

●ハングルについて
李氏朝鮮の第四代世宗大王がハングルを制定しました。
我が国の語音は中国とは異なり、漢字と嚙み合っていないので、愚かな民たちは言いたいことがあっても書き表せずに終わることが多い。予はそれを哀れに思い、新たに二十八文字を制定した。
というのが始まりで、日本統治時代に普及させるまでは、女、子供が使う文字として卑下されていて普及しませんでした。

●秀吉の朝鮮出兵
戦国時代を統一した秀吉は、ポルトガル、スペインからの情報で世界もまた戦国時代であると理解しました。秀吉は、対明征伐のために朝鮮を通ろうとしただけで「朝鮮出兵」という意識がありませんでした。戦国時代を勝ち抜いた秀吉時代の日本の軍事力は、当時としては世界でもトップクラスであったと言われています。下手をすると本当に明を滅亡させた可能性もありましたが、前線の大名達が戦の目的を理解できずにやる気が無かったので、うまく行かなくて良かったです。たとえ明を滅ぼしたとしてもその後の混乱の治安維持の方が大変でしょうから。
ついでに書くと、徳川時代に日本が鎖国をできたのは、日本が軍事大国だったからです。軍事力がなければ自分達が鎖国しようとしても、軍艦がやってきて侵略されて終わりです。回りの国が「良い人達」で無い以上、鎖国も非武装中立もあり得ません。
ちなみに、「中立」とは両方の味方ではなくて、両方の敵になる事です。従って、非武装で中立はできません。

●創氏改名について
日本は創氏改名を強制していません。朝鮮名のまま国会議員や陸軍中将にまでなれるのに「創氏改名の強制」があったというのは何なのでしょう。現在、「創氏改名の強制」などしていないのに、なぜ在日の人たちはは通名を使用するのでしょうか?

最後に一つだけ。過去の歴史を見ると、韓国は常に強い国にすり寄っています。清が強い時には清、ロシアが強い時にはロシア、日本が強い時には日本です。そして今は中国の力が強いから中国にすり寄っています。

書きだすときりが無いので、ぜひ倉山先生の本を読んで下さい。

「嘘だらけの日中近現代史」に関しては、以下もご覧ください。
・中国五千年のプロパガンダを暴く!「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その1
・大日本帝国を滅ぼしたのは、近衛文麿だ! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その3

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北朝鮮のミサイル攻撃! 『 そのとき 』 首都・東京が被爆する朝 ベリー西村著 を読む [歴史の真実・陰謀論]


『 そのとき 』_首都・東京が被爆する朝

この本は、ベリー西村氏が1992年に見た夢を元に書いているものです。
以前は「未然の書」というタイトルでしたが、2017年10月5日に左のようなタイトルに変わっています。(内容も大幅にシュリンクしています)

その夢というのは、
北朝鮮からの核ミサイルが東京を攻撃し、その核爆発で西村氏自身も死ぬ
という恐ろしいものです。
本書の執筆は2014年4月ですので、その時点で現実化されていないため、未来予言の「未然の書」として書いています。
少し長いですが、核心部分なので引用します。幸いにも2016年のミサイル攻撃はありませんでしたが、最近の動向を見ていると以下の内容にリアリティーがあるので紹介しておきます。
2016年6月11日午前11時11分。
テレビニュースの画面が急に緊張した声とテロップが流れ出した。
「北朝鮮、ミサイル発射か」
それに続き女性アナウンサーが緊張しながらもゆっくりと語った。
「二分以内に東京に到着する模様」
「えええっ、二分後?、イージス艦のSM3迎撃ミサイルは無力だったの!」
急いで側道に停車し車外に出た。ちょうど横浜の高台で、遠くに川崎、東京タワーを見渡すことが出来る場所にいた。
その瞬間、品川上空で閃光が見えた。
「しまった、女房を倉敷に帰すのが間に合わなかった」
そう思った瞬間、頭が真っ白になった。明らかに核爆発による閃光だ。直後、強烈な爆風を感じた瞬間、暗闇となり一瞬だがクラクラと軽い目眩を感じたこと迄は記憶している。客観的に考えて、この瞬間に私は即死、身体は蒸発したのだろう。

イージス艦によるSIM3シーザーミサイル、パトリオットミサイルは発射されたのだろうか。
それだけが気がかりである。
2016年以降、本書を読んでいる貴方には解っているだろう。
しかし2014年の時空にいる私には何も知らないままである。私に理解出来ることは、東京が北朝鮮の核ミサイルにより攻撃された事実のみだ。
その後、西村氏は予知夢研究会を立ち上げて2,000人以上の会員が集まったそうですが、そのほとんどがオカルト系の人たちだったそうです。しかし、その中で5人のメンバーが西村氏と同じ夢をみていたそうです。その人たちからの聞き取り調査によって、予想した内容が書かれています。

・北朝鮮への攻撃のXディの一週間前にミサイルが発射された。
・日本には10発の通常ノドンミサイル、12発の核弾頭テポドンミサイルが発射された。
・福岡2発、大阪4発、京都1発、名古屋3発の通常弾道ミサイルの内、着弾したのは福岡1発、大阪1発の合計2発のみ。
・東京に向けられた11発の核弾頭ミサイルのうち8発は撃墜したが、3発は防御網を突破した。
⇒ 8発の核ミサイルの迎撃によって東京多摩地区、八王子地区、埼玉草加、浦和、川口地区に大量の放射性物質が降り注ぎ東京周辺は壊滅状態となった。
・1発は東京湾至近上空、または東京湾海面到達後に爆発したものと見られ、2メガトンの破壊力は巨大な津波を引き起こした。
⇒ 千葉、横須賀、横浜、川崎、アクアラインを崩壊させ、品川、羽田空港、晴海にも押し寄せ、東京駅周辺に大型貨物船が打ち上げられた。


日本には同時に20発以上のミサイルが同時に飛んで来るという予想ですが、最近の北朝鮮の動向を見ているとリアリティーがありますね。

この本によると、北朝鮮の日本へのミサイル攻撃の前にイスラエルによるイランの核施設攻撃が行われるとの事ですので、そちらも注視すべきだと思います。
新しい本では、北朝鮮のミサイル発射は2018年5月~10月だろうと書いています。つまり、長くてあと1年という事です。

決して皆さんの不安を煽るつもりはありません。
このような内容の本が2014年4月に出されていた事を記録しておきたいだけです。
そしてこの予知が外れる事を願っています。

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織田信長はスティーブ・ジョブズだ! 「大間違いの織田信長」 倉山満著 を読む [歴史の真実・陰謀論]


大間違いの織田信長大間違いの織田信長 (ワニの本)
← Kindle本です。

倉山先生が書いた織田信長の本です。

最初に近代史家である倉山さんが、なぜ織田信長を書いたかについて記しています。
現代日本は「実にグダグダな時代」であると喝破します。
戦争に負けて、負けっぱなし。殴り返す気力すら、失っている。アメリカの持ち物にされたばかりか、ロシアや中国までが、「それを俺に寄越せ」と小突き回しに来る。あまつさえ、韓国や北朝鮮にまでなめられている。

織田信長の時代も足利将軍に実力がなくてグダグダな時代であったそうです。そして、信長は思い立って立ちあがります。
だったら、自分がこのグダグダを立て直してやろう
自分がやらなきゃ誰がやる?
誰もやらないなら自分がやる!
いつやるの? 今でしょ?」 ← これは私の付けたし(笑)

織田信長というと、司馬遼太郎の小説などで作られた、「天才的」で「洞察力が鋭い」、「癇癪持ち」で「残虐」な怖い人というイメージがあります。しかし、これは戦後に作られた誤った信長像だそうです。

私がこの本を読んで思ったのは、「織田信長は、スティーブ・ジョブスである!」でした。(笑)
スティーブ・ジョブスは、これまでにない技術でipodやiPhoneなどを世に送り出して世界を変えたように言われていますが、いずれもそれ以前にあった技術を使って使い勝手や製品としての完成度を上げたものです。(それはそれで超の付く拘りと技術力は必要)
しかし、実際にジョブスは世界を変えました。永遠に続くと思われたゲイツのWindowsとIntelの世界に引導を渡しました。織田信長も同様だと思いました。

①信長は権威をないがしろにしたか?
⇒ むしろ権威を利用して自分の敵をつぶしてのし上がっていった。
②信長は革新的な人物だったのか?
⇒ 基本的には常識人。 確かに革新的な事をやったが、信長のオリジナルではない。良いと思った事は躊躇なく取り入れるこだわりの無さがあった。
③信長は戦争の天才だったか?
⇒ 部下の軍隊の強さにバラツキが大きい。生涯で130勝30敗で、非常に負けが多い。「むしろ、泣きたくなるくら戦に弱くて下手」
④信長のノルマはキツイ?
⇒ ノルマは緩いが、業績を上げた者は抜擢してどんどん昇進させる。(本当の成果主義)
⑤信長はものすごい働き者の経営者である
⇒ 信長は部下には強制しないが、自分は寝ないで働く。カリスマではなくてチームのキャプテン。
⑥信長は日本史最高の土下座名人だった
⇒ 武田信玄や上杉謙信など自分のよりも強い相手に対しては、天皇の権威にすがり、ひたすら土下座して戦わないようにした。

そんな、努力家で働き者の信長ですが、倉山先生によると、絶対勝てない超強敵である上杉謙信の死去から本能寺の変までの3年3カ月は、慢心して「調子こきまくっていた」とのことです。私たちが抱いている信長像もこの時代にはあてはまるそうです。

本当の信長を知りたい人には必読の書だと思います。是非読んでみてください。

倉山先生の「嘘だらけの日中近現代史」に関しては、以下もご覧ください。
・中国五千年のプロパガンダを暴く!「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その1
・満洲事変は侵略ではない! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その2
・大日本帝国を滅ぼしたのは、近衛文麿だ! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その3

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飛鳥昭雄のエクストリームサイエンス「古代ユダヤと天皇家」 [歴史の真実・陰謀論]

http://enbanya.jp/dvd/detail.php?pid=56545400
飛鳥昭雄氏のDVDの内容を紹介します。エッセンスを書きだしてみました。
ポイントだけを書くと荒唐無稽に感じることも多いと思いますが、個人的にはなかなか興味深い内容だと思っています。
一部はYouTubeでも公開されていますので、興味ある方はぜひ見て欲しいと思います。

●「日ユ同祖論」は日本人が言い出したものではない。
⇒ 開国時に日本に来た商人たちが、日本の風習と聖書に書かれている内容との類似性に驚いて言い出した。

●日本人、天皇家のルーツ
①現住日本人(アイヌ、琉球人)
②物部氏:紀元前に秦の始皇帝が送った徐福(ヨセフ:古代イスラエル人)の一行が日本に来て住み着いた。始皇帝も徐福と同族であった。
⇒ この集団がアイヌ、琉球人を北と南に追い出した。
⇒ 物部氏となる。(旧約聖書の民)邪馬台国を統治していた。
③秦氏:紀元後に秦氏が朝鮮半島を経由して大挙して移住してきた。12支族が集まるのを待って渡ってきた。
新約聖書の民
東征して物部氏から国譲りを受けて神武天皇となる

●物部神道と血の儀式
・出雲神社、諏訪大社など古神道(物部神道)の神社は旧約聖書の「血の儀式」をやっていた。諏訪大社の「御頭祭(おんとうさい)」を見るとその名残が良く分かる。(鹿などのの首を切って神に奉げる)
・秦氏は、新約聖書の民であり「血の儀式」をやらない。秦氏が物部神道に入り込んだ。
⇒ 物部氏が「血の儀式」をやらないように監視するために、秦氏の下賀茂神社が物部神道の神社に禰宜を送った。(カモネギのルーツ)

●漢字の音読はヘブライ語への変換する鍵
・日本語の漢字の音読は、ヘブライ語に変換するための鍵。
⇒ 始皇帝の父親は、呂不韋。音読で読むと「ロフイ」⇒ ヘブライ語で「癒し手」日本語以外ではヘブライ語にならない。
⇒ 漢字の重要な部分は、聖書の内容を織り込んで日本人が作った。

・茶道はキリストの聖餐会
⇒ 千利休(セイント・ルカ)が洗礼を受けて、バテレン禁止令の中で茶道を通してキリストの聖餐会を秀吉を利用して全国に広めた。
⇒ 千利休の弟子たちはキリシタン大名が多かった。

天皇家のルーツは、イスラエルの12支族+レビ族の子孫
⇒ 当初は、12支族のうちのガド族が「戦う天皇」であったが子孫が絶えた。
⇒ 帝「ミカド」は、ミ(from)+ガド=ミガド(ガド族の出身)。代々の天皇はマナの壺を継承している。(前方後円墳は、マナの壷の形を表したもの。円が下で四角が上)
⇒ ガド族の子孫が途絶えて、後継者争いになったため、レビ族が後継者になった。
「戦う天皇」から「神事を行う天皇」に変わった

日本の歴史に興味がある方にはぜひ見て欲しいと思います。

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http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
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明治天皇はスサノオの末裔だ! 「陰謀 天皇奠都と日本純血統人の使命」 ベリー西村著 を読む2 [歴史の真実・陰謀論]


天皇奠都と日本純血統人の使命_京都鞍馬寺・五月満月祭と天皇家の秘密

ベリー西村氏については、『「マレーシア航空370便」 米中軍事ケシュ技術争奪戦の生贄 ベリー西村著を読む』(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2014-06-21)で紹介しましたように、「Ω様」と呼んでいる神様?から20年に渡って教えてを受けてきたそうです。その中から日本の起源と今後日本がなすべきことを書いたのがこの本です。

