SSブログ

ユダヤとは何か? 「金融ワンワールド」 落合莞爾著を読む [落合莞爾]


金融ワンワールド 地球経済の管理者たち落合先生が、『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』から15年、満を持して書かれた渾身の一冊です。
地球経済を統べる者たちは実在する・・・ ロンドンの金融界にビッグバンが生じた経済を見れば、世界の金融カジノに隠れオーナーが存在していることが容易に察せられる。それは通貨を創造して通用させ、国家に貸して金利を得てきた勢力、彼らこそが「金融ワンワールド」なのである。

9.11、3.11以降、陰謀史観の主役として「ユダヤ」、「フリーメンソン」、「イルミナティー」などが黒幕だと語られていますが、落合先生は個別の組織に関しては論じないで、その底流にある世界秘密結社の実体を自らの体験を元に述べています。
先生は、昭和60年頃、ウエスティングハウス・ジャパン副社長の水谷民彦氏、ニューヨーク工科大学の馬野周二氏と三人で「魔孫(マッソン)研究三人会合」を作り、そこでユダヤ人に関する知識を得たそうです。先生によると、昭和60年頃までの日本人はユダヤに関する正確な知識をほとんど持っていなかった鎖国状態であったそうです。
しかし一方、日本を離れて海外に住んでいた人たちはユダヤ人に関して詳しい知識を持っていたそうで、例えばNew York は「Jew York」と言われるほどユダヤ人が多いところですから、そこに住めばいやでもそれについて関心を持たざるを得ないのでしょう。
落合先生は、その「魔孫研究三人会合」で、ユダヤ人に関していろいろと知識を得たそうです。

その中で注目すべきは、日本の新宗教に大きな影響を与えている大本教の出口王仁三郎がユダヤ、フリーメンソンに関して語っていたということです。これは恐らく先生が初めて指摘したことだと思われます。

王仁三郎はユダヤの神=「ガガアルの神」、フリーメンソン=「石屋の弥陀六爺さん」と比喩的に語っていますが、『神霊界』大正8年8月12日で以下のように言っています。
支那の帝政を覆し露国の君主制を亡ぼし、次いで独逸その他の君主国を破壊したガガアルの悪神の御魂は、米国に渡りて、ウヰルソンの肉体を機関と致して世界を乱らし(中略)手を代え品を変えて日本の神国を奪る陰謀を、大仕掛けに致して居るから(後略)
つまり、王仁三郎は、清帝国が亡ぼした辛亥革命、ロシアのロマノフ王朝を亡ぼしたロシア革命を始めとしてドイツなどの君主制を亡ぼしたのはユダヤの神の仕業だと指摘しているのです。
もしそうだとすれば、日露戦争で、明石元二郎がロシアの後方撹乱を狙ってレーニンなどのロシア革命勢力に資金援助したことにより日露戦争に勝ったことは、これもユダヤに操られていたとも言えるように思えます。

さて、落合先生が「魔孫研究三人会合」で学んだことに、その後得た情報をまとめたものが、下記のユダヤに関する定義です。
呼称 宗教 構成
シオニスト
(ユダヤ第一種)
ユダヤ教徒 A:スファラディ(セム系)、ミズラヒ(セム系) B:アシュケナージ(トルコ系)
イスラエルに住み、ニューヨークを徘徊するユダヤ教徒。
・スペイン~ポルトガルにかけてのユダヤ人をスファラディと呼ぶ。
・ドイツ~ポーランドにかけてのユダヤ人をアシュケナージと呼ぶ。全世界のユダヤ人の9割がアシュケナージ。人種的にはトルコ系白人種のハザール族。
・アジアに流移して回教圏に住んでいるユダヤ人をミズラヒと呼ぶ。
・オランダ人はスペインから逃げてきたユダヤ。
ワンワールド
(ユダヤ第二種)
看做しユダヤ ヴェネツィア・コスモポリタン(シュメル系)
宗教ワンワールド ― ヴァチカン
世界王室連合 ― 王侯貴族(金融ワンワールドに利用される)
白人至上主義者 ― WASP(ワスプ)
(軍事ワンワールド― 各国海軍将校・砲兵将校)
ユダヤと自称していないが、ユダヤと呼ばれている。俗にいう「フリーメンソン」のこと。ワンワールド・バンカー(国際銀行家)、コスモポリタン・ジュウとも呼ばれる。日本の皇室も世界王室連合に含まれる。
日本の九鬼水軍、村上水軍はコスモポタンの傍流を引き継いでいると思われる。
金融ワンワールド
(混在)
実質無宗教 ロスチャイルドモルガンロックフェラー

