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もっと隣国の本質を認識すべき! 「中国の日本乗っ取り工作の実態」 それは田中角栄に始まり小沢一郎で完成する 福田博幸 [社会]

最近、尖閣諸島の問題で大いに揺れている対中国外交ですが、2010年の5月に発売されたこの本がその事件の本質を暴いています。

中国の日本乗っ取り工作の実態―それは田中角栄に始まり小沢一郎で完成する








著者は福田博幸氏で、昭和23年生まれ、KKラジオ関東の報道部記者、東京MXテレビ開局にも関わったとのことで、公安情報に強いそうです。
この本のテーマは、「中国は日本を乗っ取ろうとしている」ということです。この本の前書きからの引用です。
中国の対日本諜報工作は、長期的であり、かつ巧妙を極めている。
アメリカが戦後策定した「日本弱体化占領政策」の基盤を上手に活用しながら、巧みに「日本」の分断及び離反を図るという構図で、対日工作の基本が練り上げられている。
昭和47年(1972年)、中国が当時の対日工作員に指示した”秘密指令書”には「日本が現在保有している国力のすべてを我が党(中国共産党)の支配下に置く」と、対日工作の目的が明記されている。

そして、「田中内閣成立までの日本解放第一期工作の成功は事実」で、中日間国交締結の道へと日本政府を追い込んだのは、「日本のマスコミではない。日本のマスコミを支配下に置いた我が党(中国共産党)の鉄の意志とたゆまざる不断の工作とが、これを生んだのである」と断言している。
爾来30年、日本の対中国外交は、一貫して中国政府に恫喝され、その言いなりになって譲歩し続けてきた。
まさに中国共産党の諜報工作によって、マスコミや政治家が中国の意のままに動き、国の安全と国民の血税が中国に売り渡されてきた、と言っても過言ではない実情だった
中国による日本の乗っ取り工作は、田中角栄訪中の第一期工作に始まり、小沢一郎支配下の民主党傀儡政権によって第二期工作を完成させようとしている。

それにしても日本人は、あまりにも現実の中国について、”無知”であり、中国を支配している中国共産党の諜報工作に対して”無防備”すぎる。

私たちは、現在の中国の経済的な発展に目を奪われて、中国が中国共産党による一党独裁政権であることを忘れがちでしたが、今回の尖閣諸島問題がそれを思い出させてくれました。そして、その一党独裁政権は、日本人には考えられないような長期的視点で一貫して日本の取り込み工作を続けてきたというのです。
そして、現在の「民主党政権は中国共産党が作った」と主張します。
民主党の議員達の経歴を検証すると、自民党の旧田中派の国会議員と過激派を含む旧社会党系国会議員による複合政党だといいます。そして、民主党の議員に共通する背景は、「親中国派議員」であり、「中国共産党」のシンパないし支持者であるといいます。

そして、中国共産党が対日工作員に指示した「日本解放の秘密指令」によると、日本の解放は3段階で達成するとなっています。
第一期工作の目標「我が国との国交正常化」
昭和47年、田中内閣の成立、国交の樹立で達成。
第二期工作の目標「民主連合政府の形成」
民主党政権の誕生で達成。
第三期工作の目標「日本人民民主共和国の樹立 ― 天皇を戦犯の首魁として処刑」

私は、田中角栄は歴代首相の中では好きな方だったのですが、この本を読むと、中国の工作員にまんまと乗せられて、周恩来に恫喝されて日中交渉では中国の言いなりになってしまったということです。
工作員は、田中の”迷惑かけました”という発言癖に目をつけた。(日中の歴史問題に関して:引用者注)中国語に翻訳した時に中国側から批判・反発がでることを十分計算し、熟知していた。そして、訪中した時の第一声で「迷惑かけました」と発言させる為に工作員は田中に近づき、信頼関係を結んだうえで、専属の通訳として登場したのだ。そして、周恩来首相主催の晩餐会の席上、田中の日本語を訳したという形で「添了麻煩」と叫んだ。
直系工作員にマッチポンプのマッチで火をつける役をやらせた周恩来首相は、その火を消すポンプの役で登場し、田中角栄をまんまと中国のペースに取り込んでしまったのだった。

中国語で「添了麻煩」は、婦人のスカートに水がかかったようなことに対するお詫びの言い方とのことで、日中の過去を詫びるにはあまりにも軽い、と中国側の大反発を買ったのです。
周恩来は、若い頃日本の京都大学に留学して日本を監視していたこともある生粋の工作員ですから、人の良い田中角栄を操ることなど、赤子の手を捻るくらい簡単だったことでしょう。
いずれにしても、アジア各地を回り、米国離れを志向していたように見えていた田中角栄ですが、中国に取り込まれていたとはショックでした。

そして、その田中角栄の後継者が小沢一郎です。小沢は、2009年12月10日に143名の国会議員を含む、総勢640名の大軍団を引き連れて訪中したそうです。まさに「朝貢」ですね。そして、無理なごり押しをして中国の次期リーダーである「習近平国家副主席」と天皇陛下と会見させました。この件は、みなさんもご存じだと思います。全くとんでもない事です。どこの国の国会議員なのでしょうか?