ベリー西村氏は、もともと予知夢の研究を行っていたそうで、2013年に出した著書で、「東京および数か所の都市が北朝鮮が同時に発射した30発の核ミサイルで破壊され、本人も死ぬ」という予知夢を見たと書いています。2013年当時はあまり現実味がありませんでしたが、最近の北朝鮮の動き(ミサイルの2発同時発射など)を見ているとだんだんとリアリティを感じています。これは絶対に実現して欲しくない話です。

前回書いた内容の日本人の起源のポイントを読んでいない人のためにもう一度書きます。
くわしくは、(『日本人は龍族の末裔だ! 「陰謀 天皇奠都と日本純血統人の使命」 ベリー西村著 を読む1』: http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2016-09-22)をお読みください。

★16,000年前、金星経由で地球にやって来た龍族が、青森に住んでいた海洋民族と遺伝的な交配を行いました。その龍族の血を引いた人たちは、その後シュメールに移動してシュメール文明を興しました。そのシュメール文明が他の文明の起源となりました。

当時の日本人のルーツは、以下の通りです。
現住海洋民族:もともと日本に住んでいた民族で秦(はた)一族の侵攻により北海道、沖縄に追いやられた。
物部一族:支那大陸の秦(しん)の始皇帝が日本に送った徐福一行の子孫でシュメール血統(龍族の血統を引き継いでいる)。
藤原一族:ユダヤ十支族の子孫で、源氏となる。
蘇我一族:ペルシャ系弓月一族の子孫で、平氏となる。
その後、物部一族が統治していた近畿地方にあったヤマトゥ国(邪馬台国)を九州から侵攻してきた秦(はた)一族(藤原一族+蘇我一族)が攻め、出雲戦争の結果秦一族に国譲りを行い、大和朝廷となりました。国譲りの条件として物部一族も朝廷に参加することになり、出雲大社を再建させました。

●天皇の皇統に関して
・秦(はた)一族は、藤原一族(ユダヤ十支族系)が宇佐八幡宮を建立したことで、蘇我一族(ペルシャ系)と対立することになりました。飛鳥時代は藤原十支族系、蘇我ペルシャ系、物部純血統の三つ巴の乱世となります。

*592年:蘇我馬子(ペルシャ系)が崇峻天皇(十支族系)を殺害。
*645年:中大兄皇子(天智天皇:十支族系)が蘇我入鹿(ペルシャ系)を殺害。
*671年:大海人皇子(天武天皇:物部純血統)が天智天皇(十支族系)を暗殺。
*686年:持統天皇(十支族系)が大津皇子(物部純血統)を殺害。

天智天皇の血を引く持統天皇が無理やり自分の孫に皇位を譲って天智天皇の皇統を守ったのは、物部純血統に行ってしまった皇位を藤原十支族系に戻すためだったのです。
天武天皇の死後、権力を握った藤原一族は、720年に日本書紀、728年に古事記を編纂し、焚書を行い貴重な過去の資料をすべて焼き払いました。

その後は、源平の争いとなりますが、
平家:ペルシャ系。
源氏:藤原十支族系で、平氏を滅ぼした後は、足利家まで続く。
織田信長:平家、ペルシャ系
豊臣秀吉:?(記載なし)
徳川家康:藤原十支族系で、江戸時代は天皇も藤原十支族系
明治維新:天皇は、物部純血統に戻ったが、偽ユダヤであるイルミナティが日本に侵入し、現在まで日本全土を支配している。イルミナティに囲まれた東京の皇居(江戸城)に物部純血統末裔が住んでいるのが今の状況。封印された魔法陣に囚われているようなもの。
この状況を打破するには、天皇が京都へ戻られること(「奠都」(てんと))が重要。それがトリガーとなってスサノオ(龍族王)が地球に再臨することになる、とのことです。

以上の説明で明治天皇が東京に遷都された時に埼玉県大宮にある氷川神社を重視して、武蔵国の鎮守勅祭の社として定めて何度も行幸された理由がわかりました。明治帝は物部純血統でスサノオの血を引いていたので、スサノオを祭神としている氷川神社の総本社である大宮氷川神社を最重視されたということだと思います。(スサノオは龍族の王)

●伊勢神宮について
伊勢神宮は、日本の最高神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)が祀られている神社です。日本に「○○神宮」と呼ばれる神社はいくつかありますが、単に神宮と言えばこの伊勢神宮のことを言います。

さて、その日本の祖先神を祀った伊勢神宮ですが、その子孫であるはずの天皇は、神武天皇以来だれも参拝しておらず、明治天皇になってようやく参拝されました。これはあまり知られていないことですが、大きな謎だと思います。
また、称徳天皇が弓削道鏡に皇位を譲ろうとした時に起きた「宇佐八幡宮神託事件」で天皇は、勅使(和気清麻呂)を近くにある伊勢神宮ではなく、遠い九州にある宇佐八幡宮まで送っています。これまでの通説では皇位の継承に関する重要な事柄に関して、なぜ祖先神を祀る伊勢神宮ではなく宇佐八幡宮に行ったのか理由が全く説明できていません

この本でΩ様は以下のように述べ明治天皇が参拝した理由を明確にしています。
伊勢神宮は、大和朝廷の神を祭った神社ではなく、大和朝廷が滅ぼした大国主命、龍族、スサノオの祟りを鎮めるために建立されたものであるため、十支族末裔の天皇は参拝することができなかった
明治天皇は大国主、龍族、スサノオの血を引いた物部純血末裔なので参拝することができた。(明治維新で血統が変わった)
・アマテラス=アフラ・マズダーは本来男神であったが、記紀を編纂した時代が持統天皇の時代だったので女神に改ざんした。

●諏訪大社について
以前、『イスラエルの失われた10支族が日本に来ていた! 「この国の「深奥」の重大な歴史」 久保有政著 を読む』(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2016-09-18)で諏訪大社の御頭祭と旧約聖書の記述との類似について書きましたが、その理由も書かれています。
・約7,000年前、青森文明が地震と津波で破壊され、龍族が飛騨高山を中心とした拠点を作りました。彼らは諏訪の地にシュメール思想(旧約聖のもとになった思想)通りの世界を造り、その噂がユダヤ系民族に伝わり諏訪の地の人口が増えていきました。
この情報は現在の中国、韓国にも伝わり、龍族エイリアンの血統、DNAを持つ人々、すべてが日本に渡ってきた。これが中国、韓国にYAP(-) 遺伝子を持つ民族が一人もいなくなった理由じゃ。龍族に選ばれた民が、すべて日本に集まっている、それが日本なのじゃぞ。

DSCF3296.jpg
諏訪大社の上社前宮にある十間楼(写真)は、ソロモン宮殿の幕屋(礼拝堂)と同じ様式、大きさ、方位で建築されているそうです。また、有名な「御柱祭」もソロモン神殿に使用する柱をレバノンからエルサレムに運んだ行事がもとになったそうです。



【2016.10.17追記】
●青森県にある「キリストの墓」について
このブログで紹介した青森県新郷村の「キリストの墓」(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15)ですが、Ω様はバッサリと切り捨てています。(^^)
戸来村の六芒星は1935年、竹内巨麿が「竹内文書」を持って戸来村を訪れ、村や近隣の人達に一大センセーションを巻き起こした。その後村人は「村興し」の一つとしてキリストの墓という表示支柱に六芒星を追加したのじゃ。村人は無調査、または理解不足だったのか、キリストとキリストを殺した偽ユダヤのマークを一緒に表示してしまったのじゃ
言われてみれば...。(笑) 確かに、キリストを殺したユダヤのマークである六芒星がキリストの墓にあるはずがないですね。村人が後になって付けたというのが実情なのでしょう。

日本の歴史に興味がある方にはぜひ読んで欲しいお勧めの一冊です。

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2018年成就・イルミナティの悲願__英国誌「エコノミスト」予言の解読に成功!神との対話集夢研究者と神_神が語った睡眠・宇宙・時間の秘密洗脳―あなたが集団催眠から脱却する本です未来はすべて決定していた!_神様から教わった時間の秘密絶対入眠法_睡眠環境や精神状態に関係なく確実に眠ることができます神覚 _The Eighth Sense 〈第八感 〉_人に頼らず、ご自身で神様と対話してみませんかSTAP細胞は存在していた!_ 発覚!強奪されていた小保方晴子・世紀の大発見小保方晴子手記「あの日」への若山照彦の説明責任__日本人だけが知らないSTAP細胞、世界の現状

日本人は龍族の末裔だ! 「陰謀 天皇奠都と日本純血統人の使命」 ベリー西村著 を読む1 [歴史の真実・陰謀論]


天皇奠都と日本純血統人の使命_京都鞍馬寺・五月満月祭と天皇家の秘密

ベリー西村氏については、『「マレーシア航空370便」 米中軍事ケシュ技術争奪戦の生贄 ベリー西村著を読む』(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2014-06-21)で紹介しましたように、「Ω様」と呼んでいる神様?から20年に渡って教えてを受けてきたそうです。その中から日本の起源と今後日本がなすべきことを書いたのがこの本です。


ベリー西村氏は、もともと予知夢の研究を行っていたそうで、2013年に出した著書で、「東京および数か所の都市が北朝鮮が同時に発射した30発の核ミサイルで破壊され、本人も死ぬ」という予知夢を見たと書いています。2013年当時はあまり現実味がありませんでしたが、最近の北朝鮮の動き(ミサイルの2発同時発射など)を見ているとだんだんとリアリティを感じています。これは絶対に実現して欲しくないです。

さて、この本のポイントを書くと、「日本人は16,000年前に金星経由で地球に来た龍族の血統を受け継いだ民族である」ということです。ですので、そのような話に興味が無い方は以下は読まない方が良いと思います。(^^)

私自身は、「広い宇宙の中で知能が高い生物が住んでいるのは地球だけであるはずがない」という考えです。ですので、当然その沢山ある地球のような星から地球を訪れた人たちが沢山いると思っています。そして、そのような地球に来ることができる高等な知識、技術、武器を持った人たちが、昔の人たちに神として崇められたことも十分可能性があると思います。例えば、旧約聖書の神は「我はねたむ神である」というような言葉が書かれており、苫米地先生が「けっこう煩悩あるじゃん!」と発言されている通り、それは決して全知全能の神ではないように思います。

さて、この本でベリー西村氏は日本人のルーツについて下記のように書いています。
現住海洋民族:もともと日本に住んでいた民族。秦(はた)一族の侵攻により北海道、沖縄に追いやられる。
物部一族:支那大陸の秦(しん)の始皇帝が日本に送った徐福一行の子孫でシュメール血統(龍族の血統を引き継いでいる)。
藤原一族:ユダヤ十支族の子孫で、源氏となる。
蘇我一族:ペルシャ系弓月一族の子孫で、平氏となる。

もともと日本には①の海洋民族が住んでいましたが、紀元前230年頃、②の物部氏が日本に上陸し住み着きました。紀元前210年から120年にかけて(③藤原一族+④蘇我一族)である秦(はた)族が、九州に上陸したと言われています。(秦とは「かき集められた民」という意味でユダヤ十支族の末裔、ペルシャ系末裔、シュメール末裔(混血)の総称)

それでは、この本に書かれている日本のルーツをまとめてみます。
①16,000年前、現在のアイヌ、沖縄人の祖先が海洋民族として青森文明を創った。(太平山元遺跡)当時の日本の人口は15万人、地球全体でも700万人であった。
②そこに龍族という金星経由でやって来た地球外人が飛来し、海洋民族と遺伝的な交配が行われ青森文明を興した。龍族の宇宙船の想念波動を増幅するためには金(Gold)とピラミッドが必要だった。日本では、皆神山(長野県)、位山(岐阜県)、尖山(富山県)笠置山(岐阜県)、沖縄の伊是名島海底などを造る。沖縄の伊是名島海底の3つのピラミッドをプロトタイプとしてエジプトのピラミッドを作った。(約10,000~13,000年前)
③その後、青森を地震、津波が襲い7,000年前頃に飛騨高山を主として日本列島に散らばった。
④青森海人は、その地からシュメールに移動してシュメール文明を造った。
⑤5,000年前に火星、月経由で飛来した別の地球外人(蛇族)がエジプトに飛来し、龍族と対立した。蛇族の宇宙船は真空重力エネルギー磁場を利用していたので、ピラミッドは不要であった。クリスタル、ヘマタイトを求めて地球に飛来した。その後、蛇族はエジプトから追い出されカナンに移動し、その後大部分が離散した。
⑥ペルシャ、インド、キルギス、弓月国を経由したシュメール人の末裔の一人が秦(しん)の始皇帝となった。
紀元前230年頃、始皇帝は、徐福に命じて秦一族から血統の正しい者たち3,500人を選ばせて、龍族の「純血」を守るために日本に85隻の船で移住させた。本隊は三重に上陸。一部は佐賀、鹿児島、宮崎、丹後、四国、和歌山、能登、駿河に上陸し、その地で文化、技術、信仰、医薬、天文、稲作、鋳造技術などを広めた。
⑦秦帝国崩壊により、漢民族に弾圧を受けた軍人の秦(はた)一族60万人が約90年かけて結集し北九州に渡った。秦とは「かき集めた人々」という意味で、純血ではなく中東、西アジア、東南アジア、シベリア大陸の混血した民族が含まれる。
・秦混成軍によって、大量の鉄剣や鎧が日本に持ち込まれた。(当時の日本の人口は約20万人)
・紀元前120年頃、平和に暮らしていた龍族の純血民は銅剣で対抗したが、鉄剣には抵抗できず九州全土を制圧された。
・紀元前110年頃、ペルシャ系軍団が中国地方、四国地方へ侵攻を開始。その後、190年かけて四国の徳島に本拠地を置く。徳島を選んだ理由は「邪馬台(ヤマトゥ)国」に最も近く攻撃からも安全な場所だったからである
「ヤマトゥ国」は徐福末裔(物部純血一族)たちが治めていた
・物部一族はシュメール哲学をベースに北斗七星、シリウス思想を神社を通して日本で広めていた。アフラ・マズダー(アマテラス)の天使は「巫女」であり太陽神に仕えていた。全国の巫女から6名を選んで大巫女とし、大巫女6名は特別に「日巫女」という職位で呼ばれていた。それを秦混成軍は卑弥呼と蔑称した
・紀元前80年から最大の激戦である出雲戦争が始まり、その後60年続いた。秦混成軍は戦闘では出雲を攻略できなかったため、水源と食料に毒を混ぜる戦略で出雲国王は死亡。兵士、住民の半数が死亡した。これに失意した龍族王、龍族は地球から離れた。
⑧秦混成軍は疲弊し、兵力は5万人を割り、ヤマトゥ国との戦闘できる力は無かった。しかし、ヤマトゥ国も出雲に大量の兵士、食料を供給していたので同様に疲弊していた。
⑨支那では魏が滅亡して司馬一族(ユダヤ十支族系末裔)の晋が興り、それにより同族である秦混成軍に鉄剣が大量にもたらされてヤマトゥ国との武力バランスが崩れる。秦混成軍はヤマトゥ国に降伏を要求し、ヤマトゥ国は降伏条件を出し受け入れた。(これが日本神話にある「国譲り」)
「国譲り」の条件は、「物部一族の存続」、「新朝廷への参加」、「出雲大社の再建」。
⑨秦混成軍はヤマトゥ国を征服し、大和朝廷を成立させた。古事記、日本書紀編纂後、漢字のみを使用すると定めた。しかし、制定後200年以上の間、地方では、これまで使っていた神代文字を使用していた。その後、藤原一族は日本に存在する神代文字の書物はすべて焼き払った

