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道場六三郎が負けた! アルトア・ルターとの名勝負 料理の鉄人を振り返る

もう20年も前になりますが、私はTV番組の「料理の鉄人」が大好きでした。

初代の鉄人は、道場六三郎(和)、石鍋裕(フレンチ)、陳健一(中華)でした。バブルの余韻が残るその当時、石鍋氏の名前は「クイーンアリス」のオーナーとして名前を聞いたことはありましたが、残りの二人は知りませんでした。特に、その当時は中華と言えば「浅草橋ヤング洋品店(浅ヤン)」に出ていた周富徳氏が有名だったので、何故中華の鉄人は周さんじゃないのか? と思っていました。(その当時の陳さんはとにかくよく負けていました(^^))

その鉄人の中で、私は和の鉄人である道場六三郎氏の大ファンでした。最初見た時は、それほどすごい人とは思いませんでしたが、回を重ねる毎にそのすごさに圧倒されました。和食でありながら、キャビアやフォアグラ、トリュフなどを自由に使いこなし、いつも、その引き出しの数の多さに驚かされました。(今では、多くの料理人が食材として使っていますが、その当時は衝撃的でした)

この「料理の鉄人」は、アメリカでも放映されていたそうで、米国の弁護士と話をした時に、
「Iron Chefって知ってる?」
「もちろん、知ってるよ! 私は最初のバージョンが好きだな。」(いくつかバージョンがあったそうです)
「道場六三郎は知ってる?」
「もちろん! 大ファンだよ。」
という事でした。この弁護士も、当時の「料理の鉄人」が大好きだったそうです。

この番組で、一躍人気者になった道場さんですが、「道場六三郎」っていう名前は最初は芸名かと思っていました。なんだかカッコ良過ぎる名前ですよね。なんでも六人兄弟の3番目ということで付けられたそうですが...。
当時、道場さんはほとんど負け知らずでしたが、仕事も忙しくなってきたので、そろそろ鉄人を引退しようと考えていたそうです。そんな時に対戦した挑戦者が、ドイツ生れのフレンチシェフであるアルトア・ルター氏です。

この対決が、道場さんの気持ちを変えました。動画が消される前に見て下さい。


何と、勝ったのは挑戦者のアルトア・ルター氏でした。ルター氏は、東京郊外の東久留米の駅前に小さな店を開いていました。その当時、車で10分ほどで行ける埼玉県の朝霞に住んでいた私は、早速お店を見にいきました。確かに駅前にお店はありましたが、本当に小さなお店で、とても和の鉄人を破った料理人のお店とは思えませんでしたが、店の外に「道場六三郎に勝利!」と手書きで書いてあった事を覚えています。

この敗北で目覚めた道場さんは、その後も鉄人として勝ち続け「最強の鉄人」と言われることになりました。もし、この時にルター氏に負けていなければ、道場さんはその後すぐに引退していたかも知れませんね。そういう意味で道場さんにとっても思い出深い対決だったでしょうし、何回見ても楽しめる奥深い戦いです。

それから何年かして、ルター氏のお店「シェ・シルビア」で食事をしましたが、ずいぶん前なので、美味しかった事以外は何を食べたか覚えていません。(笑) 奥さんの清子さんと話をして、料理の鉄人に出た後、お客さんがとても増えたそうですが、職人気質のルター氏は、人に任せられずに全部自分でやるため忙しくて大変だったという話を聞きました。

その「シェ・シルビア」も2005年に閉店したそうです。とっても残念です。
また、行きたかったなあ~!

残念と言えば、フジTVで復活してコケた「アイアン・シェフ」、とっても残念でした。(苦笑)

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