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子供たちを被爆させるな! 原正夫 郡山市長の英断に拍手! [震災・原発]

福島原発の事故の影響で、福島市、郡山市内の放射能汚染が続いている状況です。
武田先生が以前から指摘しているように、国際基準でも放射線の安全規格は年間1ミリシーベルトです。ところが、現在の郡山市の小中学校の校庭の数値は毎時3.3マイクロシーベルトです。これは、年に直すと、年間29ミリシーベルトもの数値になります。一般人の安全基準が年間1ミリシーベルトですから、放射線の感度が高い子供はその1/2~1/3以下にすべきと言われているにも関わらずこの数値です。

現在は、原発事故が落ち着いてきていますので、空気中の放射線物質よりも地表に落ちているチリやホコリに多くの放射線物質があると言われていますので、それを呼吸などで体の中に取り込む量を減らすことが重要です。そのため、大人たちよりもより地表に近く、校庭でホコリを巻き上げながら走ったり、転がったりする子供たちが安全に遊べるようにするには、何らかの対策で校庭の放射線量を減らす必要があります。
それに対して郡山市長は放射線物質が溜まった校庭の表土を削る作業を開始する判断をしました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射性物質を取り除くことを目的に、福島県郡山市は27日、市立の小中学校と保育所計28施設の校庭の表土を削る作業を始めた。市は「保護者らの要望」を理由として独自に実施を決めた。(中略)
作業を始めた後に市の職員が薫小学校の校庭で放射線量を計測したところ、地表付近で除去前に毎時3.3マイクロシーベルトだった値が、除去後は毎時0.5マイクロシーベルトにまで下がったという
2011年4月27日 asahi.com
子供たちの健康を考えると、この郡山市長の英断には拍手を送りたいと思います。
ただし、この削った表土の処理に関しては処分先から猛反対を受けたため、校庭にブルーシートをかけて覆っているそうです。放射性物質は、風などで舞い上がって呼吸で体内に入り込んで内部被爆の原因となるため、飛散防止するだけでも効果はあると思います。

ところが、この郡山市長の英断に反対する人たちもいるようです。
・国や東京電力がやるべき問題で市がやることではない。
・市の勇み足だ。国がノーと言っているのに、なぜ、市だけが急ぐのか。


一般論ではそうでしょう。しかし、よく考えて下さい、今の原発問題は、国や東電にまかせていた結果です。そして、原発事故の賠償責任を東電と国で押し付け合っている状況です。反対する人たちはそんな国や東電が私たちの健康をきちんと守ってくれると、まだ信じているのでしょうか?
これまで、国はこのような保障問題で私たちをきちんと守ってくれたでしょうか?
40歳以上の私たちは、少々の放射線でも大丈夫でしょうし、仮に20年後にガンになったとしても今回の原発事故の影響なのかどうかを証明することは難しいでしょう。しかし、現在幼稚園児や小学校の子供たちの多くが20代でガンになる可能性が増えているのです。20年後に、その時の首相を問い詰めても、「当時の民主党政権の問題だ」、「想定外だった」と言われて終わりではないでしょうか?

武田先生のおっしゃるように、未来のある子供たちの将来を私たちは守る必要があります。少しでもリスクを減らす努力をすべきだと思います。

郡山市の原正夫市長、頑張って下さい!
子供たちを放射線から守って下さい!


武田先生の関連ブログです。
http://takedanet.com/2011/04/post_b591.html

原発に関しては、これをぜひ読んでください。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

【地震・原発関連】
・原発は地震で壊れるようにできている 武田邦彦著 雑誌Will 2011年5月号 を読む
・東日本大震災の地震はオカシイ? 地震波形を見る!
・3.11同時多発人工地震テロ リチャード・コシミズ著 を読む
・原発や地震に関して気になること その2
・東京湾でも津波が発生か? 東京湾地震に関して
・原発や地震に関して気になること
・何かオカシイぞ! 東日本大震災前の建設関連株の動き
・子供たちを被爆させるな! 原正夫 郡山市長の英断に拍手! 
・放射能で首都圏消滅 古長谷 稔著 を読む
・東日本大震災は人工地震か?
・原発事故に関して ・・・ 武田邦彦先生のブログを参考にする

(追記1:2011.04.30)武田先生以外にも政府の基準値に異議を唱えている先生がいます。
「校放射線量」で抗議の参与辞任 東大教授「容認したら学者生命終わり」
2011年4月30日(土)10時57分配信 J-CASTニュース

原子力の専門家で放射線防護を中心に助言してきた東京大学大学院教授の内閣官房参与が、政府の対応を批判して辞任した。小学校などの校庭利用を制限する放射線量基準について、「とんでもなく高い数値」と批判している。一方、政府側は、基準値について専門家の意見をきいた上での「最終判断だ」と問題はないとの認識を示している。

2011年4月30日付の辞任届を首相官邸に出したのは、小佐古敏荘・東大大学院教授だ。4月29日、記者会見して明らかにした。小佐古教授は、福島第1原発事故をめぐる政府の対応について、法律や定められた指針にのっとっておらず、「その場限りで場当たり的」と批判した。

細野補佐官「政府の最終判断」
また、小佐古教授は、小学校などの校庭利用に関して、「年間被ばく量20ミリシーベルト」とした文部科学省の制限基準について、「とんでもなく高い数値」と訴えた。通常の放射線防護基準に近い「年間1ミリシーベルト」を採用すべきだとも主張した。現行基準について「容認したら私の学者生命は終わり」とも述べた。