日本の皇室も上の表にある世界王室連合に取り込まれ、「金融ワンワールド」に利用されているとのことです。一時期、Web上で「大室天皇」に関して話題になりました。これは、明治維新の時に南朝の血統である大室寅之祐が睦仁親王と交替し、明治天皇として即位した、という話です。初めて聞いた人には荒唐無稽とも思える説ですが、いろいろと調べてみると説得力のある話でもあります。
落合先生は京都皇統から情報を得たようで、以下のように述べています。
ウィーン会議により成立した欧州王室連合の世界戦略に対する対応策として、孝明天皇が崩御を装い、皇太子睦仁親王と倶に、堀川通り本圀寺内の堀川御所に隠れ、以後はシャーマンとして国家安泰を祈りながら、国際天皇となります。公的な皇室は、南朝血統の大室寅之祐が睦仁親王と交替し、明治天皇として即位します。
こうして、明治維新後の皇室は、表裏二元に分離し、表は東京皇室の明治天皇が大日本天皇として公式に臣民に君臨し、裏では京都皇統が秘かに国際事項に対処します。すなわち、外交面ではワンワールドの海洋勢力に与し、大陸・満洲政策に対処するため、革命党の孫文、清朝皇室の愛新覚羅醇親王、満洲の覇王張作霖の三者を等距離においてロシアの南下に対応しました。また国際金融面では、J.P.モルガンと組んで中国の鉄道金融に参加し、ロスチャイルドに協力して金本位制の創設に尽しました。

これ以外にも、経済評論家である落合先生ならではの所論がたくさん書かれています。
世界の経済は「金融ワンワールド」が裏で糸を引いており、彼らが儲かるような仕組みが考えられて各国の経済を牛耳っているということです。その基本的な方法は、戦争の勝ち負けなど国家レベルの情報を操作して株価を底値まで落として買いまくり、その後に株価が上がるような情報を流して大儲けするというものです。
・ギリシャ国債の例でも判るように、国政を担当する政治家・官僚が根本的にウソを吐いているであるから、国家の下働きをしている学校やメデイアがウソを吐くのは当然である。
・債務者に何の関係も有しない金融業者が、誰に頼まれもしないのに、当該債務者の倒産による損失を補償する契約を売り出したのが、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)であり金融工学が生んだバクチ商品である。そもそも保険とバクチは、同じ本質の異なる表現であり、賭博にはとかくインチキが付き物である。
・ヴェネツイア・コスモポリタンが信用創造を制度化して信用通貨制度を発明し、「金融ワンワールド」の萌芽を作った。
・1995年から始まった日銀のゼロ金利政策は何処かから強制されて実行したものである。
・商工ローンは、金融バブルに参加しなかった金持ちを連帯保証人にして、そこから金をむしり取るためのシステムである。これは偶然ではなく、日本社会を崩壊させようという計画であった。
・FRBとThe CITYに低金利を強制したのは「金融ワンワールド」で、これはアメリカとイギリスの住宅バブルを煽り、しかもそれを行き過ぎるまで持続させるためであった。

まさに落合先生の「落合ワールド」が堪能できる一冊です。
ここではあまり紹介しませんでしたが、日本の歴史、日本人のルーツに興味がある方には必読の書だと言えるでしょう。