いかがでしょうか。 なかなか面白いと思いませんか?
興味ある方にはお勧めの本です。

さらに詳しく知りたい方は、その2もご覧下さい。
『明治天皇はスサノオの末裔だ! 「陰謀 天皇奠都と日本純血統人の使命」 ベリー西村著 を読む2』
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2016-10-02

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イスラエルの失われた10支族が日本に来ていた! 「この国の「深奥」の重大な歴史」 久保有政著 を読む [歴史の真実・陰謀論]

もう隠しようがない 日本人が知って検証していくべきこの国「深奥」の重大な歴史 ユダヤ人が唱えた《古代日本》ユダヤ人渡来説
今回は、日本人とユダヤ人との関係に関しての本です。

まず最初に断わっておきますが、さまざまな陰謀論で語られる「ユダヤ」は、いわゆる「フリーメンソン」のことで、これは人種的にも宗教的にもユダヤとは関係ありません。(詳しくは、「ユダヤとは何か? 落合先生の最新刊、 金融ワンワールド 落合莞爾著を読む」:http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2012-05-29 をご覧ください。)
著者の久保氏は1955年兵庫県伊丹生れ、ユダヤ文化研家、古代史家で、日本とユダヤの関係の著書を多く書かれています。

日ユ同祖論」(日本人とユダヤ人は同じ先祖を持つ)は、かなり昔から唱えられていますが、まあほとんどがトンデモ論の扱いだと思います。これが日本人=ユダヤ人という意味であればありえない話だと思いますが、この本で主張しているのは、
古代日本にイスラエル人(ユダヤ人)が渡来し、神道や天皇制、また日本人の特徴となる伝統文化などをもたらした」ということです。そして、その説が日本人だけでなく多くのユダヤ人からも唱えられています。この本は、そのユダヤ人たちの主張をまとめたものです。

この本でいう「ユダヤ人」は「古代イスラエル人」のことです。
かつて古代のイスラエル民族は、紀元前10世紀には12支族からなる統一王国をつくっていた。だが、そののち南北に分裂。「北王国イスラエル」には10支族がついたが、アッシリア帝国によって捕囚され[紀元前722年]、そののち世界に離散した。
一方、「南王国ユダ」の人々は、のちに「ユダヤ人」と呼ばれる人々であるが、バビロン帝国やローマ帝国によるエルサレム破壊などの憂き目を経験し、さらに約1900年間の世界への流浪を経験したのち、ついに1948年、祖国の地に「イスラエル共和国」を建国した。
彼ら南王国ユダの子孫=ユダヤ人は、同胞である「イスラエルの失われた10支族」を探し求めてきた。

この本では、5人のユダヤ人を紹介しています。
ラビ・マービン・トケイヤー(1936年~):東京広尾の日本ユダヤ教団のラビ(教師)
ヨセフ・アイデルバーグ(1916~1985年):イスラエル防衛軍士官。京都の護王神社の見習い神官となり日本の伝統を研究。7ヶ国語を話す。
ラビ・エリヤフ・アビハイル(1932~2015年):「イスラエルの失われた10支族」の調査、およびイスラエルへの帰還を支援する特務機関「アミシャーブ」の創設者。
アビグドール・シャハン(1933年~):教育者、文学者、歴史家。
エリ=エリヤフ・コーヘン(1949年~):ユダヤ教司祭の家に生まれる。元イスラエル大使。

⑤のエリヤフ・コーヘン氏は、このブログで紹介した「キリストの墓」にエルサレム・ストーン(石灰岩)を寄贈した方です。(「30年ぶりにキリストの墓を訪ねる」 http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15 参照)

これらの人たちは、日本に来て日本の神道や生活様式、考え方や神話の内容がユダヤ人のそれと驚くほどの類似性があると感じています。

●旧約聖書と古事記、日本書紀の内容の類似
●カタカナとヘブル語の表記の類似
●日本語と古代ヘブル語の類似(数多く提示されている)
●日本の神社とイスラエルの神殿の類似
・日本の御神輿(おみこし)とイスラエルの契約の箱が似ている。
・日本の神社は手水舎で禊をおこなうが、ユダヤ教でも死者や出血、汚れ、病気などを穢れたものとみなし、それらに触れた場合清めの行為が必要。
・日本の神社の神官の装束と古代イスラエルの祭司の服装が似ている。
・諏訪大社の御頭祭と聖書にあるモリヤにおいてアブラハムがイサクを神に捧げようとした話が酷似している。(諏訪大社の御神体は「守屋山(モリヤ山)」である)

ユダヤ人は、現在でも「イスラエルの失われた10支族」の調査を続けており、その多くはシルクロード沿い(アフガニスタン、パキスタン、中央アジア、北インド、ミヤンマー、中国)などで見つかっているそうです。そしてそのシルクロードの終着点である日本に到達したであろうことは間違いないと考えています。

その日本に来たユダヤ人は「弓月の民」=「秦氏」であろうと言われています。秦氏は京都の太秦に移住したと言われています。太秦には大辟神社(おおさけ神社、現在は大酒神社と書く)があり、大辟は、イスラエルの王ダビデの中国語表記と同じだそうです。

私は、30年以上前に恐らく(詳細は失念)ヨセフ・アイデルバーグ氏の本を読みましたが、「話としては面白いけど...。」という印象でした。しかし、今回の久保氏の本を読み、少なくとも古代において日本がユダヤ人の影響を受けていることは間違いないと思いました。

興味ある方にはお勧めの本です。

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日本とユダヤ 聖徳太子の謎 (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)神道のルーツとユダヤ 日本の神道と伝統的風習の起源は古代イスラエル人!神道の中のユダヤ文化 (ムー・スーパーミステリー・ブックス)仏教の中のユダヤ文化―聖書から見た釈迦の教えと聖徳太子伝説 (ムー・スーパーミステリー・ブックス)日ユ同祖論対談 飛鳥昭雄×久保有政 (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史―失われた10部族の謎 (Natura‐eye Mysteria)日本書紀と日本語のユダヤ起源 (超知ライブラリー)

大日本帝国を滅ぼしたのは、近衛文麿だ! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その3 [歴史の真実・陰謀論]

嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書)


最近、精力的に正しい歴史を啓蒙している、倉山満先生の本です。
私も歴史は好きですが、大正―昭和の時代に関しては今一つ理解できないことが多かったのですが、倉山氏の本を読むとすっきりと腹に落ちてきました。



前回の満洲事変から日本は、中国大陸での関東軍の軍事行動が続き、盧溝橋事件をきっかけとして支那事変の泥沼に引きずり込まれてしまいます。その原因ですが、今回は結論から書きましょう。
断言します。大日本帝国を滅ぼしたのは、近衛文麿とその側近たちです彼らが中華民国との泥沼の戦いに日本を引きずり込み、それだけでは飽き足らずに対米開戦を仕組んだのです。(下線は引用者、以下も同様)

それでは、近衛文麿の経歴と功績を書いてみましょう。
◆皇別摂家(近衛家・一条家・鷹司家)の出身。(つまり天皇家の血筋が入っている)
◆45歳で首相になり、治安維持法違反の共産党員や二・二六事件の逮捕・服役者を大赦しようと主張し、周囲を驚愕させた。
◆盧溝橋事件で、戦線の拡大を渋る参謀本部に圧力をかけて強硬路線を進め支那事変を拡大させた
◆「支那事変中は発動しない」と約束して国家総動員法を公布し、一ヶ月後に施行した。
日独伊三国同盟を締結して大政翼賛会を発足させた。
◆近衛の側近である尾崎秀実がゾルゲ事件(ソ連のスパイのゾルゲに情報を流していた)で捕り総辞職した。

これを見ると、私たちが教科書で戦前の昭和の歴史の中で習う重要フレーズは、ほとんど近衛文麿がやっていたことが分かります。そして、近衛は日米関係修復の選択肢がほとんどない状況で東條英機にバトンタッチします。そのため、大東亜戦争の戦争責任はイメージ的には東條英機がほとんど一人で引き受けている状況です。東條さんとしても、恨んでも恨みきれないでしょうね。
ハリウッド映画「終戦のエンペラー」(2013年)で、GHQの担当者が東條英機に対して天皇の戦争責任について「3名の証人が必要だ」という要求に対して、ただ一人近衛文麿の名前を示すシーンがあり、とても印象的でした。

話を盧溝橋事件に戻します。
1937年(昭和12年)7月7日、北平(北京の当時の名称)郊外の盧溝橋で夜間軍事演習中の日本軍が銃撃されました。ここに日本軍がいるのは、北清事変後に結ばれた北京議定書で駐屯する権利が認められたからです。在日米軍が日本にいるのと同じ条約上の権利です。
盧溝橋事件の真相は今でもよくわからないのですが、確実に言えるのは日本陸軍には中国と戦う意思がまったくなかったということです。この時点で陸軍参謀総長は宮さまで儀礼的な存在、しかもたまたま参謀次長と現地駐屯軍司令官がそろって危篤です。(引用者注:つまりこの時点で、戦闘領域を広げた場合に責任を取れる人がいなかった)
参謀本部第一部長には満洲事変で名を馳せた石原莞爾がいましたが、石原は「満洲国養成に専念すべき」「ソ連への警戒に専念すべき」「大陸で戦うよりは居留民を引き上げて補償金を払ったほうが安上がり」「満洲を獲った以上は大陸本土に深入りする理由はなく、むしろ長期的には蒋介石政権と提携して大陸の安定を図ったほうが日本の国益になる」という理由で、国民党政府との戦いには絶対反対なのです。

しかし、中国には国民党政府の他に、中国共産党が存在し、日本と蒋介石を戦わせようとしていました。
廊坊事件、広安門事件と北京周辺で日本軍への襲撃事件は続き、7月29日には200人以上の日本人居留民が虐殺された通州事件が発生します。女性は輪姦されたうえ、四肢を切断されて殺され、しかも別の兵士に死姦されるという常軌を逸した虐殺です。こうした事実が報道されるや、日ごろからただでさえ中国に反感を抱いていた世論は止まらなくなり、「暴支膺懲(ぼうしようちょう)」が合言葉となります。「今こそ凶暴なシナ人に制裁を加えろ」というわけです。石原莞爾のような冷静な意見は通らなくなります。

最近のシリア情勢やフランスでのテロをニュースを聞くと、この支那事変の時の日本人の被害を思い出します。現在の私たちは、海外居住の日本人が通州事件のような悲惨な仕打ちを受けた場合、冷静に判断できるでしょうか?
そこに近衛文麿首相が戦いを嫌がる参謀本部に対して「世論がこんなに怒っているのに、なぜ参謀本部は戦おうとしないのだ」と圧力をかけます。部長と首相では勝負になりません。総理大臣が本気で「やれ」と命令してきたことに対して逆らえる公務員などまずいないのです。しかも、近衛の背後には世論の圧倒的支持があります

これ以降、日本軍は8年間支那事変を戦い続けることになります。私たちは、その大きな原因は軍部の独走では無かったことを認識すべきです。
なぜこのような事になったしまったのでしょうか。
現在では、日本の近衛文麿とアメリカのF・ルーズベルトの両方の取り巻きには、ソ連の独裁者スターリンのスパイが大量に潜り込んでいたことが明らかになっています。
日本としては石原莞爾の主張するようにソ連の南下に備えて、日本との緩衝地帯である満洲を守っていれば良かったのです。しかし、スターリンとしては日本の脅威がソ連に向かないように、支那事変をしかけ、近衛を使って日本軍を南下させて、蒋介石と日本軍が共倒れになることを狙ったのです。
結果はその通りになりました。8年間におよぶ日本軍との戦いで疲弊した蒋介石は共産党の毛沢東に敗れ、日本はアメリカに敗れてしまいました。そして、アメリカはドイツと日本に勝利して世界は平和になると思っていましたが、気が付くとアジアは共産主義で真っ赤になっていました。そのため、朝鮮戦争でソ連・中国による共産主義の南下を防ぐために戦う事になります。