首相と言えば、中国の「女性スパイ」のハニートラップにかかった橋本龍太郎も可哀そうというか、無防備というか...。公安や内閣調査室は何をしていたのでしょうか?
「日中友好病院」の実現など厚生族のドンだった橋本氏は、対中国ODAの医療衛生分野で深く関わり、度々中国を訪問している。当然のこととして、中国側の窓口である衛生部に所属する通訳がつき、全行動のアシスタント役を担当することとなる。
88年当時、中国側は将来性のある橋本龍太郎氏を確実に取り込むため、常套手段として美人諜報工作員を衛生部に配属させ、橋本氏の通訳担当を命じた。
この女性通訳が橋本氏を籠絡し、肉体関係を結ぶのにあまり時間はかからなかった。そして、その一部始終が諜報工作部隊によって盗撮、盗聴されていたであろうことは疑う余地がない。

橋本龍太郎の祖母は、軍人で諜報活動で有名な石光真清の妹ですので、龍太郎氏はあの世で真清氏からきつい叱責を受けていることでしょう。(‐‐;

その他にも読んでいて嫌になるくらい中国の工作が書かれています。
・民主党の主張する外国人参政権の狙いは防衛力の解体だ
・中国諜報機関による自衛隊工作
⇒ 自衛隊幹部を定期的に中国に招待して、親中国化させる。
・中国の高速鉄道工作
⇒ 狙いは軍事目的。日仏独を競わせて、各国の先端技術を入手する。
⇒ 本命は、日本の新幹線。
①安全確実性に優れる。(軍事目的では重要)
②日本の新幹線の運行システムを把握できる。いざという場合、日本の新幹線を混乱、妨害できる。
③独仏に比べて日本の技術保全意識が極端に低く、先端技術を詳細に入手可能。

また、米国でも中国の諜報活動は活発なようです。
2006年2月14日発売の米誌タイムは「軍事情報を狙った中国のスパイ活動が米国で横行しており、特にハイテク産業の集積地、シリコンバレーでFBIが摘発した事件は前年比で毎年20~30%のペースで急増している」と報じた。中国は軍事力を高めるための手段として、情報を他国から盗み出すことに力を入れており、「米国内にはスパイ活動を目的とした偽装会社が3,000社以上あり、摘発される事件は「氷山の一角」に過ぎない」という。

もう一度確認しましょう。
中国は、民主国家ではなく一党独裁の国です。一部の中国共産党が多くの国民を支配しています。ですから、日本に来ている中国人は必ず当局から何らかの指示を受けていると考えて間違いないと思います。
その中国に、最近までODAとして私たちの多額の税金が渡り、それが他国へのODAになったり、中国の軍事費に変わっていったのです。そのODAのリベートのおこぼれに群がる国会議員たちには本当に情けなくなります。

この本は、ぜひとも多くの人に読んで欲しいと思います。

(追記)
11/5に尖閣諸島での衝突ビデオがYouTubeに流失しました。これは2つに意味で中国には痛手でしょう。
①明らかに中国漁船から衝突していることが世界中に公開された。
②この流出により日本の機密情報に対する意識が高まり、今後中国の諜報機関が情報を取りに難くなる。
私としては、「スパイ天国」と言われている日本の機密情報管理を欧米並みのレベルまで上げるチャンスだと思います。
ただし、この件に関する中国の対応が気になりますが...。

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このブログの目次です。
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中国対日工作の実態―日本の中枢、政・官・財を篭絡する工作活動の手口



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Simple

TBM さん

いつもNice!ありがとうございます。
中国の動向は要注意ですね。

by Simple (2010-11-02 22:23) 

mo_co

いつもありがとうございます。
勉強になります。

アメリカを動かすチカラだけではないのですね。
びっくり&恐ろしいです。

隠されていたいろいろなことが出てくる時期、なんですね。
by mo_co (2010-11-06 23:27) 

Simple

mo_co さん

いつもありがとうございます。
日本人と中国人は考え方が違いますので、「良い人」になるだけでは、利用されて搾取されるだけでよね。

by Simple (2010-11-07 21:30) 

Simple

RONRON さん

いつもNice! ありがとうございます。
ブログ読ませて頂いてます。

by Simple (2010-11-07 22:34) 

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