【2015年3月25日追記】
この本の大事な部分の紹介が抜けていました。
世界最初の先物取引は、何と1730年に大阪の堂島米会所で行われた取引だということです。これを行ったのが、長者と言われた淀屋辰五郎ですが、その身代は、金銀貨と大名貸の分を計算すると80年後の欧州最大の富豪ヘッセン方伯の相続資産を上回っていたと考えられるとのこと。
貧乏国日本の町人が欧州最富豪の王候に匹敵するとは、そんな馬鹿な、という向きもあろうかと思いますが、近代工業化が始まる十八世紀中葉以前の世界では、欧州も日本も中国も、一人当たりのGDPはあまり変わらなかったのです。
この事実を知ると、明治維新の意味づけも変わってくるような気がします。

【落合先生の本に関してはこちらもどうぞ】
・「吉薗周蔵手記」が暴く日本の極秘事項」 落合莞爾著 を読む
・落合秘史はここから始まった! 『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』 落合莞爾著 を読む
・「天皇とワンワールド」 京都皇統の解禁秘史 落合莞爾著 を読む
・「欧州王家となった南朝皇統」 落合莞爾著 を読む
・現皇室は南朝の末裔だ「南北朝こそ日本の機密」 落合莞爾著 を読む
・「日本教の聖者・西郷隆盛と天皇制社会主義」 - 版籍奉還から満鮮経略への道 落合莞爾著 を読む
・「明治天皇“すり替え”説の真相: 近代史最大の謎にして、最大の禁忌」 落合莞爾、斎藤充功著を読む
・孝明天皇、大室天皇の真実! 明治維新の極秘計画 ――落合秘史Ⅰ 落合莞爾著 を読む
・ユダヤとは何か? 落合先生の最新刊、 金融ワンワールド 落合莞爾著を読む
・甘粕正彦もユダヤ? 上原勇作の特務、吉薗周蔵の手記にみるユダヤ 落合莞爾著
・「と学会」の本としてどうなの? トンデモ ニセ天皇の世界 と学会 原田実著
・乾隆帝の秘宝と『奉天古陶磁図経』の研究 落合莞爾著 を読む
・マスコミの報道は疑ってかかれ! 「ドキュメント真贋」 落合莞爾著 を読む

ブログランキングに参加しています。記事が気にいったらクリックをお願いします。
人気ブログランキングへ

このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1


天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実


nice!(6)  コメント(18)  トラックバック(0) 

nice! 6

コメント 18

Simple

TBM さん

Nice! ありがとうございます。
「宇宙100の謎 2」、とても面白そうですね。
by Simple (2012-06-01 22:57) 

Simple

tsworking さん

Nice! ありがとうございます。
インプレッサ、本当に可愛がっているんですね!
by Simple (2012-06-01 23:04) 

Simple

mo_co さん

Nice! ありがとうございます。
パワーポイントってiphoneで見られるんですね。
ためになる情報、ありがとうございます。
by Simple (2012-06-02 18:52) 

Simple

こっちゃん さん

Nice! ありがとうございます。
「不倫ゲーム」面白そうですね。
読んでみたくなりました。(^^)
27歳が微妙な年齢、よく分かりますね。
ちょっと何かしているとすぐに30歳に...。
by Simple (2012-06-02 18:57) 

Simple

mino さん

Nice! ありがとうございます。
「占領下日本の教訓」興味深く読みました。
私は、日本はGHQに「二度と米国に歯向かわないように洗脳された」という苫米地先生の論に賛成します。過去の日本の価値観、歴史の否定に実際の戦争の2倍の7年もかけたのだと思います。
それは、日本に平和憲法を授けた米国が、10年毎に侵略戦争をしていることを見ても分かると思います。
by Simple (2012-06-03 22:47) 

Simple

タッチおじさん さん

Nice! ありがとうございます。
ユダヤの問題は奥が深いので、理解できない部分も多いですね。
by Simple (2012-06-16 22:56) 

NO NAME

山本正樹さんの記事のパクリ?
by NO NAME (2014-09-22 15:11) 

Simple

NO NAME さん

コメントありがとうございます。
でも、山本正樹さんってどなた?
by Simple (2014-09-23 00:25) 