フランスでのテロ、トルコでのクーデターなどヨーロッパでは危ない雰囲気が漂っています。さらに中国は、自分の国の領土拡大の行動が今まで以上に露骨になっています。

過去の日本の歴史をきちんと正確に学び、日本の進むべき道を冷静に考えて対処することが、今まで以上に重要な時期だと思います。過去の戦争では、朝日新聞などの大手メディアが国民感情を煽り、国民を戦争の道へと引きずり込んだことが分かっています。そのようにメディアに乗せられたことに反省し、報道内容、ネット情報の真贋を冷静に判断することが最も重要な事だと思います。

「嘘だらけの日中近現代史」に関しては、以下もご覧ください。
・中国五千年のプロパガンダを暴く!「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その1
・満洲事変は侵略ではない! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その2

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倉山満が読み解く 太平記の時代―最強の日本人論・逞しい室町の人々嘘だらけの日英近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日露近現代史 (SPA!BOOKS新書)

満洲事変は侵略ではない! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その2 [歴史の真実・陰謀論]

嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書)


最近、精力的に正しい歴史を啓蒙している、倉山満先生の本です。
私も歴史は好きですが、大正―昭和の時代に関しては今一つ理解できないことが多かったのですが、倉山氏の本を読むとすっきりと腹に落ちてきました。



以前、倉山先生の本については、『負けるはずがなかった!「大東亜戦争」倉山満著』で、
ソ連との片手間の中国との片手間のイギリスとの片手間に、アメリカの喧嘩を買った日本」というフレーズを紹介しましたが、その中国との闘いの発端となった満洲事変(“州”ではなく“洲”が正しい)について書きます。満洲事変に関しては、保守論者の中にも「満洲事変は言いわけのできない日本の自作自演の侵略」との評価がされることが多いですが、実際にはどうだったのでしょうか?

満洲事変は1931(昭和6)年に奉天郊外で起きた柳条湖事件に端を発します。通説では、戦前の昭和の時代は、「議会政治が弱体化して軍部が台頭し、テロが多発した暗い時代」となっており、私もそうイメージを持っていました。しかし、実際には大正末期から昭和7年まで明治憲法下で憲政会と政友党が交互に政権を担当する「憲政の常道」が機能しており最も政党政治が強力な時代で、軍縮傾向の状況で陸軍や海軍の立場は弱く、大蔵省から予算を取るために四苦八苦していました。しかも長引くデフレ不況、政治の腐敗が続き、無策な政府に対する国民の不満が溜まっていました。

当時の中国は、1912年に辛亥革命で満州族の清朝が滅亡しましたが、それに代わって国を統一できる政府がなく各地域の軍閥が跋扈する国として統制が取れていない状況でした。(倉山先生に言わせると「無法地帯」) 前回書いたように、清国は満州民族による征服王朝ですから、満洲は清の領域に入っていました。しかし、その前の漢民族の王朝である明国時代は、領土は万里の長城内だけであり、それより外は未開で野蛮な「化外の地」でした。ですので、(満洲 = 中国の領土)ではありません。基本的には満洲は満州族のものですが、日清、日露戦争を経て満洲の北はロシアが勢力を持ち、南は日本が満州鉄道を警備するための関東軍の駐留の権益を得ていました。

その当時、満洲地方は軍閥の張学良が支配していましたが、非常に治安が悪く、その地域に住んでいた日本人居留民(その多くは朝鮮人)が被害を受ける事が多く、その度に関東軍が出兵して救援していましたが、対中関係を重視している政府は根本的な対策を打たなかったため、現場の兵士の不満は溜まっていきました。そしてついに、石原莞爾中佐を中心とする関東軍の謀略により、満洲事変が起こされました。
関東軍の工作対は列車通過直前に線路を爆破し、しかもそのまま通過できるような爆破具合だったので、死傷者ゼロだったという、神業的な自作自演テロでした。
これが道徳的に問題だというなら、中国大陸では一瞬たりとも生きていけないでしょう。
しかし、他国に対する侵略は国際法違反ではないのか? という疑問がわきますが...。
では「侵攻」とはどういう意味でしょうか。「先に手を出すこと」でも「先制武力攻撃」を仕掛けることでもありません。「挑発もされないのに、先に攻撃を仕掛けること」です。大事なのは「挑発」の有無です。
本章を読んできた方で、中華民国(あるいは満洲の張学良)が日本に対して一切の挑発をしていないと証明できる方がいるでしょうか。
当時の国際法では、当時の満洲のように無法地帯(国際法用語では「無主の地」)を獲得しても侵略にはならず、合法であったとのことです。

そして、石原莞爾の天才的な軍事作戦によって、わずか1万6千名程度の出先機関でしかなかった関東軍で30万人以上いたと言われている張学良軍を制圧することができました。しかし、国際法にも違反せず、軍事的には完勝と言える状況にもかかわらず、日本は世界から侵略者として糾弾されることになりました。私たちは、その点を反省すべきだと思います。

さて、当時の状況を時系列でまとめてみましょう。
①第一次世界大戦後アジア太平洋における日本以外の大国は米英ソであるが、当時の日本は軍事強国であり、日本の安全を脅かす国は無かった。
②日本国内では、大正デモクラシーの潮流の中で政党政治が力を持ち陸海軍の地位は低下していた。政党の権力は頂点に達し、衆議院二大政党が内閣を組織する「憲政の常道」が確立し、陸海軍ともに高官たちは出世のために二大政党に取り入る風潮がはびこった。
③政友会の田中義一首相兼外相の時、中国国内は、張作霖と蒋介石の抗争で内乱状態(無法地帯)であり、日本人居留民保護のために出兵を繰り返した。
④満洲の駐屯軍である関東軍が張作霖を暗殺した。本来、軍隊の規律を保つために責任者を死刑にすべきだったが、田中首相は決断できず河本大作大佐を護衛失敗の理由で処分しただけで済ませ、それが原因で総辞職した。
⑤当時満洲を拠点としていた張学良軍は日本人居留民に対して非人道的行為を繰り返しており、その度に関東軍が戦闘行為を繰り返していた。
⑥それに対して日本政府は中国との関係を重視し、しかるべき抗議を行わなかった。
⑦関東軍の石原莞爾大佐が柳条湖事件を主導し、約1万人程度の関東軍で約50倍の張学良軍を撃破し、満洲を制圧した。これに対して国内世論が支持した
⑧政府は対外的に、不拡大方針を出し、参謀総長が関東軍に対して撤退命令を出した。これにより、国際連盟は、日本に対して満洲での「匪賊討伐権」を容認した
⑨しかし同日、日本で政変が起きて犬養毅内閣に代わり外相も代わり、関東軍と対立した。
⑩翌年、関東軍は溥儀を立てて満洲国を建国するが、犬養内閣はこれを承認しなかった。
⑪上海事変に対して陸海軍は共同して対処し、中国政府と和議にこぎつけるが、その10日後、5.15事件で犬養首相が暗殺される
⑫犬養内閣に代わって斉藤実海軍大将が総理になり、満洲国を承認する。国際連盟は満洲の実態を把握するためにリットン調査団が派遣される
⑬リントン調査団はリットン報告書をまとめ、満洲国は承認しないが、満洲における日本の権益は容認した。(イギリスが何とかひねり出した妥協案で、中国には花を持たせ、日本に実を取らせた)
⑭しかし朝日新聞を筆頭とする日本のマスコミはこの報告書を反日文書だと糾弾し、世論を煽った。ポピュリズムに流された政府は、リットンと国際連盟を敵視した
⑮1933年、政府はリットン報告書が採択された場合の国際連盟脱退を閣議決定した。溥儀など満洲人の要望により、関東軍が熱河に軍事作戦を展開して国際連盟との関係をさらに悪化させた
国際連盟はリットン報告書を採択し、日本は連盟を脱退した

以上の状況をさらに大ざっぱにまとめると以下のようになります。(もちろん異論はあるでしょうが...笑)
●日本は朝鮮人居留民保護のために満洲事変を起こした。
●民衆は朝日新聞などマスコミの煽りで親日文書であるリットン報告書、国際連盟を憎悪した。
●日本は満洲人の溥儀のために国際連盟と敵対し、脱退した。

何と、日本は朝鮮人と満洲人のために世界を敵に回して戦争を開始した事になります
(- -;

特に、リットン報告書に対する正確な理解ができていなかったことが致命的ですね。この辺りも現在の私たちが注意すべき事だと思います。今でも、政府の政策に対して「◎◎法案絶対反対」などとレッテル張りしたプロパガンダ報道が大きくされていますからね。自分でも内容をきちんと把握して判断すべきだと思います。

もう一つ満洲事変での反省点は中国のプロパガンダに対する対応です。
満洲事変期における中国のプロパガンダは世界史に残る傑作でしょう。何しろ、軍事的には全戦全敗でありながら、口先だけで状況をひっくり返したのですから。(中略)
満洲事変が起こるや、「古い封建的軍事主義の日本が、若い成長期の民主主義国家である中国を侵略している」といった類の宣伝がばら撒かれました。これを知っていながら外務省は一笑に付したので宣伝戦でやりたい放題やられました。現に当時のアメリカ世論は信じてしまったのですから、「こんなデタラメを信じるバカはいないはずだ」では通らないのです。明らかに国益を損ねました。
もし、ここで日本がまともに国策を統一し諸外国に真っ当な説明をしていれば、中国は世界の嫌われ者として放逐されていたでしょう。
ところが、時の外相である幣原喜重郎の宣伝に対するすさまじい発言が残っています。(中略)要するに、何も言わなくても日ごろの行いがいいのでみんながわかってくれるという態度です。
残念ながら国際社会はそんなに甘くないですし、中国人のプロパガンダ能力をナメすぎです
中国のやり方は今でも同じパターンの繰り返しですから日本はこれを反省し、現在の中国のプロパガンダに対しては、バカバカしいと思わず必ずきちんと世界に対して反論しなければなりません。(反論しないと認めたことになる)

中国は、満洲国を「偽満州国」と呼び、日本の傀儡政権であると非難しています。
満洲国は日本がでっち上げた傀儡国家だ、というのは決まり文句です。だったら、アメリカは21世紀になってもアフガニスタンやイラクで同じことをしています。ロシアもグルジアからアブハジア切り離し、独立国を名乗らせています。ベルギーだってもとはといえばイギリスの都合でできた国ですし、バングラディシュはインドがパキスタンから分離独立させて創った国です。満洲国だけを「傀儡」だのなんだのと批判するのはどういう了見なのでしょうか。

最後に、1930年代以降の日本は、ファシズム国家であったと言われていますが、倉山先生は「ファシズムにも軍国主義にもなれなかった。国家が一丸となって真面目に戦争しなかった」から負けたのだと書いています。
もう一つ、当時の日本を軍国主義と呼ぶのも褒めすぎです。軍国主義とは「国策の最優先事項に軍事を据えること」です。誰がそんなことをできたのでしょうか。(中略)昭和日本の悲劇は、軍国主義に走ったことではなく、軍国主義になれなかったことです
第二次世界大戦を戦った大国は1933年から45年まで一人の独裁者が政治を指導しています。ソ連のスターリンやドイツのヒトラーは言うに及ばず、民主国のはずのアメリカでもF・ルーズベルトが死ぬまで大統領でした。(中略)
日本だけはこの十三年間に十三代の内閣で十一人の総理大臣が交代しています英米ですら独裁者に匹敵する指導者を選んで戦争を行おうとしている時代に、日本政治は不まじめすぎたというべきです

思い返せば、小泉首相以降、第1次安倍内閣から第2次安倍内閣までの間、民主党を含めて毎年のように総理が変わり、まともな政策を打ちだすことができませんでした。日本は同じような政治状況の中で、中国大陸での泥沼の戦争、大東亜戦争を戦っていたわけです。確かにあのような政治状況ではまともに戦えるわけがありません。

しかも最初に書いたように、満洲事変当時は、「長引くデフレ不況、政治の腐敗が続き、無策な政府に対する国民の不満が溜まっていた」という状況に加え、当時の幣原喜重郎外相は極端な親中で、満洲で居留民に被害が発生しても日中友好の観点から何も言わないという対応です。
まるで、反日デモで日本人の店舗が破壊され、略奪されても何の抗議もしなかった、少し前の民主党政権時代そのものではありませんか!
戦争というのは、このような状況の時に起こるんだというのが理解できますね。安倍首相が、まずはデフレ不況の脱却を第一に掲げたことは非常に重要なことだと思います。

満洲事変だけで長くなってしまいました。
それ以降に関しては、気力が続けばまた書きます。(^^)

「嘘だらけの日中近現代史」に関しては、以下もご覧ください。
・中国五千年のプロパガンダを暴く!「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その1
・大日本帝国を滅ぼしたのは、近衛文麿だ! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その3

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倉山満が読み解く 太平記の時代―最強の日本人論・逞しい室町の人々嘘だらけの日英近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日露近現代史 (SPA!BOOKS新書)

中国五千年のプロパガンダを暴く!「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その1 [歴史の真実・陰謀論]

嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書)


