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真樹先生の集大成! ああ 五十年 身に余る 真樹日佐夫著 を読む [真樹日佐夫]

ああ五十年身に余る―真樹日佐夫ワル自伝
今週の月曜日、いつもの小さな本屋ではなく何故か駅ビルにある比較的大きな本屋に行きたくなりました。最近読みたい本があんまりないんだよな~と思いながら、サブカルチャーのコーナーへ。
特に欲しい本がないなと思っていると、本棚の膝の高さにある本が妙に気になりました。見慣れない本ですが、手に取って欲しいと主張しているようでした。「ああ 五十年 身に余る 」? よく見たら真樹先生の最新刊の本ではありませんか...。
私はこの時に確信しました。
私はこの本を買うためにこの本屋に来たのだと。(^^)
でも、時々あるんですよね。こういう感覚って。

maki.JPG
さて、最近は「サンデージャポン」や「アッコにおまかせ」などで、TVに出ることが多い真樹先生ですが、若い頃の写真を見ると本当にカッコ良いです。ジャニーズ系といってもおかしくないイケ面で、しかも長身でケンカでが強い。もてないはずがありませんよね。この本を読むと、実際かなりモテモテだったようです。
驚いたのが、18歳の頃から付き合っていた19歳年上の女性を生涯面倒を見ていたことも書かれていることで、奥さんは読まないのだろうか? と読んでいるこっちがドキドキしてしまいました。(笑) さすがに真樹先生は私たち凡人とは、器も甲斐性も大違いだと再認識しました。

ただし、この本は先生の小説や劇画原作の作品に関する内容が多く、真樹先生のケンカなどに関してはほとんど出てきません。その辺を読みたい人には不満が残るかも知れませんね。


梶原一騎氏の2人目の奥さんは台湾の女優である白冰冰ですが、その娘さんの悲劇はご存じだと思います。
俺たち二人にとっては姪に当たるその子がこの年平成9年春にあろうことか誘拐され、身代金の要求後に惨殺されたのだ。享年、16歳。母親は一人娘のために日本円にして五億もの身代金を何とか工面したのだが、警察の察知するところとなり犯人グループが逆上、人質を裸にして殺害したばかりか針金で手指を切断して送り付けるという、神をも恐れる仕打ちに及んだのであった。
そう伝え聞いて、次はこちらが逆上。前夫の弟がのこのこ現れたならば火に油を注ぐようなものだから、と周りが制止せんとするのを振り切って台北市内で営まれた通夜に出席。序でに局の求めに応じてテレビにも出演し、そこで、 「犯人グループよ、逃げ隠れしてないで出てきやがれ。一人残らず八つ裂きにしてくれるから」とマイクに向け思いの丈をぶちまけた。
私はこの事件をニュースで聞いて、「真樹先生が黙っているはずはないだろうな」と思い、日本と台湾の裏社会での抗争が起こるのでは?ととても心配して記憶があります。

この本で紹介されている映画監督の三池崇史氏が書いた真樹先生に関する記載が面白いので最後に紹介します。
「人間凶器」の原作者でもある梶原一騎の弟さんだとは知っていたし、噂には聞いていたが、あれほど強烈な個性持ち主とは思っていなかった。
できあがってきた脚本は、一から十まで真樹日佐夫ワールドだった。どんな人か知らなかったので、シーン一からシーン十まで、全部赤ペンで X を書いた。打ち合わせの前にプロデューサーが真樹先生にそれを見せていた。
「面白い人間がいるねえ。すぐここに呼んできなさい」
そして、俺が呼ばれたのが初対面の時だった。
くるっと振り返った。ギロリと睨まれた。さすがは梶原一騎の弟だ。迫力が違う。違いすぎる。
その真樹先生の形相を見た時、「おいおい、脚本家がこの人なら、こういう人だと言ってくれればよかったのに」と、プロデューサーを少し恨んだ。そこからの付き合いだ。
(中略)
真樹先生は、あんな風体で、梶原さんのことを「お兄ちゃん」と呼ぶ。
「お兄ちゃんはこう言っていた」
おのごつい顔で言われると、これが「お兄ちゃん」って言葉か、兄弟っていいな、と思わせられる。聞いていて、なんだか心地いい音なのだ。
他の本からの引用が多いので若干読みにくいですが、真樹先生のファンにはたまらない本です。

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このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
真樹日佐夫の百花繚乱交遊録絶対に勝てるケンカの手順―実戦対応最新版 (BUDO‐RA BOOKS)史上最強の69哀しき空手王
兄貴―梶原一騎の夢の残骸 (ちくま文庫)すてごろ懺悔―あばよ、青春格闘家は女々しい奴が9割ワル最終章 2 (コアコミックス)
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コメント 4

Simple

mo_co さん

Nice! ありがとうございます。
授業参観日、懐かしいですね。
by Simple (2011-10-29 23:18) 

TBM

先日のGRABAKA、初の自主興行にて、
真樹日佐夫プロデュース試合
「ボビー・オロゴン VS ミノワマン」が組まれました。
真樹先生も少し、リングに上がられ、注目をあびていました。
by TBM (2011-10-30 00:06) 

Simple

TBM さん

Nice! ありがとうございます。
会場で生真樹先生をご覧になったのですね。(笑)
真樹先生がくると会場でも目立つでしょうね。
by Simple (2011-10-30 09:47) 

Simple

tsworking さん

Nice! ありがとうございます。
「ガバ・メタ・ハーの法則」知りませんでした。
勉強になります。
by Simple (2011-11-05 19:46) 

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