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原発事故に関して ・・・ 武田邦彦先生のブログを参考にする [震災・原発]

原発事故が予断を許さない状況であることは変わりませんが、地元の埼玉県の放射線量も0.06マイクロシーベルト/h 辺りに落ち着いているようですので、ひとまずは安心です。

原発問題は、素人にはわかりにくいので専門家の方々のコメントが重要なのでですが、専門家の方々でも立場によってコメント内容が異なるので余計に混乱してしまいますね。さらに輪をかけて混乱させているのが、政府の発表、コメントです。地震発生から1カ月以上経って、政府の発表内容が「全くあてにならない」ことが明白になりましたね。 (マスコミの報道もそうですが...)

まず、避難区域を原発から20Km、30Kmという距離で決めたこと。これは武田先生が以前から指摘していたことですが、距離よりも重要なのは「風向き」であることを知っていたにも関わらず、均一に距離で決めていましたが、結局、今回の避難指示は放射線量が多い飯舘村と川俣町が追加になりました。突然言われたそれぞれの町村の方々は、驚き、不安に思っていることでしょう。もう少し早い時期に伝えるべき内容だったと思います。

また、4/12に今回の原発事故の深刻度評価をチェルノブイリと並ぶ最悪の「レベル7」と訂正しました。当初、原子力安全・保安院は、「レベル4」としていましたが、3/18に「レベル5」に引き上げていました。このブログでも紹介している大前研一氏は、当初からスリーマイルの「レベル5」よりは悪く、チェルノブイリの「レべル7」ほどひどくないので、「レベル6」が妥当と述べていました。今回、保安院が出した「レベル7」に関しては、海外からも疑問が投げかけられています。当初から分かっていながら、「レべル4」と主張し、そして少し安定してきたら最悪の「レベル7」と引き上げる保安院の判断は何なのでしょう?(あの西山審議官の緊張感のない記者会見は止めて欲しいですね)
この「レベル7」の発表は、なんとも納得が行きませんし、海外からの評価に対しても重大な影響を与えると思います。私は、この大震災で儲けようとしているハゲタカ達が「思ったほど株価が下がらないな~。そうだ、政府に「レべル7」と発表させよう!」と動いたと勘ぐってしまいました。(‐‐;

housyasenkanri.jpgさらに、福島県内の学校で、国際的、国内の法律でも「普通の人が安全だと言える放射線の量」である1年間に1ミリシーベルトを大幅に越えているにも関わらず休校にもせずに通学させていることです。政府は、国民に対して安全と言いたいので「ただちに健康に被害のある数値ではない」としていますが、放射線の場合、「ただちに健康に被害のある」というのは、かなり高い量の放射線を一度に浴びた場合だけで、怖いのは「10年、20年後に健康に被害のある」場合です。

武田先生は、ブログで「日本の法律では、1時間に0.6マイクロシーベルト(外部被曝と内部被曝の合計)を越えたら、そこを「管理区域」に設定して、掲示をし、一般の場所と違う取り扱いをします。つまり、幼稚園、小学校、中学校で1時間の放射線が0.6マイクロシーベルトを超えている場合は、次の標識を学校の門に張ってください。(右図)」と言って福島県の教育委員会へ学校を閉鎖するように主張しています。

この辺りの詳細は、武田邦彦中部大教授のブログをよく読んで頂くとよいと思います。
http://takedanet.com/

私も先生のブログを読んで知識を得ましたが、いくつかポイントを書きます。

①原発事故は、放射線は漏れた直後が高いので、すぐに避難する。
⇒ 被曝は蓄積ですので、最初の高い放射線量を防ぐことが重要
②放射線量は、「外部被曝」と「内部被曝」(呼吸による被曝+水による被曝+野菜や牛乳などによる被曝)の足し算であるが、公表されている測定値は「外部被曝だけ」
⇒原発のそばは、「外部被曝」×4、関東地方は「外部被曝」×2で計算する。
③原発事故が落ち着いて来ると、放射性物質の蓄積により屋外よりも家の中の方が放射線量が高くなる
⇒ 雑巾で水拭きをする。

県や市で放射線量の測定値を公表していますので、みなさんもご自分の地域の放射線量を計算してみてください。私の住んでいる埼玉県は、約0.06マイクロシーベルト/hですので、年間の「外部被爆量」は、以下のような計算になります。

●公表値:0.06マイクロシーベルト/h
1日では、24を掛けて、1.4マイクロシーベルト/日
1年では、さらに365を掛けて、526マイクロシーベルト/年 ⇒ 0.526ミリシーベルト/年

となります。つまり、現状は落ち着いてきているものの、「内部被爆」分を加えると(×2で計算)ほぼ安全基準値の1ミリシーベルト/年となります。「内部被爆」は、水や野菜、牛乳などですから、極力放射線量の多いものは食べないことが重要です。(関西など「外部被爆」がほとんど無い人たちは食べて頂いて問題ありません)
このように考えると東京や埼玉でも安全基準に対しては余裕がないことが分かりますね。

自分たちの体は自分たちで守る必要があります。放射線の被害のようにすぐに問題が発覚しないものは、政府や官僚の「先送り体質」に非常に適しています。私たちが10年後、20年後に放射線が原因で病気になったとしても、民主党はおそらく政権から落ちているでしょうし、保安院の人たちは別の省に行ったり天下りしたあと引退して、悠々自適に暮らしているでしょうから。

以上、素人の意見を書いてしまいました。間違いがありましたらご指摘を頂けると幸いです。

【地震・原発関連】
・原発は地震で壊れるようにできている 武田邦彦著 雑誌Will 2011年5月号 を読む
・東日本大震災の地震はオカシイ? 地震波形を見る!
・3.11同時多発人工地震テロ リチャード・コシミズ著 を読む
・原発や地震に関して気になること その2
・東京湾でも津波が発生か? 東京湾地震に関して
・原発や地震に関して気になること
・何かオカシイぞ! 東日本大震災前の建設関連株の動き
・子供たちを被爆させるな! 原正夫 郡山市長の英断に拍手! 
・放射能で首都圏消滅 古長谷 稔著 を読む
・東日本大震災は人工地震か?
・原発事故に関して ・・・ 武田邦彦先生のブログを参考にする

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mo_co

武田先生のブログ、とても勉強になりました。ありがとうございました。
by mo_co (2011-04-17 09:11) 

Simple

mo_co さん

いつもNice! & コメントありがとうございます。
マスコミ報道だけでなく、いろいろな情報を探すことが重要ですね。
by Simple (2011-04-17 10:19) 

Simple

RONRON さん

Nice! ありがとうございます。
地震や原発で落ち着かないですね。

by Simple (2011-04-18 22:00) 

Simple

TBM さん

いつもNice! ありがとうございます。
自粛ムードで格闘技界も大変でしょうね。

by Simple (2011-04-19 22:46) 

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