最近、精力的に正しい歴史を啓蒙している、倉山満先生の本です。
私も歴史は好きですが、大正―昭和の時代に関しては今一つ理解できないことが多かったのですが、倉山氏の本を読むとすっきりと腹に落ちてきました。



今回は、困ったお隣の国、中国の話です。

倉山先生は、最初に断言します。
まず、中国に「近代」などありません。あるのは、独裁の古代と殺戮の中世だけです。中国大陸では古代と中世が繰り返されてきただけで、中国はいまだに近代国家ではないのです。
そう言われると納得できる部分が多いです。(^^)
中国の歴史は、以下のパターンの繰り返しが続いているだけだとのことです。
①新王朝、成立

②功臣の粛清

③対外侵略戦争

④漢字の一斉改変と改竄歴史書の作成

⑤閨閥、宦官、官僚など皇帝側近の跳梁

⑥秘密結社の乱立と農民反乱の全国化

⑦地方軍閥の中央侵入

⑧①へ戻る
このパターンは、20世紀の毛沢東以降も続いているとのことです。

この中で、日本人と一番違うのは、②功臣の粛清ではないでしょうか?
新しい王朝を打ち建てた皇帝がまっ先にすることは、功臣の粛清です。それまでの功労者を殺すのです。しかも一族皆殺しです。なぜならば、自分の地位を脅かす能力があるからです。
日本だと、自分が偉くなったら、自分に尽くしてくれた腹心の部下を重用して大事にしますが、中国ではまったく思想が違います。
「これまで一緒に苦労してきた仲ではないか」といった人情をあてにしたら、中国大陸では生き残れません。
恐ろしい世界ですね。日本人は、どうしても「同じ人間なのだからいつかは分かりあえる」と考えてしまいますが、中国人には(韓国人もか?)、まったくあてはまらないようですね。そのような自分勝手な理屈を考えの違う国民に期待してはいけないということでしょうね。

特に、毛沢東は究極の中華皇帝だということです。彼は、①中華人民共和国という帝国を起こすと、順調に②中国共産党、紅軍の歴戦の闘士を粛清し、③朝鮮戦争で対外侵略を行いました。そして、④漢字を簡体字に変更しました。改竄歴史書は今作っているようです。(^^) この流れを見て行くと今後中国がどうなるか興味深いですね。
1957年11月、恐怖政治をしている独裁者がモスクワに集まった共産主義国サミットで「核戦争を起こそう! 人類の三分の一か半分が死ぬことは世界にとっていいことなのだ!」などと嬉々として提案し、出席者全員を唖然とさせという世界最“恐”の独裁者が毛沢東です。ソ連のフルシチョフは「絶対に中国に核武装させてはならない」と決意しました。
彼の言った「自分は始皇帝より多くの人を殺しているから偉い」、「一億死んでもまだ十億」という名言は有名ですよね。

そして、よく言われる「中国五千年の歴史」に関してです。
一九四九年に成立したこの国は、たかだか建国六十年です。よく「中国何千年の歴史」などと言われますが、それは「支那(チャイナ)大陸」という土地に人が住んでいたという記録が何千年か残っている、くらいの意味でしかありません。
ある程度馴染みのある中国の王朝を書いてみます。この中で、青字+太字で示したのが、いわゆる漢民族の王朝です。それ以外の王朝は、北方民族などに征服された王朝や一つの王朝としてまとまっていない国です。

夏(紀元前2070年頃 - 紀元前1600年頃)

|(略)

前漢(西漢、紀元前206年 - 8年)
|(略)
後漢(東漢、25年 - 220年

|(略)

隋(581年 - 618年)
唐(618年 - 907年)
五代十国時代(907年 - 960年)
北宋(960年 - 1127年)
南宋(1127年 - 1279年)
元(1271年 - 1368年)
(1368年 - 1644年)
清(1616年 - 1912年)

つまり、明以前の漢民族による王朝は、1,000年以上前の後漢まで遡る必要があるわけです。これでは、漢民族の王朝である中国という国の連続性があるとは思えません。私は遣隋使や遣唐使で知られている随や唐は漢民族の王朝だと思っていましたが、北方の鮮卑族の王朝だそうです。いかに中国に関する知識が無かったかが分かりますね。まあ、学校ではそのよう事は教えてくれないのでしょうがありませんが...。
これを見るだけで「中国五千年の歴史の嘘」が分かりますね。

くれぐれも中国のプロパガンダに騙されないようにしましょう。

「嘘だらけの日中近現代史」に関しては、以下もご覧ください。
・満洲事変は侵略ではない! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その2
・大日本帝国を滅ぼしたのは、近衛文麿だ! 「嘘だらけの日中近現代史」 倉山満著 を読む その3

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負けるはずがなかった!「大東亜戦争」倉山満著 [歴史の真実・陰謀論]


負けるはずがなかった! 大東亜戦争今は、太平洋戦争と呼ばれている大東亜戦争に関する本です。

著者は、気鋭の保守論客である倉山満氏です。
倉山氏は、1973年香川県生まれ、憲政史研究者。1996年中央大学文学部史学科卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、同大学で日本国憲法を教えています。最近、ものすごいペースで本を書き続けています。

先生の本を読むと、これまで学校で学んだ事や一般に通説と言われていることがいかに偏った見方であるかが分かり、衝撃を受けます。例えば、「嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)」には、
ソ連との片手間の中国との片手間のイギリスとの片手間に、アメリカの喧嘩を買った日本」と書かれています。(笑)
そうなんです。私たちは何となく「日本はアメリカとだけ戦った」ように考えてしまいますが、実際には中国、英国、オランダ、オーストラリア、アメリカなど連合軍と戦ったのです。そして、日本はアメリカ以外には連戦連勝でした。戦略を間違ったとしか言いようがありません。
瀬島龍三がデタラメな作戦を立案したら岡村寧次がすご過ぎて、(引用者注:中国大陸の)二千四百キロの「直進行軍」をやり通してしまった。少なくとも日本は大陸ではまったく負けていません。
日本は大陸で負けていないどころか、大東亜戦争は対米戦争以外全戦全勝でした。(中略)大東亜戦争で、日本はイギリスとオランダに対しては戦勝国です。支那事変が片付かないのにアメリカにアホなケンカを売ったから、勝てる戦をみすみす負けただけです。それでもオランダは九日で、イギリスは六十日で粉砕したのです。帝国陸海軍は、どれほど強かったのか。そして、上層部がどれほどアホだったのか。

倉山先生の主張は要約すると、「日本の軍隊(現場)はとてつもなく強かったが、トップ(政府、陸軍、海軍)に戦争に対する全体戦略が無かったので負けた。」ということです。日本の現場力が強かったので、おかしな作戦であっても成果を出してしまったため、トップはさらにおかしな作戦を立てていったということです。日本の現場力の強さは今に始まった事ではないということですね。
さらに政府、軍部のトップの中にはコミンテルンのスパイが多数もぐりこんでいて、さらに戦略を混乱させていました。

日本の軍事力に関して言えば、1930年のロンドン軍縮会議の時、各国の主力艦の数を議論しました。
対米七割、六割と言いますが、日本とアメリカの海軍軍人は同じことを考えていました。対米七割なら日本が勝つ、対米六割ならアメリカが勝つとお互いに思っているのです。それほどまでに日本の帝国海軍は強かったのです。
つまり、対米7割で勝つのであれば、同等の主力艦の数であれば日本が米国に圧勝するということです。これも目からウロコな事だと思います。

また、対ソ戦で近代兵器に敗退したと言われていたノモンハン事件ですが、ソ連崩壊後の情報公開によって、実はソ連の被害の方が多かったことが分かったそうです。

さて、大東亜戦争に対する倉山先生の主張は、とても過激です。(^^)
大東亜戦争は「君にも勝てる」とか「こうすれば勝てた」という話ではありません。「何でこれで負けようがあるんだ、バカ者どもが」という話なのです。

倉山先生は、アメリカとの対戦での最大のミスは真珠湾を奇襲したことだと主張します。
ハワイを奇襲して失敗したら終わりですから、わざと負けようとして採用したとしか思えません。第一、帝国海軍は四十年間、まずマニラ(引用者注:米国の植民地だった)を取り、フィリピン沖で米軍を待ち構えて艦隊決戦というバトルドクトリン(戦闘教義)を持っていました。

もともと、アメリカが石油を売らないと言ってきたから始めた戦争ですので、石油を取りに行くべきですが、日本はハワイを攻撃してしまいました。
では、石油はどこにあるか。オランダ領インドネシアです。何のためにアメリカと戦争をするのか、まして何のためにハワイを攻撃したのでしょうか。ハワイに石油があったのでしょうか。オランダだけを攻めればよかったのです。付け加えるとしても石油を産するブルネイを持つイギリスまでです。
確かにそう思います。もともとの作戦の通り、対米戦に関しては米国の植民地であったフィリピンだけを攻撃すれば良かったのです。米国領であるハワイを攻撃したので、米国に「リメンバー パールハーバー」の対日戦の口実を与えてしまいました。攻撃対象がフィリピンだけであれば、「若者を戦場に送らない」と言って当選したルーズベルトが植民地奪還のために若者を送ることを米国民が許さなかったと思います。
その元凶を造ったということで、名将として評価の高い山本五十六を倉山先生は徹底的に批判しています。
山本五十六がそもそもハワイを狙った理由は、証拠がないので断定するつもりは毛頭ありませんが、アメリカかコミンテルンのスパイだったと言えば一番合理的な説明がついてしまいます。

さらに、アメリカが国際法無視の国であると明言します。
だから、アメリカは強い日本に勝つためにはどうしようかと必死になりました。(中略)やっぱり通商破壊だろうとの結論になったのです。「あれだけわれわれはドイツを苦しめたじゃないか。戦闘員とか非戦闘員の区別をつけない鬼畜の行い、それがわが国の伝統でございます。だって、ゲリラ戦でできた国なんだもん!」 ─ ─ 完全に開き直りですが、アメリカ人はこういうヤツらなのです。アメリカはこういうことを海でもやる。だから、病院船でも平気で沈めまくりますし、のちにそこに無差別都市空襲も加わります。
さらにこれが2つの原爆投下につながりますね。そのようなアメリカに対して、日本はあまりにも生真面目であったというよりも、対策がお粗末でした。
勝てば官軍は世の常とは言え、このような国際法無視の国が裁いた、A級戦犯 「平和ニ対スル罪」、B級戦犯「戦争犯罪」、C級戦犯「人道に対する罪」って何なのでしょうね。

これ以外にも目からウロコの内容が盛りだくさんの内容です。
これまで一方的な史観で語られてきた昭和史ですが、倉山先生のような視点でもう一度見直すことが必要だと思います。

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倉山満の憲法九条 ― 政府も学者もぶった斬り!この国を滅ぼさないための重要な結論 《嘘まみれ保守》に憲法改正を任せるな! (Knock‐the‐Knowing)お役所仕事の大東亜戦争嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書)



聖徳太子は怨霊になった!「逆説の日本史」2 古代怨霊編 井沢元彦著 を読む [歴史の真実・陰謀論]


逆説の日本史〈2〉古代怨霊編 (小学館文庫)井沢元彦氏の「逆説の日本史」2です。
井沢史観のポイントは「怨霊」ですので、この巻も興味深い内容が書かれています。

まずは、聖徳太子です。みなさん現在の天皇をイメージすると意外に思うかも知れませんが、天皇家は聖徳太子の昔から明治までは仏教徒でした。そして、明治以前は神社と寺は一体で、寺社と呼ばれていました。それが、明治になって国家神道が強化され、神仏分離が進められて現在の形になったのです。

1.聖徳太子
・聖徳太子はなぜ「聖徳」なのか? ⇒ 太子が偉大な人物だったからではない。また、なぜ有能な太子が天皇になれなかったのは不可解である。
・当時、「内官家」を新羅から取り戻すことが天皇家の宿願だったため、太子は、朝鮮半島に2回出兵しようとしたが失敗し新羅征伐は挫折する。(「内宮家」(うちつみやけ):任那あるいは伽耶のこと)
・遣隋使で随の煬帝に「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無きや云々。」という国書を出したのは、当時の外交常識から言ってトンデモないことである。随と戦争になってもおかしくない内容。
・その当時、祖先を祀るものがいなくなった霊は祟りをなす、という考えがあった。太子の子孫は息子の山背大兄王の時に、孫もふくめて皆殺しにされており、太子の霊を祀る子孫はいなくなった。
聖徳太子は怨霊になった
聖徳太子一族を滅ぼした蘇我一族も中大兄皇子に滅ばされた。当時の人は、これは太子の祟りと考えたであろう。
「聖徳」の諡号は、怨霊となった証拠である

【諡号とは】「後醍醐天皇」、「推古天皇」などの「後醍醐」や「推古」などは諡号と言われ、生前の人物や事跡を考慮して付けられます。ですので、生前に「後醍醐天皇」、「推古天皇」と呼ばれたわけではありません。つまり、聖徳太子は死後に怨霊となったと考えられるので、「聖徳」と付けられたということです。
井沢氏は、歴代の天皇で「」を諡号に使われている天皇は怨霊になったと考えています。(太子以降は6人しかいません)
孝徳天皇:大化の改新後即位するが、中大兄と遷都問題で対立して難波宮に置き去りにされる。孝徳帝の妻も中大兄について大和に行ってしまう。
称徳天皇:弓削道鏡を天皇にしようとして実現せずに亡くなった。
文徳天皇:最愛の妃の生んだ皇子を皇太子にできずに、無理やり藤原氏の娘の皇子を皇太子にさせられた上に若くして急死した。
崇徳天皇:保元の乱で敗れ、讃岐に島流しになり日本の大魔王となる。「皇を取って民となし、民を皇となす」と呪い、平家・源氏の武家政権を誕生させた。
安徳天皇:平家一門が壇ノ浦で滅亡する時に、二位の尼に抱かれて海へ投身した。
順徳天皇:承久の乱で敗れ、佐渡に流され佐渡で死ぬ。