Simple

NO NAMEさん

ググったら分かりました。これですね。
http://www.yamamotomasaki.com/archives/1256

確かににかなり似ていますね。これは偶然の一致とは言えませんね。
でも、私のブログは、2012年5月29日に書いているので、残念ながら山本氏のこの記事(2012年7月2日付)はパクれません。(笑)

ご指摘ありがとうございます。確認します。(^^)
by Simple (2014-09-23 22:03) 

ゆう

こんにちは。返信どうもです。

さて、ブログの記事の日付は後からいくらでも操作できるので、そうなると書き込みのコメントの日付で判断してみたところ、コメント主の返信しかなかったから、自作自演で後から自分のコメの日付だけ変更して偽装。なんてめんどくさいことしてまでパクったのかなと。


違うのであれば、山本正樹さんのブログに苦情のコメントを入れて下さいよ。そしたら納得します。 って、山本さんコメント受け付けていないのね。

ま、文面を見ればどちらがオリジナルかは大体分かるけどね。それに常識的に考えても、議員がこんな直ぐ足がつくような事しないでしょ。

いや、最近の議員はするのか?直ぐ泣く奴とかいるし。だとしたら問題ですね(笑)

by ゆう (2014-09-25 12:03) 

Simple

ゆうさん

落合先生に私淑している私が、どうして日付を細工してまで、人のブログをパクる必要があるのでしょうか?
そんな暇があったら、自分でかけるじゃないですか!(笑)

まあ、山本さんを信じるのは勝手ですが、人に騙されないような訓練も必要ですね。山本さんには、23日に「問い合わせ」フォームで問い合わせてます。今の所、無しのつぶてですが...。

今週末まで待って、返答がなければ、今回の件をブログのネタにさせてもらいます。(^^)
by Simple (2014-09-25 21:57) 

ゆう

こんばんは。

ビックリな結果ですね。

疑うようで恐縮ですが、問い合わせフォームだと本当に問い合わせたのかを確認できないので、彼のツイッターに催促のつぶやきって可能ですか?そのやり取りを見て、結果次第では疑ったご無礼をお詫びします。


by ゆう (2014-09-26 01:43) 

ゆう

こんにちは。

突然やってきて、貴ブログの内容も良く精査せずに

一ブロガー <  元地方議会議員

って色眼鏡だけでコメ欄を汚して大変失礼いたしました。折角のブログを汚してしまったコメントは削除して下さい。失礼いたしました。
by ゆう (2014-09-26 13:41) 

Simple

ゆうさん

いえいえ、ゆうさんのコメントがなければ山本氏のブログには気づきませんでした。他にも私のブログを見て、同様な感想を持たれる方もいると思いますのでコメントは残しておきます。

今後は、私と山本氏の間の問題ですので、こちらでやり方を考えます。
ツィッターはやっていませんし、このために始めるつもりもありません。
どうもありがとうございます。
by Simple (2014-09-26 21:29) 

ゆう

おはようございます。

完全に貴ブログがパクっているという思い込みからのコメントですので、大変失礼な表現の数々、改めてお詫びいたします。

削除の件、了解いたしました。これを読むたびに、恥ずかしく思いながら自分への戒めにさせていただきます。

今回は色々と勉強になりました。ありがとうございます。
by ゆう (2014-09-29 11:28) 

松野

勉強になりました…。
昨今の寸止め陰謀論者には困惑していました。


by 松野 (2016-03-09 20:05) 

Simple

松野さん

コメントありがとうございます。
by Simple (2016-03-09 22:46) 

Simple

書くのを忘れていましたが、山本議員のパクりの件、ブログのネタにしておきました。こんな話題他の人は興味ないでしょうが...(^^)

「「金融ワンワールド」 落合莞爾著を読む」は、山本正樹氏のパクリか?
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2014-10-13

問い合わせでも全然、回答がないのでしょうがなく書きました。
政治家とはそういうものなのでしょうかね。
by Simple (2016-04-30 07:28) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。