なぜ「エライ人」は馬鹿になるのか? 伊東明著 を読む [ビジネス]
なぜ「エライ人」は馬鹿になるのか? とても気になるタイトルですよね?
自分の会社のエライ人を見ても、確かに...と思う方が沢山いるのではないでしょうか? 私の会社の社長も、ある部分では当てはまるかも、と思うことが多々あります。偏見かも知れませんが、新聞などのメディアに登場する大会社のトップはいまだにワンマンタイプが多いような気がします。
どうしてなのでしょうか?という問いに答えるのがこの本です。
●エライ人ほど人の話を聞かない
・話が長いと思われている
⇒ 自慢話をしてホメてもらいたい(本当は自信がない)
・攻撃的な聞き方をする ⇒ 否定的な反論をする
・傲慢な聞き方をする ⇒ 腕組、足を組む、笑顔を見せない、表情がない
・人の話を聞かない ⇒ 好印象をもたれない信頼されない
⇒ 新しい情報が入ってこない
確かにエライ人は話が長い人が多いですね。自慢話をしてホメてもらいたい、人の話を聞かない、これがバカになる第一歩なのでしょうね。
●エライ人ほど
・他人を見下す
・人をほめない
・人の欠点ばかりが目につく
⇒ 率直なフィードバックがなくなる
何でも正しいフィードバックが必要です。自分の行動に関しても客観的な目でみた評価がとても重要で、自分の行動がすべて正しいと思って行動することは、鏡を見ないでお化粧をするようなものだと私は思っています。
自分の周りに間違いを指摘してくれる人を置かなくなった時点で、エライ人の馬鹿への道が出来上がっていくのでしょうね。
そんな馬鹿にならないためには、
●常に自分を向上させる努力が必要
・地位が上がったからこそますます努力する
・地位にふさわしい人間になれるように努力する
これは重要ですよね。地位にふさわしい人間になれるように自らを向上させる。でも、エライ人にこう言っても、「当たり前だ。自分もそうしている!」と断言するのでしょうね。(笑)
●権力に甘えたらダメ
・家族のフィードバックが重要
会社でどんなに偉そうにいばっていても、家に帰ると奥さんに朝ゴミ出しをさせられたり、娘に反論されたり、馬鹿にされたりすることで「会社の権力の届かない世界」を実感して一人の社会人としての自覚を持つことが大切なのだと思います。
私の会社の社長も会社で会えば(ほとんど会いませんが)緊張し、指示にも従いますが、いつも心の中では「街で会えばタダのオッサンじゃないか!」と思っています。(笑)
そうです。 エラそうな社長も自分が会社を辞めた時点で「タダのオッサン」なのですよ。
自分もそうならないように、常に率直なフィードバックを受けて、自分を向上させるようにしたいと思います。
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