2.天智天皇、天武天皇
・天智天皇(中大兄皇子)は、663年に朝鮮半島の百済復興のために朝鮮半島に軍事介入し、唐・新羅軍と対決し大敗を喫した。(白村江の戦い)
⇒ 唐の日本侵攻を恐れ、長門や筑紫に守備兵を置き、博多に水城という防護壁と西日本の各地に城を築いた。また、内陸の大津に遷都を行った。
・天智天皇の陵の所在だけ、日本書紀に記載されていない。
・天武天皇は、天智天皇の弟ではない。
⇒ 日本書紀以外の書を見ると、兄であるはずの天智天皇のよりも天武天皇の方が年上になる。国史大辞典にも天武天皇が死んだ年齢の欄は空白になっている。
・年が上であるはずの天武が天智よりも早く天皇になれなかったのは、正統な後継者になる資格が無かったからである
⇒ 天武天皇は、自分の皇位の正統性を主張するために、「古事記」、「日本書紀」の編纂を命じた。 天武が即位した後に三種の神器の一つである草薙剣が天武に祟り、天武が病気になったことが日本書紀に記載されている。(天武は正統でないから祟った ⇒ 後に加筆された可能性あり)
・京都の泉涌寺は、仏教を信仰していた天皇の菩提寺であるが、天武以後称徳女帝までの8代7人の天皇の位牌がない。(天武系の天皇は皇統から外されている)
・「天智」の諡号は、殷の紂王(中国史上最悪の王と言われる)の身につけていた宝石の名前にちなんでいると考えられ、縁起の悪い名前である。
・さらに「天武」の諡号は、殷の紂王を殺した周の武王にちなんでいると考えられる。
⇒ 天智天皇は天武天皇に殺された。
・天智天皇の娘である持統天皇は、自ら即位して孫を皇位に付けることで、天武系の血統を排除して天智系の血統を守り抜いた。
「持統」の諡号は、「継体持統」にちなみ、皇統の断絶を防いだことを意味している

3.奈良の大仏は何故建立されて、そして捨てられたのか
・奈良の大仏は、創建当時世界最大の金銅仏であった。
・天皇の妃を提供していた藤原氏の陰謀で非藤原氏系である長屋王が無実の罪を着せられて自殺したが、その後、その犯人と思われる藤原四兄弟が相次いで病死し、聖武天皇には後継ぎの皇子が生れなかった。
⇒ 聖武、光明皇后ともに藤原氏の血を引いており、長屋王の祟りを恐れた。聖武天皇に男子が生れないのは長屋王の祟りであると考えた。
奈良の大仏は、長屋王の祟りを封じることを目的として造仏された。(怨霊を仏教の力で封じこめようとした)
・しかし、世界一の大仏を建立したにもかかわらず、聖武天皇に男子が生れなかった。
⇒ 奈良の大仏は役に立たなかったので、大仏を捨てて平安京に遷都した。

非常に興味深い内容ですね。古代史に興味がある方には必読の書です。

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邪馬台国の卑弥呼は天照大神だ!「逆説の日本史」1 古代黎明編 井沢元彦著 を読む [歴史の真実・陰謀論]


逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)

この「逆説の日本史」シリーズはすでに20年以上連載が続いており、井沢元彦氏のライフワークとも言えるものです。

井沢氏は、早稲田大学法学部を卒業後、TBSで報道記者を経て、「猿丸幻視行」で江戸川乱歩賞を受賞し、それ以降作家活動に入りました。私は、初期の作品から好きで読んでいました。この「逆説に日本史」は、目からウロコという内容が多いためとても参考になる本だと思います。

なぜ歴史に関しては素人である井沢氏が、このような日本史シリーズを書き始めたかと言うと、現在の日本史学界には、大きな欠陥があるからだと言います。
①日本史の呪術的側面の無視ないし軽視
②滑稽ともいうべき史料至上主義
③権威主義
これらがある限り、素人である井沢氏にも日本史に対して主張すべきことがたくさんあると考えています。特に「井沢史観」の重要なポイントは、「怨霊」です。無念の死を遂げた者は祟りをなすので、鎮魂しなければならない。古代の人々はその怨霊を恐れて様々な手段を用いて怨霊の鎮魂を行ってきました。
しかし、日本の歴史学界は、怨霊信仰は平安時代までは無かったと考えているそうです。その理由は、文献にそのような記載がないからだそうです。文献に記載のないものは存在しないというロジックだそうです。(^^)

さて、この本の中で興味深い内容を紹介します。
1.「和」について
・「和」は日本人のアイデンティティーである。
・聖徳太子の十七条憲法をみると、仏教よりも天皇よりも「和」を重視している。
第一条:「和を以って貴しと為す」(和)
第二条:「篤く三宝を敬え、三宝とは仏法僧なり」(仏教)
第三条:「詔(天皇の命令)を承りては必ず謹め。君は天なり。臣は地なり。」(天皇)

2. 大国主命(オオクニヌシノミコト)について
・神話では、話し合いによって天照大神(アマテラスオオミカミ)に「国譲り」を行ったことになっている大国主命は、実際には恨みを持って死んだ。(あるいは殺された)
⇒ そのために天照大神は出雲大社という巨大な神殿を建て、自分の次男を出雲国造として土着させて神官としてオオクニヌシを鎮魂した。(昨年、高円宮典子女王が出雲国造(いずもこくそう)の家系である千家国麿さんと結婚されました。天皇家は、万世一系と言われていますが何度か王朝が変わったという説もありますので、千家氏の方がアマテラスの血統を引き継いでいる可能性もありますね。(私見))
⇒ その当時、出雲大社は高さ48mあり日本最大あった。(96mと言う説もあり)自分が滅ぼした先住民の王の神殿が一番大きいことは日本以外ではありえないことである。
・出雲大社に祀られている大国主は、参拝者に対して横を向いて配置されており、参拝者は御客座五神という天照大神系の神々を拝んでいることになる。(これは大国主を参拝させたくないために意図的に配置している)
・御客座五神は、大国主が死の世界から出て来ないように監視している。
・大社名物の巨大な注連縄は、通常と正反対の右上位(右から綯始めている)であり、これは死者の着物を「左前」にするのと同じである。
・通常の神社は、「二礼、二拍手、一拝」であるが、出雲大社は「二礼、四拍手、一拝」である。これは、「四」=「死」であり、大国主が死の世界から出ないようにしているからである。

3.卑弥呼について
・「卑弥呼」は女王の名前ではなく、「日御子」か「日巫女」である。
⇒ 古代において王者の名前を口に出すことはタブーであったので、中国の使者に女王の名を伝えることはあり得ない。
・邪馬台は、古代中国の発音では「ヤマト」に近い発音である。
・卑弥呼は、太陽神であり、248年に起こった皆既日食が原因で殺された。(古代においては、霊力の衰えた王を殺し、新たに霊力のある王を立てることが多い)
⇒ それが天照大神の「岩戸隠れ」の神話になった。卑弥呼 = 天照大神 である。
・「宇佐八幡神託事件」の時に和気清麻呂は、伊勢神宮ではなく宇佐八幡宮に行っており、天皇家にとって、祖先神は宇佐八幡であったと考えるしかない。(明治天皇以前には天皇の伊勢神宮の参拝はなかったそうです)
・宇佐八幡は、神社の一之御殿:応神天皇、二之御殿:比売大神、三之御殿:神功皇后(応神天皇の母)とされているが、実際の配置をみると「比売大神」が主祭神である
・宇佐八幡も出雲大社と同様に「二礼、四拍手、一拝」の拝礼作法である。この作法は、全国でもこの2社だけである。
宇佐八幡宮は殺された卑弥呼を祀った神社であり、比売大神卑弥呼 である。
・卑弥呼を神格化したものが天照大神で、それを祀ったのが伊勢神宮であり、卑弥呼の遺体を祀ったのが宇佐八幡である。

というような、非常に興味深い内容が書かれています。
古代史に興味がある方には必読の書です。

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デビッド・ロックフェラーはお友達!「ドクター苫米地 「脳の履歴書」」 苫米地英人著 を読む [歴史の真実・陰謀論]


自伝ドクター苫米地 脳の履歴書
この本は、このブログでも2回紹介しています。

・自伝ドクター苫米地 「脳の履歴書」 苫米地英人著 を読む
・自伝 ドクター苫米地「脳の履歴書」 を読む その2

こんなに書いて、まだ書くことあるの? と思われるかも知れませんが...。
先日、何気なくパラパラとこの本をめくったのですが、改めて読むと、この本には陰謀論者にとってはとんでもないことが書いてあったのです。私がいわゆる「陰謀論」に興味を持ったのは、3.11の大地震、福島原発事故がきっかけですので、この本が出た当時は、知識としては知っていましたが、あまり興味を持っていませんでした。
先日、世界の金融陰謀論、といった内容のアメリカのDVDを見ていたら、デビッド・ロックフェラーさんが出ていた。そういえば、昔この人と仲良くしていたな、こんなすごい人だったんだなと、つくづく思ったものだ。普通にお茶を飲む関係で、ただのいいおじいちゃんだと思っていたのだが、今改めて思えばこれほどの大物だったんだなと、ふと思った。三菱地所を退職するまでは、毎年クリスマスカードをやり取りしていたものだ。(中略)
私はデビッドさんとは常に「デビッド」「ヒデト」と呼び合っていた。

ロックフェラーと言えば、ロスチャイルドと並び、陰謀論の世界では2大巨頭というべき存在であり、そのロックフェラーのトップがデビッド・ロックフェラーです。ベンジャミン・フルフォード氏などは、このデビッド・ロックフェラーこそが世界を操っているイルミナティの元締めだと考えています。
この本には、そのデビッド・ロックフェラーとの思い出が書かれています。
「今日は面白いところでメシを食おう」といって連れていかれたのがロックフェラー・センターの近くにあるレストランだったのだが、このレストランはおそらく今でもあるだろうし、その存在は今も秘密のままなのかもしれない。
普通のレストランに入っていくと、そのまま奥のキッチンへ入っていく。なにしろデビッド・ロックフェラーさんだから、どこへ行っても当然顔パスだ。やぁやぁ、など手を振りながらさらにそのキッチンの奥へと行くと、上げ戸があり、そこを下ってさらに進むと超豪華なレストランスペースが広がっているのだ。かつての禁酒法の時代に作られたもので、さながら当時の映画に出てくる秘密バーそのものなのだ。もちろんそこはデビッド・ロックフェラーさんしか使えない。そこへ連れて行ってもらった日本人はおそらく私たちが最初だったろう。

苫米地先生は、三菱地所のロックフェラー・センター買収に関わったことで、デビッド・ロックフェラーと親しくなったそうです。苫米地先生のお父さんは、日本興業銀行(現みずほ銀行)常務を経て、和光証券社長、会長になったほどの人で、そのコネで三菱地所に入社したそうです。
そして、入社後、会計・財務を担当していましたが、それ以外にも新入社員時代から歴代社長に随行して通訳を担当していたそうです。以前紹介したように、苫米地先生は大学時代からサイマルで同時通訳をやってましたので、会社としてはサイマルの同時通訳者を雇うよりも安上がりということなのでしょうが、それによって後のロックフェラー・センターの買収に関わることになります。

三菱地所がロックフェラー・グループを買収した時に、日米同時に記者会見を行い、日本での記者会見では苫米地先生が通訳を行い、翌日の新聞に通訳した言葉がそのまま掲載されたそうです。
その会見の際、印象に残った質問があった。
「三菱とロックフェラーはなぜ親密になったのか」というものだったのだが、その答えの訳し方がなかなか難しかった。もちろん「いやお互いにロスチャイルド家にお世話になっていますからね」などと答えるわけにもいかない。

ロックフェラー・グループの買収の件は、どちらかと言えば「バブル時代の失敗例」のように書かれることが多いと思いますが、苫米地先生は大成功であったと主張します。
買収は大成功だったのだ。失敗だったのは売却のタイミングで、売る時期を半年間違えたのだ。あと半年ほど待てば1千億円は利益を出していたのだし、10年待てば5千億円の利益となっていただろう。何かしら仕掛けられているのだと思っているのだが、まさに最悪のタイミングで売却してしまったのだ。 (中略)それは何かというと、日本の一民間企業である三菱地所がロックフェラー・グループのオーナーになったということなのだ。(中略)それはあのデビッド・ロックフェラーと対等になったということであり、それだけで大成功なのだ。

また、デビッド・ロックフェラーがロックフェラー・センターを売却した理由は、以下の通りだそうです。
これはもう時効だから明らかにしていいと思うのだが、つまりなぜロックフェラー・センターを売却するのか、と私が直接尋ねた際、デビッドさんは明確に「遺産分与のためだ」と言っていた。

これ以外にも紹介した内容はたくさんありますが、この辺りでやめておきます。
苫米地先生、陰謀論に関して興味がある方はぜひ読んでみてください。

苫米地先生の他の本は、
・苫米地先生は気功師だった! 「気功」洗脳術
・これまでの速読法は間違っている! ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方
・携帯電話は危険か? あなたは常識に洗脳されている
・裏の権力者に担がれたオバマは真のリーダーではない! 「すごいリーダーは「脳」がちがう」
・この世に「フリーランチはない!」 FREE経済学入門
・洗脳支配
・洗脳原論
・頭の回転が50倍速くなる脳の作り方
・ビジネス成功脳 スピード構築
・まずは親を超えなさい!
・苫米地英人 宇宙を語る
・夢をかなえる洗脳力
・IQ200になる習慣
・年収が10倍アップする超金持ち脳の作り方
・スピリチュアリズム
・自伝ドクター苫米地 「脳の履歴書」
・自伝 ドクター苫米地「脳の履歴書」 を読む その2
・脳と心の洗い方
・営業は「洗脳」―一瞬でお客様を支配する禁断の営業術
・苫米地先生の「洗脳護身術」はトンデモ本か? それとも山本氏がドンデモか?