小佐古教授は、原発事故後ほどなく内閣官房参与に任命され、放射線防護の分野を中心に助言してきた。
一方、細野豪志・首相補佐官は4月29日夜、TBS番組に出演し、小佐古教授が批判した校庭利用制限基準について、専門家らの意見を聞いた上での決定だとして「政府の最終判断だ」と変更する考えはないことを明らかにした。

また、菅直人首相は4月30日、衆院予算委員会で、小佐古教授による「場当たり的」との批判について、小佐古教授らの助言も含めて検討しているとして、「決して場当たり的な対応はしていない」と反論した。

インターネットの個人ブログや、関連ニュースへのコメント欄をみると、小佐古教授による「政府は場当たり的」批判について、賛同する声が多く寄せられている。特に子どもが関係する制限基準については、「専門家の意見がわかれた場合、厳しい基準の方を採用すべきではないか」といった声も少なからずあった。

これに関して、佐藤優氏がコメントを出しています。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0430&f=column_0430_002.shtml

(追記2:2011.05.01)下記に追加した小佐古教授の辞任に対する政府のコメントです。
高木文部科学相は小学校などの校庭利用の安全基準に関し、「この方針で心配ない」と明言。枝野官房長官も記者会見で「20ミリ・シーベルトまでの被曝(ひばく)を許容したものではない。明らかに誤解している」と反論した。
枝野氏のコメントは意味不明です。毎時20ミリシーベルトを許容していないのに、なぜ現状で問題ないのでしょうか? 厚生労働省からは、下記の通達が出ています。
厚生労働省は28日、東京電力福島第一原子力発電所の緊急作業で累積被曝(ひばく)線量が100ミリ・シーベルトを超えた作業員は、同原発での作業期間を含む5年間、他の原発などでの放射線業務に従事させないよう、全国の労働局に通達した。
上に書いたように現状の郡山市の小学校の放射線量は、1年間で29ミリシーベルトになります。子供は、大人の1/2以下にすべきとの議論はありますが、そのまま考えても、3年間学校に通うと原発作業員の上限に達する数値です。現在の放射線の原因はセシウムでしょうから、何もしなければ30年以上放出し続けます。どういう理論で大丈夫だと言っているのでしょうか? どうやって放射線量を減らすのでしょうか?

(追記3:2011.05.02)
学校放射線基準は「安全でない」 ノーベル賞受賞の米医師団 
福島第1原発事故で政府が、福島県内の小中学校などの屋外活動制限の可否に関する放射線量の基準を、年間20ミリシーベルトを目安として設定したことに対し、米国の民間組織「社会的責任のための医師の会(PSR、本部ワシントン)」が2日までに「子供の発がんリスクを高めるもので、このレベルの被ばくを安全とみなすことはできない」との声明を発表した。

 PSRは1985年にノーベル平和賞を受賞した「核戦争防止国際医師の会」の米国内組織。

 声明は、米科学アカデミーの研究報告書を基に「放射線に安全なレベルはなく、子供や胎児はさらに影響を受けやすい」と指摘。「年間20ミリシーベルトは、子供の発がんリスクを200人に1人増加させ、このレベルでの被ばくが2年間続く場合、子供へのリスクは100人に1人となる」として「子供への放射線許容量を年間20ミリシーベルトに引き上げたのは不当なことだ」と批判した。



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コメント 8

Simple

TBM さん

Nice! ありがとうございます。
ようやくJリーグが始まりましたね。レッズは、仙台に負けてしまいました。
仙台のパワーが凄かったです。

by Simple (2011-05-01 09:54) 

Simple

mo_co さん

Nice! ありがとうございます。
コナン、面白そうですね。うちの息子も好きですよ。

by Simple (2011-05-01 10:03) 

Simple

RONRON さん

Nice! ありがとうございます。
今回紹介されている本も面白そうですね。

by Simple (2011-05-01 19:55) 

hitoshi

ありがとうございます。

震災に遭われた方,支援されている方にも満開の桜に笑顔が戻ればいいなと思いながら桜を見てきました。

子供達のため,原発から目をそらしてはいけません。


by hitoshi (2011-05-04 05:42) 

Simple

hitoshi さん

Nice! & コメントありがとうございます。
私も毎年弘前の桜を見に行っていますが、今年は妻が仕事で断念しました。きれいな桜の写真、ありがとうございます。
by Simple (2011-05-04 09:49) 

Simple

thisisajin さん

Nice! ありがとうございます。
素晴らしいアートですね!
今後ともよろしくお願いします。

by Simple (2011-05-05 19:23) 

sono

原発事故、当時
原発事故後、
即時に原君は動いた、
直ぐに家族と共に、逃げ出した、
それを市の職員が二人、逃げ出した市長を追い、
必死に止め、腕を掴んで二人がかりで連れ戻した事実。
家族は郡山から避難させてる。
今でも帰って来ない。

原発事故当日の放射線の測定表が紛失してる事実。

玄葉外相は相馬市が選挙区、
家族は即日、相馬市から消えてる事実。



by sono (2011-11-08 15:26) 

Simple

sono さん

コメントありがとうございます。
原氏の情報ありがとうございます。そのような事があったとは知りませんでした。
しかし、見方を変えれば、それほど放射線に危機感を持っているからこそ、率先して除染に動いたのでしょうね。私は、政治家たちはみんな福島県に家族ごと移住すべきだと思っています。
そうすれば、いやでも自分たちが安全に暮らせるように除染が進むと思います。
by Simple (2011-11-11 23:10) 

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