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ウクライナ紛争はアメリカの陰謀だ! 「世界を操る支配者の正体」 馬渕睦夫著 を読む [歴史の真実・陰謀論]


世界を操る支配者の正体
「ウクライナ危機の主導者はアメリカである」
「アメリカを操っているのは国際金融勢力である」
「ロシア革命はロシアのユダヤ人を解放するための革命だった」
などと主張すると、絶対に「陰謀論者」と言われると思います。

また、陰謀論の本か?と思わないでください。今回紹介する本の著者は、国際政治の専門家と言っていい方です。
以前、「戦後史の正体」孫崎享氏の本(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2013-02-02)を紹介した時にも書きましたが、まっとうな方がこのような主張をされると困るんですよね~。
私たち陰謀論者の立場がなくなります。(笑)

著者の馬渕睦夫氏は、1946年、京都府に生まれ。京大学法学部3年の時に外務公務員採用上級試験に合格して、大学を中退してすぐに外務省入省。1971年、研修先のイギリス・ケンブリッジ大学経済学部卒業。国際連合局社会協力課長、文化交流部文化第一課長等を歴任後、東京外務長歴任し、イギリス、インド、ソ連(当時)、イスラエル、タイ各大使館、ニューヨーク総領事館、EC日本政府代表部に勤務。2000年駐キューバ大使、2005年駐ウクライナ兼モルドバ大使を経て、2008年 11 月、外務省退官。同月防衛大学校教授に就任し、2011年3月定年退職という方です。元ウクライナ大使ですから、ウクライナ問題は詳しいでしょうね。

まずは、ウクライナ紛争に関して紹介します。ここで日本の安倍首相が出てくるとは思いませんでした。
ウクライナ危機は単にウクライナ国内の政争ではありません。聖書のヨハネ黙示録の予言にある世界最終戦争、すなわちハルマゲドンになる可能性を秘めた、きわめて危険な事態なのです。(中略)しかし、まだハルマゲドンを避ける望みがあります。カギを握るのはロシアのウラジーミル・プーチン大統領(1952年~)と安倍晋三総理(1954年~)です。

上のような話は、マスメディアではまず語られない内容ですよね。その理由として、馬渕氏は私たちはメディアを通して洗脳されていると書きます。前回紹介したベリー西村氏の本にも同様なことが書かれていましたね。
私たちは無意識のうちにメディアの報道に洗脳されているということです。私たちはあたかも自分の意見を持っているかの如くに錯覚していますが、これらの意見は自分の頭で考えた結果ではなく、メディアが報じる内容を鵜吞みにしているケースがほとんどではないかと私は見ています。
今回のウクライナ問題に関する欧米や日本の報道は、メディアが独自に報道を行っているわけではなく、何ものかによって一定の方向付けがされているのです。それを行っているのは、欧米の主要メディアを所有、あるいは影響力を持っている人たちによってだということです。

さて、いよいよウクライナ問題の核心に入ります。
馬渕氏は、今回のウクライナ紛争を陰で糸を引いているのはアメリカであり、そのアメリカを操っているのが国際金融勢力だと主張します。世界のほとんどの国々は、国際金融勢力の支配下にありますが、現状彼らの支配下にない数少ない国の一つがロシアだというのです。
偽装作戦を見破る方法は、ウクライナ危機の本質はプーチン抹殺にあるという視点から、一つ一つの出来事を私たち自らの頭で検証することです。つまり、ロシア愛国主義者のプーチン大統領を失脚させて、ロシアをグローバル市場に組みこむことが、ウクライナ危機の隠された目的なのです
プーチン抹殺とは、グローバル市場勢力、つまりアメリカの衣を着た国際金融勢力が、ウクライナ危機を口実に再びロシアを勢力下に置こうと企んでいる作戦のことです。 21 世紀の「ロシア革命」を意図しているのです。もちろん、今回の革命は共産主義革命ではありません。グローバル市場化革命なのです。
最近、ロシアの野党指導者ボリス・ネムツォフ氏が暗殺されましたね。メディアの報道を見ると、プーチン政権の関与を匂わせるものが多く、これも何か仕掛けられた事件の臭いがプンプンしてきますね。KGB出身であるプーチンに対して悪いイメージを刷り込むために仕掛けられた事件のようにも見えます。

そして、プーチンは日本の安倍首相にかなり期待しているということです。そして、表向きは同盟国であるアメリカが、中国や韓国の反日を煽っているというのです。
プーチン大統領が信頼し、期待している世界の指導者としては、安倍総理がそのうちの一人であることは間違いないでしょう。このことは、プーチン自身やラブロフ外相の発言からもうかがえます。
世界の中で、安倍総理を評価していないのはアメリカ、中国、韓国のたった3ヵ国に過ぎません。北朝鮮は安倍総理に期待しています。
安倍総理の北方領土交渉の切り札は、プーチン大統領に次のことを約束することになります。すなわち、「日本は朝野を挙げてロシア型の近代工業国家建設に協力する。具体的には、日本企業は合弁や投資などによって日本的経営方式をロシアに合う形でロシア企業に移転する。また、日本政府は産業政策や各種行政指導のノウハウをロシア政府に提供する。以上の官民による経済技術協力を全面的に行う」。 これに対し、プーチン大統領は北方四島の返還を決断する可能性は十分あると確信します。
この本を読んで驚いたのが、ウクライナの小学校で日本文学を教えていることです。小学校5年生で松尾芭蕉、高校2年生で川端康成の「千羽鶴」を必修科目として教えているそうです。「これらの日本文学の学習を通じて日本人の国民性を学ぶことにより、ウクライナとは違った文化を持つ日本及び日本人に対する尊敬の念を養う」(学習指導要領)だそうです。ぜひとも日教組に教えてあげたい事実ですね。(^^)

ロシアと言えば、「ロシア革命」ですが、以下のような真相があるそうです。
ロシア皇帝の圧政に苦しむロシア人が蜂起して帝政を転覆した革命では決してありません。ロシアの少数民族ユダヤ人を解放するために、国外に亡命していたユダヤ人がロンドン・シティやニューヨークのユダヤ系国際金融勢力の支援を受けて起こした革命であったのです。その意味で、ロシア革命ではなく「ユダヤ革命」と言うのが正しいのです。
【蛇足ですが】日露戦争の時に日本陸軍の明石元二郎は、ロシアの後方撹乱のためにロシア革命派に資金援助をしていました。落合先生によると、その額は実に1,000万円(現在価値で約1,000億円)であったと言います。そのうちレーニンの買収に100万円を使ったとも言われています。明石元二郎の実質的な上司が上原勇作であり、その上原は「ユダヤ」に加わっていたと言われていますので、馬渕氏の話とも整合しますね。(甘粕正彦もユダヤ? 上原勇作の特務、吉薗周蔵の手記にみるユダヤ:http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2011-06-22

最近のロシア情勢に異和感を感じている人にはぜひ読んで欲しい本です。

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STAP細胞は、盗まれた! 「STAP細胞は存在していた!」 ベリー西村著 を読む [歴史の真実・陰謀論]


STAP細胞は存在していた!_ 発覚!強奪されていた世紀の大発見


ベリー西村氏のSTAP細胞に関する本です。
みなさん、もうSTAP細胞なんて興味がないかも知れませんね。

2014年12月26日、STAP細胞はES細胞と誤認、又は混入の可能性があると理研により発表された。
2015年1月27日、理研横浜研究所OB、石川智久氏が「小保方晴子氏がES細胞を窃盗した」と刑事告発をほのめかした。
この報道により、日本国民のSTAP細胞への関心は更に遠のき、小保方氏やSTAP細胞の話題も人々から消え去っている。
これは、マスコミによる洗脳工作の完全勝利である
刑事告発に関しては、西村氏は以下のように書いています。
小保方氏が研究していた当時、ES細胞の所有権は、当然だが理研にある。一方、石川智久氏は横浜研究所の所属員であり社内備品の所有権はない。一社員だった石川智久氏が「ES細胞を盗んだ」と告発できる資格も立場にもないことは明白である。
西村氏は、日本のマスメディアは、世界を影で操る組織「イルミナティ」の完全支配下にあると主張します。いろいろな人たちが「イルミナティ」という言葉を使いますが、人によって定義が違うようです。
西村氏の言うイルミナティとは、世界の「闇の支配者」と言われ、世界トップに君臨している人たちのことです。
しかし、他の人が主張するように有名なロスチャイルドやロックフェラー一族などではないそうです。彼らは、ヨーロッパではなく、オーストラリアおよびニュージーランドに本拠地があるそうです。
このイルミナティが、日本はもとより世界の情報をコントロールしています。
読売、朝日、毎日新聞などがイルミナティ組織の一員だと言っているのではない。日本に於ける情報の元締めは共同通信という組織体である。
この共同通信から各新聞に流す情報を、各新聞社はそれをそのまま垂れ流しているのが現状である。特に地方の新聞などでは共同通信のクレジットがなしでは重要記事は発信しない。
この共同通信の元締めがロイターとAP通信である。
2014年12月26日、各新聞社は「STAP細胞はES細胞の混入か?」という記事を一斉に発信し、各テレビ局も追随した。これにより日本国民全員にその情報が浸透した。

西村氏は、その影でイルミナティは、STAP細胞の特許出願をアメリカ、オーストラリアに移行したと書いています。これは、特許のPCT出願の移行だと思いますが、「STAP細胞はない」と主張している理研がSTAP細胞の特許を取り下げていなかったことには驚きました。「STAP細胞はない」のであれば、特許の審査が通らないでしょうし、そもそも特許出願の意味ありません。ですので、やはり「STAP細胞はある」ということなのでしょう。
そして、小保方さんは理研を辞めていますので、理研がSTAP細胞の特許を小保方さんから奪ったことになります。西村氏は、イルミナティが特許を横取りしたと書いていますが、米国、豪州に出して特許の所有権はどうなっているのでしょうか? 現状では、確認できないので何とも言えません。

西村氏は、イルミナティを「アメリカのドルを自由に発行する権利を握った人たち」と言っています。
もちろんドルなどの金融面だけでなく、医療、情報、食料、教育、法律、軍隊を影で支配している組織をイルミナティという。(中略)
彼らはドルの価値を維持するためにはなんでもやる。これは誇張でもなんでもない。(中略)
イラクが石油取引でドルを使用しない動きが出たので、イラクを破壊したのである。
現在、イランが石油取引にドルを使用しないから制裁しているのである。(中略)
最近では2014年10月、ロシアはウクライナへの対抗処置として、約130億ドルのアメリカ国債を売り払った。それに激怒したイルミナティは原油安に誘導し、ルーブルの価値を落としロシアの経済をそぎ落としたのである。
そして西村氏は、STAP細胞は、(ES細胞+何らかのストレス)によって生じる細胞だと言います。この意味する所は、私には理解できませんが、とりあえず紹介しておきます。
以前も西村氏の本で「STAP細胞は、小保方さんの意識子(意識エネルギー)によって作り出された細胞であるので、他の人には再現できない」ということを紹介しました。それでは、イルミナティが小保方さんから横取りしても活用できないではないか? との疑問も湧きますが、
ところが以外(注:原文の通り)なことに、そのような人材が数多く存在しているのだ。
アメリカという国家は実に不思議な国で、過去より軍事目的を主としたエスパー能力者を多く排出し、人材的にはロシアと並んで宝庫と言えるほどの国家なのだ。 ブリガム・アンド・ウィメンズ病院研究者達は、小保方晴子氏がSTAP細胞を発見し、その仕組みを完全に理解した上で、研究員を配置済みだったのである。
ブリガム・アンド・ウィメンズ病院とは、STAP細胞論文の共著者であるチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授が所属していた病院で、そこから2014年10月29日にSTAP細胞の特許出願がされているということです。

この本の内容はともかく、一連の小保方さん叩きは明らかに常軌を逸しています。武田邦彦教授も、理研の対応に異を唱えています。
STAP事件の真犯人―1 「発見」を「盗んだ」人(http://takedanet.com/archives/1018461270.html
STAP事件の真犯人―2 お金を狙った人(http://takedanet.com/archives/1018539647.html

興味ある方にはお勧めの一冊です。

ベリー西村氏の本です。
福島原発4号機は何故爆発したのか? 「原発マトリクス」 ベリー西村著 を読む
「マレーシア航空370便」 米中軍事ケシュ技術争奪戦の生贄 ベリー西村著を読む (1)
STAP細胞は再現できない大発見だ! 「マレーシア航空370便」 ベリー西村著を読む (2)

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STAP細胞は再現できない大発見だ! 「マレーシア航空370便」 ベリー西村著を読む (2) [歴史の真実・陰謀論]


マレーシア航空370便〜隠蔽された真実とケッシュ財団の影マレーシア航空370便_隠蔽された真実とケッシュ財団の影
← 右側がKindle版です。

前回は、小保方さんのSTAP細胞を書く余裕が無かったので追加します。

まず、西村氏のいう神である「Ω様」の説く素粒子理論は、以下の通りです。大きい順に書いてみます。

(大きい)
細胞
分子
原子
原子核
陽子
中性子
電子
クォーク
ヒッグス粒子:2013年4月、CERNでの実験で観測された。現在の観測限界。
光子
時間子
意識子:意識エネルギー
重力子:素粒子としては最小のもので、「真の素粒子」。
根源意識:純粋なエネルギーで素粒子の形態はない。
(小さい)

大きいものは小さいものに影響を与えられない。小さいもののみがより大きいものに影響力を保有するのが宇宙の大法則である

現在の私たちの科学での観測限界は、「ヒッグス粒子」までです。この実験装置(CERN)は、山手線レベルの全周27Kmの円形のトンネルの中で陽子ビームを加速、絞り込んで正確に衝突させることで観測しました。この建設費用は、欧州、米国、日本、ロシアなどが出資したそうです。さらに小さな素粒子を発見するためには、さらに巨費を投じて巨大な実験施設の建設が必要となりますので、限界があるようです。

さて、今回のメインテーマであるSTAP細胞ですが、「Ω様」は、小保方氏の発見したSTAP細胞は再現できないと言います。その理由は、「小保方氏の純粋で強烈な意識子により生み出され、発見されたのがSTAP細胞なのじゃ」ということだそうです。
このSTAP細胞は地球全人類の誰一人として理解が出来ないのじゃ。
ええっ、地球の全人類の英知を持ってしても理解できないのですか、それってめちゃくちゃな発見ということですか。
そうではない、アインシュタインと同じなのだ。彼は現代物理学をまったく理解出来なかった。従来の医学、科学論では素粒子論は把握できないのじゃ。そこで説明する量子学者にこう言った。「・・・、では何かね、僕が月を見ているときだけ月はそこに存在し、見ていないときにはそこに月は存在しないと君は言っているのかね」 この返事だが「確率の問題です」と量子学者は答えたのだよ。
Ω様の言われることがよく理解できません。詳しく教えてください。
京都大学の山中伸弥教授が皮膚などの細胞に遺伝子を注入して作製したIPS細胞やES細胞というのは原子~分子の働きによるものじゃ。従来の医学、科学、つまり古典物理学で理解も検証、再現、追認、追研可能な研究なのじゃ。ところが小保方晴子氏の発見したSTAP細胞というのは中性子、電子の作用によるもので、この領域は量子力学、つまり量子医学の範疇での発見なのじゃ。
だが「意識子」というものがお前達の科学界では認められることはない。科学とは再現でき、誰もが再現、追認観測が可能である事が大前提なのじゃ。ところが「観測者意識」に左右されてしまう不確実な再現性をもつものは科学ではなく、お前達は「精神世界」に分類しておる。STAP細胞発見は正にこの領域での医学的発見なのじゃ。お前達日本人による偉大な発見を、同じお前達日本人の手で潰し、海外の成果に追いやるのは嘆かわしいことだよ。お前達が2020年に「量子医学」と呼称する大発見なのだから。

小保方さんは、記者会見の時に「ある種のレシビがある」発言していましたが、この説によると、実際には同じレシピで実験をしても小保方さんにしか再現できないことになりますね。
ここでは、ポイントだけを書いていますが、興味ある方はぜひ一読することをお勧めします。

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「マレーシア航空370便」 米中軍事ケシュ技術争奪戦の生贄 ベリー西村著を読む (1) [歴史の真実・陰謀論]


マレーシア航空370便〜隠蔽された真実とケッシュ財団の影マレーシア航空370便_隠蔽された真実とケッシュ財団の影
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以前、「福島原発4号機は何故爆発したのか? 「原発マトリクス」 」(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2014-03-11)で紹介したベリー西村氏の本で、マレーシア航空370便の消息不明事件、小保方さんのSTAP細胞に関する内容が書かれています。

西村氏は、20年前から氏が「Ω様」と呼んでいる神様からメッセージを受け取り、いろいろな教えて受けているそうです。ただし、最近このブログで紹介している宗教とは違い、
特に神の声が聞こえるわけでもなく、ただ私の心に閃くだけのことである。
と書かれています。その真偽はともかく、私はその結論に注目しています。

Ω様との会話の例です。
ちょっと待ってください。対極エネルギーが重力なら、根源意識の愛というエネルギーって「反重力」ってことになりますよね。
だからお前達の宇宙は無重力なのだよ。つまり無重力とは創造場ということじゃ。
ではビッグバンは無かったのですか?
そうじゃ。
ではダークマターやダークエネルギーっていうのはどうなのですか。
根源意識と重力が混合した「場」がダークマターと言う、また根源意識場をダークエネルギーと表現しているのじゃろう。

マレーシア航空370便の件ですが、「ケシュ財団」という組織がキーワードになるそうです。この財団は、イラン生れのケシュ博士が研究した国際特許申請済みの画期的テクノロジーを人類に無償で開放する「世界平和の達成」を目的として設立されたイタリアを本部とする非営利団体とのことです。
ケシュ財団が持つ技術は、エネルギー、宇宙開発、医療技術など多岐にわたるようで、例えば、福島原発事故の放射能物質の除染技術も含まれています。(このブログの最後に紹介します)
もしこれが本当であれば、「宇宙戦艦ヤマト」のようにイスカンダルに放射能除去装置を取りに行かなくても良くなりますね。(笑)

ケシュ財団の技術は、2008年にイランに技術供与されており、2011年にイラン上空を偵察していた米軍の無人偵察機RQ170を無傷のまま捕獲することに成功したそうです。捕獲された偵察機は、ステルス爆撃機B2とそっくりで、翼だけの機体形状を持つ最新無人偵察機だそうです。
イランは遠隔操作でRQ170内にあるLSIを機能停止させる技術と、自動帰還システム、自爆システムを無効にしたのじゃ。そして強い誘導電波でRQ170に指定された帰還座標を乗っ取ったのじゃ。

さて、いよいよマレーシア航空のボーイング777型機に関してですが、この本では小松製作所のブルドーザー管理システムを例に出して説明しています。小松製作所では、世界に販売した建設機械やブルドーザーのすべての稼働状況が小松本社でリアルタイムで管理できているそうです。
いいかな、全世界に販売したブルドーザーなどの建設機械でさえ、遠く離れた小松本社内で稼働位置、稼働状況、エンジン診断、監視を行っているのじゃぞ。もちろんボーイング777のエンジン状況も同じである。飛行位置もエンジンが稼働か不稼働かさえ、すべてリアルタイムで制作社であるイギリスのロールスロイス社で監視しているのじゃ。(中略)このシステムは9.11事件以来、ボーイング社 の機体にはすべて装備されておる。
つまりボーイング社ではマレーシア航空370便と操縦士の意志とは関係なく、すべての操縦操作を地上からコントロールできる。またイギリスのロールスロイス社ではマレーシア370便の飛行位置もエンジン稼働状況も、管制当局などとは関係なくすべてリアルタイムで把握していたってことですね。
詳しくは書きませんが、この事件はケシュ財団の技術を巡り、米国CIA、英国諜報機関、マレーシア政府、中国などの思惑が絡んで、起きた事件ということです。興味ある方は、この本をぜひ読んでください。

ケシュ財団の技術を使えば、福島の放射能も安価に除去できるという夢のような技術ですが、日本政府は動こうとしていません。以下に書かれている理由には、目からウロコでした。
たとえばじゃ、お前が部屋のホコリを除くために掃除をするとしようか。100平方メートルの部屋に100個のホコリが有った場合、お前はどのようにそのホコリを取り除くかな。
そりゃ掃除機を使ってあっという間に綺麗にできますよ。
あっという間に綺麗になったのはお前の部屋じゃが、その100個のホコリはどこに消えたのかな。
それは掃除機の中です。
そうじゃな、100個のホコリはお前の掃除機のポケットに集まっておる。それは高濃度放射線汚染物質と呼ばれているものじゃな。日本政府や東電はその方向ではなく100個のホコリを1000平方メートルの部屋に拡散させて目立たなくする方法、つまり低濃度放射線物質にして取り扱いや保管を簡単にしようとする方向で動いているのじゃ。

ここで紹介したケシュ財団の動画を紹介します。


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白州次郎はユダヤ人か?『白州次郎の嘘』 日本の属国化を背負った「売国奴ジョン」 鬼塚英昭著を読む [歴史の真実・陰謀論]


白洲次郎の嘘  日本の属国化を背負った「売国者ジョン」
白州次郎と聞くと、当時としては日本人離れした185cmの長身(175cmという説もあり)と甘いマスク、高級車を乗り回し、伯爵家出身の正子さんと結婚など煌びやかなイメージが浮かび上がります。

伊勢谷友介氏がNHKのドラマで主演を演じたことで、さらにそのイメージが固定された印象があります。そして、その甘いマスクでありながら、終戦後はケンブリッジ大学仕込みのキングスイングリッシュで日本の敗戦処理に奔走し、マッカーサーと頂点とするGHQに唯一反抗した男として知られています。
このブログでもその英語力とそのカッコよさを紹介しました。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2012-02-01

ところが、その白州次郎はとんでもない売国奴であったと主張をしているのがこの本です。
著者の鬼塚英昭氏は天皇や日本の黒幕などに関する著作が多いようです。
1997年11月、青柳恵介の『風の男 白州次郎』という本が世に出た。
それから、白州次郎を賛美する本が続々と出版された。
私は「なぜこんな現象が起きたのであろうか?」と訝しんでいた。
鬼塚氏の疑問は「白州次郎とはいったい何者なのか」という素朴なものです。鬼塚氏は、白州次郎のことを調べれば調べるほど、疑問が湧いてきたようです。

まずは、ケンブリッジ大学で学んだということに関しての疑問です。
中学五年間を通じて成績は中以下、の少年が、突然のようにイギリスに行き、その二年後に、ケンブリッジ大学に入学できるものであろうか。
実際にはケンブリッジ大学を卒業したというのは間違いで、聴講生だったようです。
白州次郎はイギリスにいた1919年(17歳)から帰国するまでの約10年間、一人の日本人とも会っていないのである。私の調べたかぎりでは、五つ違いの兄・尚蔵とも会った形跡はまったくない。だからこの間の約10年間、日本語をほとんど喋りもせず、本も読まなかったと思われる。

そして、白州次郎は、イギリスから帰って来て、英字新聞社に勤めた後、「セール・フレーザー商会」という商社の取締役となり、月給500円を得ていました。この当時の大卒者の初任給は70円程度だった時代です。
この男のダインディズムに世の女性たちが憧れるのである。しかし、読者よ、少しだけ冷静になって考えてみられよ。十年近いブランクをもって、日本人らしくない、全くの英国人の魂を持った男が帰ってきて、二年足らずで大金を湯水のごとく使うことが、”なぜ”できたのかと。
その頃すでに父・文平の事業は破産している。いくら調べても、セール・フレーザー商会で何をやり、どんな業績を上げたのか、何もわからない。

白州次郎と言えば、彼の著書である 『プリンシプルのない日本』 からも分かるように「プリンシプル」を非常に重要視していました。そして、日本人離れした長身と風貌、そして「プリンシプル」を重視する考え方。そして、白州次郎は、英文のメールで日本人のことを「彼ら(they)」書いていたことから、鬼塚氏は、「白州次郎は日本人ではないのでは?」と考えます。

結論を言うと、鬼塚氏は「白州次郎はユダヤ人である」と考えています。
白州次郎の祖父の退蔵が神戸女学院の創設に関与したことから、父である文平の家に神戸女学院の外人教師が寄宿していたそうで、そのうちの誰かが白州の母親であろうと推測しています。そして白州の祖父をジャーディン・マセソンの経営者であるウィリアム・ケズウィックと考えています。つまり、白州次郎の「プリンシプル」は、日本人にも英国人にもないもので、ユダヤ人のものである、というのです。
この本の中で紹介されている北康利の『レジェンド 伝説の男 白州次郎』(2009年)の中の記載が興味深い。
毎日新聞元記者の田中洋之助は、ロンドンに赴任する直前の送別会の席で、英国大使館の広報官から、
「ミスター・シラスは、ケンブリッジ在学中、ずっとイラン人で通していたと聞いています」
と聞いたそうだ。

鬼塚氏は、白州次郎は、ユダヤ金融資本が日本を操るためのエージェント(この本では「コンプラドール」と表現している)として動いたと考えています。そして、いわゆる「ヨハンセン・グループ」と言われる、吉田茂、樺山愛輔、牧野伸顕、貞明皇后らとともに、ジャーディン・マセソン社に協力して、日本を敗戦に道引くように暗躍していたというのです。

つまり、これまで書いたことから分かるように、NHKドラマにあったような 「マッカーサーと対等に渡りあった」とか「ホイットニーをやり込めた」などという話は、白州次郎が自分で広めたホラ話であるということです。
ちょっと淋しい話ではありますが、まあ、そんなものかも知れません。なかなか説得力のある本です。

白州次郎に興味のある方は是非読んでみて下さい。

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風の男 白洲次郎 (新潮文庫)プリンシプルのない日本 (新潮文庫)白洲次郎 占領を背負った男白洲次郎 (コロナ・ブックス)日本のいちばん醜い日日本の本当の黒幕 上巻 龍馬暗殺と明治維新の闇原爆の秘密 (国内編)昭和天皇は知っていた八百長クライシス あらかじめ決められた恐慌天皇のロザリオ 下巻 皇室に封印された聖書

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